明けない夜はないっていうけど

こんにちは。恋に悩めるOL、みなみです。
2年つきあってる彼氏・涼真は「結婚する」とか「一緒に住もう」とか口ではいうものの一向に動く気配はなくて・・・。
賭けに出ることにしました。

吉と出るのか凶と出るのか。

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別れを告げるLINEには、すぐ既読がついた。
それでも、そこから1週間。涼真からの返事はなかった。

私は、あえて自分の仕事が忙しくなる直前にLINEを送っていた。
おかげで涼真のことを考えないですむ。

余計なことを考えると、自爆してしまいそうだった。

「返事がないならもういいです」

とか。

「ごめんね、やっぱりやり直したい」

とか。

分かってる。

突き放すのも、すがるのも自分の立場を悪くするだけ。

ここは絶対譲れない。

LINEを送ってから8日目。
私は大きな商談の当日を迎えていた。
コツコツ続けていた準備が実を結んだこともあって、商談はとんとん拍子でまとまった。

「ありがとうございました。今後もよろしくお願いします」

クライアントにそう告げて、一息。
ふとスマホに目をやると画面が光った。

ーーーー桐島涼真

きた。

妙に穏やかな気持ちと、はやる気持ちが交錯する。

「すみません、ちょっと急ぎの案件が・・・。」

しれっとした顔でクライアントに一言断るとLINEを開いた。

「みなみの言うこと、分かってなくてごめん。」

そんな書き出しに、安堵したのも束の間。

「でもみなみは俺に誠実に向き合ってくれた?俺が「○○ちゃん(涼真の職場の女子)と遊びに行く」って言った日に、みなみは「じゃあ私は○○くん(私の職場の男子)と遊びに行くね」って言ったけど、なんでそういうことしたの?他にもみなみは・・・」

以下は全て私への不満が細かく、そして大量に書かれていた。

スクロールしてもスクロールしても書かれている不満と愚痴。

・・・

なんなの?

正直言うとイラついた。

揚げ足取りにもほどがある。

はじめに職場の女の子と遊びに行くって言ったのは自分でしょ。
「じゃあその日に私も職場の男の子と遊びに行くね」の何がダメなの?
自分はよくて私はダメってこと?
矛盾してるって自分で気付かないの?馬鹿なの?

その他の不満も、私からしてみれば理不尽極まりない内容ばっかりで・・・
もう、この感想をそのまま返事しようかと思ったけど笑

すんでのところで踏みとどまった。

感情的な時に返事をするのは良くない。
それに、これに反論すれば論点がズレていくのは目に見えていた。

私が求めているのは、涼真が必死になって私を追いかけてきてくれること。
そして結婚を決意してくれること。

それ以外の結論は、いらない。

・・・一旦放置だ。

そう決めてLINEを閉じると、背筋がシャンと伸びるのが分かった。
ここで折れるわけにはいかない。それを人は強情だというのかもしれないけど。

「失礼しました」

私は再びクライアントに向き合い話を続ける。
ピークを超えた仕事はすこぶる順調だった。

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「ただいま」

仕事を終えて部屋の電気をつけた。
寝る準備を整えて、ベッドでもう一度涼真からのLINEを読み返す。

昼間は怒りの感情が湧いたものの、夜になると涙が出てきた。
確かに私にも悪いところがあったかもしれない。
そもそもあんな駆け引きなんてするべきじゃなかった?
浮気のことなんて忘れて、ずっとニコニコしてればよかったのかな。

なんで私の恋愛はうまくいかないんだろう。

他の女の子は、こんなに苦しまなくても、駆け引きなんてしなくても、好きな人から愛されて幸せになっているように見えた。

涼真と付き合ってから2年間、頑張ってきた。
男性心理を勉強して。
見た目にも気をつけて。
涼真が楽しいように、居心地がいいように。
精一杯気を使ってきたし我慢もしてきた。

それでも。
これだけ頑張っても浮気されて、結婚もしぶられて。

私の存在ってなに?

結婚したいと言ってもらえない自分が、誰からも求めてもらえない無価値な人間に思えた。

眠りにつこうとしても悪夢で目が覚める。
ベッドの横にはティッシュが山となって積まれていった。

・・・苦しい。悲しい。辛い。

地獄のような夜を過ごしているうちに、空が白んできた。

朝だ。

今日は気持ちの良い青空になるんだろう。
カーテンから差し込む朝日がそう予感させる。

私の涙は止まらなかった。
布団をかぶって朝日を避ける。

明けない夜はない、なんて言うけど、朝になっても辛い場合はどうすればいいの?

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