フジテレビ、CM差し止め分は料金請求せず 経営に打撃か(毎日新聞) https://u.lin.ee/8nvJ1FM?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none
中居問題が起きて、フジテレビの幹部が関与していたのではないかとの疑いがあり、開いた社長会見はテレビカメラも入れず、記者クラブ加盟社だけの出席となり、答弁は「差し控える」の連発。これでは、スポンサーがCMを停止するのは当然だ。
フジサンケイグループには、もともと、鹿内家が牛耳っている時代から、そうした土壌が根強くあった。家族経営的スタイルで、従業員を鹿内家の使用人のように使うやり方だ。社用と私用の区別がつかない。
となると、会社幹部らも、そういう気になるし、社内でも、会社の用であっても、接待やパーティーの応接などで、関係ない部署の者であろうと使って当たり前ということになる。
特に華となる女性社員は、出席客の評判も良く、選ばれた社員は誇りのようなものを感じていた者もいた。
しかし、これが当たり前となると、勘違いして、部下をどのように使っても許されると思う幹部も出てくる。
フジサンケイグループは、鹿内家の経営から離れた形になっていたが、この悪しき伝統、社風は、その後の経営者によって断ち切られることもなく、経営者によって延々と続いた。
社員は、自分の出世を天秤にかけ、少しのことなら我慢しようかとなるが、そこに大きな落とし穴があったのが、今回の事件だ。
しかも、迅速的確に対応していれば、早急に解決していたものを、ずるずると引きずり、対応を誤った。
このため、CMの停止は、100社を上回るのが見込まれ、企画中の新番組にもスポンサーがつかない状況だ。しかも、停止したCMのスポンサーからは、広告費の返還を迫られている。このままでは、系列局の会社も逸失利益の補てんを求めるのではないか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/904359e9edd8507bf116622a77e152c7e7592db3
なぜ、対応が遅れたのか。
それには、37年間フジテレビに君臨した日枝久取締役相談役の存在が大きい。
フジテレビの全役員とフジメディアホールディングスの社外役員の一分を除いた役員は、日枝氏の子飼いかお気に入りである。日枝氏の考えに逆らえないイエスマンばかりだ。日枝氏の考えはどうかを忖度ばかりしている。
https://www.asahi.com/articles/AST1R0PXBT1RUPQJ009M.htm
しかし、日枝氏も、こうした状況は初めてのことなどで、対応の仕方が分からない。
下の誰もが発言せず、日枝氏も分からず、ずるずるきてしまったのだろう。
長く権力を握ると腐敗が生じる、自由な発言ができない、あるいはおもんぱかり、ますます事態が悪化する典型的な例である。