先週北陸地方を襲った集中豪雨の影響でまたしても白山ホワイトロードが崩落した。
ここ数年は毎年のように土砂災害が発生して通行止めが発生している。
通行止め区間は石川県側の一里野ゲートから栂の木台駐車場までの区間。
山でいうと中宮温泉を起点とする白山中宮道は歩けない。ホワイトロードではないが一段上の岩間一里野線も通行止めとなっているので加賀禅定道と楽々新道も歩けない。つまり北部白山の主要ルートは壊滅状態ということになる。
泰山さんが営業している中宮温泉の湯宿くろゆりもお盆を前に営業休止に追い込まれてしまった。
ただでさえホワイトロードは冬季通行止めで6月~11月までの半年間しか共用されないというのに、毎年のように災害が起きることで更に訪れるチャンスが減ってしまっている。
特に今の時期はようやく白山の真骨頂ともいえる「北部白山」のハイシーズンに入るタイミングでもあり、我々登山者にとっても手痛いダメージを被ったことになる。
また、このタイミングでたまたま石川県知事が白山に登っていたところ、大雨の影響で市ノ瀬で足止めを食らい下山できなくなってしまった。危機管理がどうこうという話はあるものの、今回の豪雨についてはなかなか予測が難しかったのではないかとも思う。まあ念には念を入れて保守的に判断するといったことは可能だったのかもしれないが。
いずれにしても知事もこの惨状を生で目の当たりにしていただいたと思うので一刻も早いホワイトロードと岩間一里野線の復旧をお願いできればと思う。
大雨直後のホワイトロードの様子。(泰山さん提供)
ハライ谷の土砂がここまで押し寄せてきたのだろうか。
ハライ谷沿いの道路は完全に寸断されてしまっている。
いたるところで落石の被害が。
この雄大な北部白山の景色が当面見られないと思うと残念だ。