横浜みなとみらい21地区に
9月23日にグランドオープンした
ザ・カハラホテル横浜
先日滞在した様子を
#1 To See 見る
#2 To Feel 感じる
#3 To Taste 味わう
#4 Spirit Of KAHALA 精神
の4つの視点から
ご紹介させていただいております。
最後にご紹介する
第4回目は、
#4 Spirit Of KAHALA
本日もお付き合いいただけますと
嬉しいです。
半世紀以上に渡り
ハワイ屈指の高級リゾートして、輝かしい歴史を刻む
ザ・カハラ
天皇陛下や米国大統領、各国の国賓や皇族、数えきれないほどの映画スターなどが訪れる、言わずと知れた名門ホテル。
その名を冠し、「ザ・カハラ」ブランド初の海外展開として選ばれた地
それが、横浜です。
そこには、
ハワイと横浜をつなぐ
「歴史的なストーリー」
が存在することがわかりました。
時は明治元年、
横浜からハワイに向けて最初の移民が出航したのも、明治政府にとって初めての国賓、ハワイの国王 カラカウア王を迎えたのもまた、横浜の大桟橋でした。
そんな、必然的とも言える繋がりを持つ「横浜の地」に誕生した
ザ・カハラホテル横浜
大きく掲げている精神は、
ハワイで育まれた、アロハスピリットを継承しつつ、現地の人々の生活、文化、習慣を尊重する大切な想い
スピリット・オブ・カハラ
「ホテルは、その土地にただ存在すればよいというものではなく、その地を尊重し、馴染み、共栄していくもの」
という哲学を掲げられています。
初めて、ホテルに足を踏み入れた瞬間に感じたのは、
ここは、決してハワイのカハラホテルを模倣し、コピーを目指したわけではなく、新たに横浜の色に染め直した、アーバンラグジュアリーホテルだということでした。
立地、気候、文化、そのすべてが異なる地に、もしハワイのカハラホテルをそのまま持ってきたとしたら、それは異質な存在になりかねない。
ハワイ・カハラホテルのリピーターの多くの方が、まず最初に気がついたことだと思います。
この、まつわる土地の人々の生活や文化を尊重するというスピリットは、
ホテルのサービス、商品などにおいても、随所に感じることができました。
その一つに挙げられるのは、
「日本酒プロジェクト」
日本料理「濱」では
料飲部支配人の戸谷氏が、
神奈川県で日本酒を製造する13蔵すべてを訪れ、各蔵のこだわりと土地の魅力が反映された日本酒を取り揃えられました。
重力の力だけで作る雑味のない日本酒や、数年寝かせた熟成タイプ、火入れを行っていない生酒タイプなど、その蔵ならではの魅力を持つ日本酒がラインナップされています。
また、一般販売は行わず、
各々の日本酒の個性を最大限に引き出し、最適な状態で味わってもらいたいという想いから、「濱」でのお料理と共にのみ提供されるという、特別感も魅力の一つです。
また、ブティックでも、ローカルリスペクトの想いを込め、「キタムラ」や「大倉陶園」など、横浜ブランドのアイテムが取り揃えられています。
人気のキタムラとのコラボポーチ
横浜の魅力の再発見・再発掘を掲げ、地域と強く連携をとっていくという想いが、そこには感じられました。
そして
このホテルの1番の要と感じたのは、
温かいホスピタリティ
でした。
開業直後の混乱の中、
目に留まったのは、どのポジションの方も仕事をただ "こなす" のではなく、
「お客様に対して、自分に何ができるかを真剣に考えて動かれている」
ということでした。
言葉で表現するならば、
気持ちが一歩近い接客
これは、ハワイのカハラホテルでも同様に感じることです。
例えば、迷っている人に声をかけるのではなく、迷わないように、また質問しづらくないように、先読みのコミュニケーションをとる。
一見すると、それはサービスだったのか気がつかないくらい、自然で心地よいものでした。
また、
ロビーで写真のアングルを考えていた時、
大きな窓への映り込みを利用した、まるでシャンデリアをつかんでいるかのような写真が撮影できる場所を提案してくださったり、
忙しい業務の中、自分の仕事の枠を超えて、ゲストに滞在の時間を楽しんでもらいたいという想いを強く感じました。
ザ・カハラホテル横浜の
サービスの要
コンシェルジュ
日本に数名しかいない、
コンシェルジュ組織「レ・クレドール」のメンバーでもある
ディレクター・オブ・コンシェルジュ
阿部 泰年氏率いる
コンシェルジュチームは、開業前から大変注目されていました。
コメ子たちが今回の滞在でお世話になった、コンシェルジュチームのキャプテンも、言動の端々から"じわっ"と温かさが伝わり、その余韻が長く続くような、ホスピタリティ溢れる大変素敵な方でした。
ハワイのカハラホテルに滞在された、国賓やセレブリティの写真が並ぶ「カハラルーム」の前を歩いている時、ふと、
ここ横浜でも、同じようにたくさんの写真を飾らせていただけるようになりたい
とおっしゃっていたのが、とても印象的でした。
時は、コロナ禍。
誰も経験のない不安の中、
スタッフの方に求められる事はそのままに、やるべき事は数倍となり、
研修方法も時間も、以前のマニュアルが通用しない現実の中、どれだけの努力と情熱が必要だったかは、想像を遥かに超えるもの。
世界的に見ても、この時期に開業を目指したホテルは圧倒的に少ないことをみても理解できます。
さらに、スタートから、歴史あるハワイ・カハラホテルの名前を背負った、計り知れないプレッシャーと、
旅行に行けなかったストレスを抱え、久々の癒しを求めに来られたお客様の、
「最低でもハワイカハラと同等かそれ以上」という暗黙の大きな期待に応えるため、
スタッフの方々が、どれだけの熱意と想いを持って努力を重ねられてきたかを想像すると
たとえ何か失敗があったとしても、
一生懸命でひたむきな姿に
心からの拍手とエールを
お送りしたいと思いました。
コメ子自身も別事業でローンチの経験がありますが、
止まっている重く大きな歯車を
最初に動かすには、
そこにかける不屈の情熱と覚悟がないと
決して成し遂げられるものではないと
思います。
ホテルをチェックアウトした後
改めて強く感じたのは、
圧倒的な心地よさと上質な時間
これは間違いなく、ハワイ・カハラホテルから継承されている想い
スピリット・オブ・カハラ
の精神であったと。
パックミラー越しに、
いつまでも頭を下げられているドアマンの方を拝見しながら
そう、確信しました。
温かい
タイムレスな休日は、
今も心の中で
続いています。
fin.
コメ子
よろしければ、
バックナンバーはこちらからもご覧いただけます
第1回目 #1 To See
第2回目 #2 To Feel
第3回目 #3 To Taste