1/8 人形山-三ヶ辻山 パノラマ山行 | がんちゃんの雪山讃歌

がんちゃんの雪山讃歌

石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

昨日はトラさんと富山の人形山~三ヶ辻山を周回してきた。

トラさんも自分も人形山は未踏。今回が初となるが、自分は三ヶ辻山は6年前にやはり山スキーで訪れている。

 

もう何年も前から人形山に登ろう登ろうと思いつつ、なかなか実現できていなかった。

低山で夏は暑くて大変なので登るならスキーで、と思っていた。

 

1700m級のこの辺の山に登るとしたらやっぱり1月がベスト。

一番気温が低くて雪も多い。

2月以降になると雪が減ったり林道が片斜面になってきたり、パウダーが期待できなくなったりと段々と条件が悪くなってくる。

そんな中訪れた1月の快晴予報。これはチャンス、ということでトラさんを誘って出かけてきた。

 

前日のうちに南砺市の大勘場に向かう。6年ぶり2度目だがこの辺りの雰囲気は良く記憶に残っていて懐かしさすら感じた。

除雪終了地点まで行くと電波が入らないので少し戻ったところで車中泊。

2時半に起床するとトラさんからラインが入った。1時間ほど遅れると。なにやら寝坊したらしい。

仕方ないので先にのんびりラッセルしつつトレース延ばしておくよ。

 

6年前と比べてもはるかに雪が多かった。

渡渉ポイントも雪の壁になっていて渡るのに苦労した。

しかしその分藪も良く埋まってくれてどこでも歩ける状態になっていた。

林道歩きが終わって尾根に取り付こうというところでトラさんが追い付いてきた。思ったより速かったな。年末年始の遠征でパワーアップしたんじゃないの?

そこからはトラさんと交代でラッセルを回しながら高度を上げていく。

6年前より楽に感じるし自分も明らかにパワーアップしているようだ。

 

スタート地点の大勘場。この先で除雪終了地点で車は入ってこないのだが律儀にも電光掲示板が灯されている。

 

しょっぱなの渡渉がちょっとした核心部。板で渡った。

 

そういえばトラさんと二人での山行は今回が初めてかも。樹林帯はパウパウだった。

 

朝のうちは上空は分厚い雲で覆われていたが乗鞍のシルエットは美しかった。

 

なんとびっくりサンピラー。

 

三ヶ辻山を左手に見ながらの稜線ハイク。

 

アップダウンはあるが眺望を楽しみながらのスキーハイクなので気にならないし変化があった方がいい。

 

今回の山行の目的は稜線からの眺望を楽しむこと。

もちろんパウダー滑走や樹林帯の景色も楽しみたいが、快晴微風予報ならではの楽しみ方としてはやはり眺望だ。

今回のルートはほとんどが稜線歩きとなるため風が強かったり視界がなかったりするとリスクが高くなる。

だが天気さえよければ無木立の稜線から延々と極上の眺望が楽しめる。今回はこれを目的にこのルートを選んだといっても過言ではない。

 

歩いてきた稜線を振り返る。ただ歩いているだけでいい。そんな風に思わせてくれる世界だった。

 

人形山を右手に見ながらのハイキング。

 

ルート取りは自由自在。

 

人形山初登頂!何もないけど。

 

次は三ヶ辻山へ向かう。素晴らしき稜線の造形美。

 

雲が取れて晴れてきた!

 

トラさんが元気にラッセルしていく。

 

三ヶ辻山への最後の登り。

 

雪庇が西風の強さを物語っている。

 

さっきまで雲がかかっていた白山も見えてきた。

 

三ヶ辻山登頂!さあパウダーを食べに行こう!

 

稜線からのパノラマを楽しむ、これが主目的だったとはいえ、自分もトラさんもちらちらと谷を見ては「滑りてぇなぁ~」とこぼしてばかり。

眺望はもちろん最高だったが、やっぱり心のどこかで早く滑りたいという気持ちが強まっていた。

ということでようやくパウダー解禁。今回は二人いるので谷を滑ってみよう!ということで、岩長谷へエントリーすることになった。

 

まずは三ヶ辻山の大斜面へエントリー!

 

人に教えたくない!

 

滑りだけじゃない。霧氷も素晴らしいんだ。

 

ここを滑れる幸せ。

 

真冬の桜並木。

 

並木道を蛇行運転する暴走族。

 

人のことはいえない。

 

この景色を二人占めできるなんて…

 

自分の山スキー人生でもトップクラスの楽しい滑走だった。

 

沢床は厳しくなってきたのでトラバース気味に。

 

この日の核心部。沢に落ちないように急斜面をトラバース。

 

トラさんも頑張れ。

 

ラスト、林道の渡渉をこなしてゴール!

 

人形山も三ヶ辻山も知名度こそ低い山だが、厳冬期のこの時期に登ればアルプスより素晴らしい景色と滑りを楽しむことができる。

この界隈もいくつかルートがとれるので組み合わせつつ毎年訪れたいと思った。

 

ルートやコースタイムなど詳細情報はヤマレコへ!