発達障害もどきの行く末

発達障害グレーゾーンと診断されたとある社会不適合者による悪足掻き。とにかく職歴が悲惨

コミュ力皆無のバカが『コミュ力ゼロからの「新社会人」入門 仕事の不安がスッキリ解消! 厳選メソッド49』なるものを読んでみた

今回はこんな本を読んだ。

僕はコミュ力が皆無なので、それを少しでも改善するのに何か良い本はないかと探していたところ、本書を見つけた。別に僕は "新社会人" というわけではないが、年相応の経験ができていないのは確かだ。

 

しかし読み終えた感想としては、

 

本書の内容はほとんど実践済みだったので何も得るものはなかった(笑)

 

新社会人でなくとも、アルバイトをしていれば学べそうな内容ばかりだった

 

社内の苦手な人と関わるのは必要最低限、自己紹介では周囲を盛り上げることに執着しない、話す側ではなく聞く側に徹しろなど、アルバイトでもしていれば自然と身に付けられそうなスキルがほとんどだった。

 

アルバイトであっても、嫌な同僚や上司の一人や二人はいるだろうし、面倒なお客さんの相手もしなければならない。大変ではあるが、社会のことを大まかに学ぶことができる。

 

おそらくだが、著者の想定する "新社会人" というのは、アルバイトどころかボランティアの経験もない、社会の「し」の字も知らない人のことを指しているのではないかとすら思う。

 

発達障害は持っていないことが大前提

 

僕は人と話すのが苦手なので、話す側ではなく聞く側にならざるを得なかった。

 

聞く側の方が無理に話さなくて済むから簡単と思われがちだが、人の話をしっかり頭で理解し適切な答えを返さなければいけない。相槌を打つことはもちろん、相手の気持ちを汲み取り、相手の求める質問を上手くしていく技術が求められる。

 

 

聞く側の人間は、相手の過去について質問するべきであると本書には記述されていた。話題として扱うには一番手っ取り早いからだそうだ。しかし相手が必ずしもそういった質問に答えてくれるとは限らない。そのためにまず自分のことを相手に話さなければいけないことだってある。そうなると自分が聞く側ではなく話す側の人間になってしまう。話すのが苦手だから聞き役に徹しているのに、これでは本末転倒だ。

 

それに、生まれつき短期記憶の弱い僕のような無能にはどれも人一倍難しい。録音でもしながら試行錯誤していくしかないんだろうか。

 

 

話すのが苦手であれば聞く側になれと言われるが、それは相手が話す側であることが前提だ。もし相手が聞く側だった場合、聞く側と聞く側がぶつかることになる。実際にこういったケースは往々にしてある。

 

そうなるとお互い終始無言の空気を周りに漂わせることになりかねない。ジャンケンで例えるとずっとあいこ状態だ。そうなると結局はどちらかが話す側になるしかないんじゃないか?

 

本書の中で印象に残ったこと

 

得意なことは何かと聞かれても、人と比べてどの程度できていたら得意と言えるのか

 

自己紹介するとき、趣味や特技について話すことはよくあるだろう。絵を描くことだとか、英語が得意だとか、読書だとか。

 

答えたはいいものの、相手から

 

「え、マジで!?じゃあルフィとナミが××してるイラスト描いてみてよ!」

「え、マジで!?じゃあドラゴンボール全巻英訳してみてよ!ほら早く早く!」

 

なんて要求されてしまう可能性がある。自己紹介をしているとき、実際こういう目に遭ったことのある人って結構多いんじゃないかと思う。僕もその一人だ。

 

だから人に対して趣味や特技を話したくないのだ。著者もきっと似たような目に遭ったからこそ、どのレベルになれば得意と言えるのかなどと悩んでしまったのだろう。

 

趣味や特技について話すときは、自分がどのレベルなのかハッキリ言った方がいいのだろうか。だが今度は逆に

 

「え、その程度で自分の得意分野って思っちゃってんの!?ダサッwww」

 

って言われそうだ。たかが趣味や特技のことでなんでこんなに頭を悩まさないといけないのだろうか。

 

まとめ

 

すでに実践していることが多かったので、あまり参考にならなかった。

 

50ページくらい読んでから、「あぁ、この本には今の僕にとって必要なメソッドはないな」と薄々思い始めていた。

 

この記事を書き終わったとき、本書にはまだ半分も手を付けていない状態だった。まぁそれ以上読んでも大して得るものはないだろうし、読むだけ時間の無駄だと思ったので早いうちにこうして記事にした。

 

実践しても相変わらず生きづらさは変わらないし、上手くいかないことしかない。こういった本を一冊読んだ程度で人生が楽になるのなら、実際に心身を病んでしまう人間なんてこの世に存在するはずがない。