【レビュー】UNLIMIT(KIZOKU)【貴族のDL】-提供品-
セミメカのKIRIN、MTLアトマイザーのLIMIT、更にはステルスのTECHMODでマスプロらしからぬ高級感を醸し出すKIZOKUブランドよりDLのアトマイザーがリリースされました。UNLIMITはRTAを謳っていますがクリアロとして、果てにはデッキへの良アクセス性を活かしてRDAとしても使える24mmのマルチスキルアトマイザーです。
実はTECHMODに続きこのUNLIMITの説明書(日本語部分)も担当させて頂きました。
※電子たばこ(VAPE)は20歳以上を対象とした嗜好品です
スペック
メーカー | KIZOKU |
商品名 | UNLIMIT |
参考価格 | $44.9 |
販売日 | 2020年12月 |
カラー | 3色 |
種類 | RTA |
推奨吸引方式 | DL |
外周直径 | 24.0mm ※カプラ部は25.0mm ※バブルタンクは27.8mm |
高さ |
50.0mm / 58.0mm |
タンク容量(ストレート/バブル) | RTA:3.5 / 6.5ml クリアロ:2.0 / 5.0ml |
接続規格 (MOD / ドリチ) |
510 / 810 |
BF対応 | - |
ポジピン突出し量 | 0.5mm |
使用ネジ規格 | マイナス |
ポスト数 | Pisitive:2, Negative:2 |
エアフロー | ボトム&サイドエアフロー |
エアフロー調整段数 | 無段階 |
ドリチ内径 |
口側:11.0mm |
カラーバリエーション
3種類をラインナップ
外観
外観についてレビューします。
外箱
提供品のサンプルなのでSampleのシールが貼られていますが製品版とほぼ同じパッケージです。
裏面には仕様が記載されています。
外箱側面にセキュリティースクラッチがあります。
梱包状態
スポンジ状の土台にUNLIMITが収まっています。説明書は備品はこの裏に入っています。
パッケージング内容一覧
- UNLIMIT本体
- 備品バック①
- 備品バック②
- 備品バック③
- 備品バック④
- 取扱説明書
- プリメイドコイル
- カード①
- カード②
UNLIMIT本体
デカイですね、全長約60mmのボディー。
中断と下段にそれぞれサイドエアフローとボトムエアフローの吸入口があります。AFCリングになっており無段階で調整できます。
底面にはメーカーロゴとシリアルナンバーみたいなのがプリントされています。
全分解
全分解しました。中腹のレインボーなパーツ以外は部品単位で分解出来ます。
ドリップチップ
810規格のDLドリチです。背が高めのデルリン製(多分)です。
トップフィルキャップ
リキッドをチャージする時に外すキャップです。810規格のドリップチップ接合用のO-リングが内部に挿入されています。
O-リング
線径1.3mm、内径12mm
トップキャップ
トップキャップです。この穴からリキッドをチャージします。側面には商品ロゴと名前(UNLIMIT)がプリントされています。
O-リング
線径0.8mm、内径21mm ×1
線径0.8mm、内径8.5mm ×2
タンクシール用専用リング ×1
タンク
ガラス製のタンクです。標準ではストレートが装着されていますがオプションでバブルタンクも付属しています。
高さがあまり無いのでむりやり中央部を太らせたような形状になっています。こんな無理な形状にするならストレートだけで良かった気もします。
チャンバー
チャンバー部です。O-リングはタンクシール用です。
内部はこんな感じになっています。
ばね構造になっており、デッキに接続すると中央部分が上昇し、サイドエアフロー穴が露出します。中央部が縦長形状にへこんでいるのはコイルと穴の位置関係を一致させるための構造です。
そして外側の下部(DESIGNED BY KIZOKU)と書かれた部分をグッと上に持ち上げると
この内部にあるボールがフリーになりデッキからチャンバーより上を取り外すことが出来ます。ここの構造は工場エアーのカプラと同じです。
内部がばね構造になっていたのはデッキから外すときにばねの反力を利用する為です。
ポジティブ側デッキパーツ
ポジティブ側のパーツです。
デッキ
デッキです。こちらがネガティブ側になります。
O-リング
線径0.8mm、内径15mm
ベース
デッキやクリアロコイルを装着するベースです。押し込み式のポジティブピンになっているのでメカニカルMODには適さないと思います。
O-リング
線径1.5mm、内径18mm
組立て
ポジティブピンに絶縁用のシリコンを装着します。
ベースにポジティブピンを押し込みます。
O-リングを装着します。
デッキのポジティブピンにインシュレーターを装着します。
ポジティブ側の部品にもインシュレーターを装着します。
ポジティブ側部品をデッキに装着します。
デッキのポジティブピンを締め込みポジティブ部品と接続します。
この部分をしっかり締める為にはドライバーなどを穴に突っ込んで回すとやりやすいです。
O-リングを装着します。
コイル固定ねじを締めます。
デッキをベースに締め込みます。
チャンバーを被せます。内部の形状とデッキの形状が一致するように被せてください。
カプラ部を引き上げてデッキに押し込みます。
カプラ部をフリーにし、カチッと音が鳴ればOKです。
チャンバーにタンクシールを装着します。
トップキャップの下側にO-リングを装着します。
トップキャップ下側にタンクシールを装着します。
トップキャップにタンクを嵌めます。
チャンバーと接続し、上部にO-リングを装着します。
更に内側にもO-リングを装着します。
