道義的と私道とか小さな土地のお話② | クワガタ・カブト ドタバタ親子日記と不動産管理 令和編

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私道や公衆用道路や小さな土地を多数所有してることに悩んでいます

 

司法書士の先生と会う機会があり相談します

 

私「先生もご存知の通り、小さな土地がいっぱいありまして、管理と経費で困ってるんですが」

 

先生「ああ、そうですね、お父さんは手広くやってましたから」

 

私「前も相談しましたが、行政は寄附は受け付けてくれませんかね」

 

先生「う~ん、無理でしょうね」

 

先生がいうには、行政も寄附を受けると管理コストがかかるので受け取りたくない、中には寄附を受け取る土地もあるが条件が厳しく限られてるとの事

 

この間、改正があり相続時に不要な土地を行政に渡すことができるようになりました

 

しかし、個人に限られてるのと境界確定や管理料として一定の金額の納付(数十万円)などが必要とされてました

 

私「じゃあ、いらない土地を全部親父の登記に変更して、死んだときに行政に渡しますかね」

(山林は境界確定できませんが、道路関係や分譲地の小さな土地だと境界確定はできます)

 

先生「ハッハッハッ、そういう手もあるかもしれませんね、でもねTAIさんが気にしなければこんな方法もありますよ」

 

私「えっ、どんな手ですか」

 

先生「そういう土地を二束三文の価格で引き取る業者がいます」

 

私「なんで引き取るんですか」

 

先生「その不動産業者は土地を引き取って、掘削や同意などで押印の依頼がきたときに印鑑押し料を請求するんですよ」

 

私「ほぅほぅ」

 

先生「私は業務上、印鑑を頂かないといけない機会がありますが10万とか20万とか請求される時があります、嫌なら押さないよって感じです」

(中には40万とか50万とか言われる場合もあったそうです)

 

私「皆さん、渡すんですか」

 

先生「微妙な金額ですからね、それで全部が駄目になるわけにはいかないんで払ってますね、そこだとTAIさんの土地を全部引き取ってくれると思いますよ」

 

なるほどね~、そんな商売があるのか、たまにどんな土地(公衆用道路含む)でも全部引き取りますって怪しい案内くるけどそんな使い方してたんですね

 

私「う~ん、まあ理屈はわかりますが、そういう使われ方するのがわかってて、当社の土地を売るのはどうかな・・・法的には問題ないでしょうが道義的には悩みますね」

 

先生「不動産業界でも意見がわかれますかね、ビジネスと割り切るか、業界同士でお互い様と思うかです」

 

・・・・・・

 

そういう業者に譲るのはちょっと抵抗がありますが、コストもかかってて道路に付随して色んな対応しないといけない時があります

 

ちらっと、親父に今後どうしようか相談しましたが

 

親父「お前は、当社の決まりは忘れたのか、一度手に入れた土地は売らないや~

 

はいはい、まあそう言うかなと思ってましたが

 

私「でも、使い途ないのにコストのかかる土地やで、寄附できるのは寄附するとか分譲地だったらそこの区画の人に譲るとか」

 

親父「そんなん許すか~、わしは反対や」

 

もう、実務をしなくなった人はファンタジーの世界で生きてるので話しになりません

 

ちなみに、印鑑押し屋の話しをしたら

 

親父「そんなんバブルの頃いっぱいあったぞ、あの時は反社が持ってたりすると100万請求された、今は知らんが昔はそんな土地は警戒されたもんや、そもそも人様から印鑑もらわなあかん土地なんか買ったらあかんねや」

 

まあ、これも正論ですが、分譲したのは当社であって、その状態をつくって売ったのはあなたですよ

 

そういえば、そういう道路に地役権を設定してる物件を所有したりしてます

(お互いが道路として利用し対価をもとめないみたいなやつです)

 

この分野は皆さんどうされてますか?色んな事例があると思います

 

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