トップフィルキャップの内側にO-リングを装着します。
トップフィルキャップをトップキャップに締め込みます。
ドリップチップを装着します。
組立て完成です。
備品バック①
- クラプトンコイル(4.5巻 Φ3mm)×2
- インサートエアフローパーツ
- コイル締め付けねじ×4
- マイナスドライバー
このインサートパーツはデッキに取り付けます。
何も取り付けない場合は穴径5mm、インサートを取り付けると穴径3.5mmになります。
備品バック②
タンク容量拡大パーツです。
追加タンク換装
別途カードに使用方法が記載されています。
トップフィルキャップを外し、このパーツを取り付けると高さが8mm増加し、その分タンク容量が増加します。
備品バック③
靴紐タイプのコットンです。付属コイル(Φ3mm)に適しています。
備品バック④
バブルタンクとO-リングが入っています。
プリメイドコイル
0.15Ωのクリアロ用コイルが付属しています。推奨出力は70 - 80Wとなっています。
Horizonのコイルと互換性があるという情報を公式に入手しましたがコチラで検証はできていません。そもそもHorizonというアトマイザーがある事すら知りませんでした…
クリアロへの換装
ベースからデッキを取り外します。
ベースにクリアロコイルを接続します。
チャンバーからトップキャップとガラスタンクを取り外します。
ベースにガラスタンクとトップキャップを取り付けると完成です。
チャンバー部の分背が低くなります。
取扱説明書
カード類①
追加タンクの説明などが記載されています。
カード類②
保証関連に記載があります。
実際に使用してみる
使用感についてレビューします。
ビルド
付属するコイルとコットンでビルドします。
ジャン!コイルをビルドしました。
コイルの高さはサイドエアフローの吸気口より少し高めの位置にしました。サイドから当たる空気がコイル斜め下から上にかけてしっかり当たるような位置関係になっています。
焼入れします。
コットンを通して端を漉きます。コットン端はベースと同じくらいの幅でカットすると丁度良いです。コイル高さによって微調整してください。
ビルド完了。
リキッド
リキッドは爆煙で美味しい、KENDO juiceのkey lime mousseを吸ってみたいと思います。
▼KENDO juiceのレビューはこちら▼
しっかりとリキッドを染み込ませます。
ミストの立ち上がりは良好。(エアコンの風が右から来てるので左寄りになってます)
トップフィルキャップを外してリキッドをチャージします。
では吸っていきたいと思います。
ドロー
サイドとボトムを全閉にすると軽めのMTLな感じ、どちらも全開にするとスカスカの軽DLになります。2つのエアフローをコントロールして好みのドローに調整してください。私はどちらも半開くらいが丁度良かったです。
テイスティング
ライムなどの柑橘系な爽やかさと程よい甘さ、そしてムース感が非常に美味しいです。やっぱりKENDO juiceは低抵抗の爆煙でめっちゃウマイです。ボトムとサイドのエアフローの調整で味の出方が結構変わるので色々試して各リキッドに合ったセッティングを探してみて下さい。
クリアロ
クリアロ形態の方も試していきたいと思います。今度はKENDO juiceのmango peachを入れて吸っていきたいと思います。
リキッドをチャージします。
では吸っていきたいと思います。
ドロー
エアフロー穴を絞るとかなり重くなります。重めのMTL位。全開にするとスカスカの軽DLです。絞れる分クリアロ形態の方が自由度は高いです。
テイスティング
おおお、めっちゃウマイ!マンゴーの果実感がピーチに包まれてそれでいて甘さ控えめな感じなのでダラダラと吸っていられます。気付いたらイガってる程に夢中で吸ってしまいました。
mango peachとクリアロ形態がかなりハマったのでしばらくはこの組み合わせで運用すると思います。
フィッティング
通常形態とクリアロ形態の2種類を各MOD毎に掲載します。
TECHMOD
EASY SIDE BOX
GAUR-21
Poker218
iStick T80
NUNCYAKU
CUBE-S
RDAとしても使える?
このアトマイザー、デッキへのアクセスがとても簡単なのでRDAとしても使えるかもしれません。RDAの良さ(コンパクト、深いジュースウェル、BF)は無いですが…
カプラの部分を引き上げるだけで…
デッキに簡単アクセス。リキッドを垂らして爆煙JOY!
クリアロのデメリット
しばらくクリアロで運用してデメリットを発見しました。それは…
コットンが露出している部分からタンク底までの距離が長く、タンクにまだリキッドが残っているにもかかわらずイガります。正確に測れませんが凡そ3~4mmはあります。これはちょっと頂けないですね。改良してもらえないかKIZOKUに意見してみます。
さいごに
KIZOKUブランドの2つめのアトマイザーとして満を持して登場しました。今までにないデッキへのアクセス性や2way Air Flowシステムを搭載して今までに無いような背の高いRTAです。低抵抗でもボトムとサイドのエアフローを調整することでリキッドの味の出方を調整できるのはとても良い点だと思いました。
背の高さについて、当初はステルスMODで丁度良くなるだろうと思っていましたが想像を超える高さだったので驚きました。同色のチューブに合わせると良い感じになりそうな気がしました。クリアロ形態はステルスMODと非常にマッチしますね。
ポジティブピンがクリアロみたいな押し込み形式なのでメカ運用には適さないと思いますのでご注意ください。
気になった方は是非お手に取ってみて下さい。