二月の勝者、本日が最新9巻の発売日ですね!
私の場合、中学受験時に親が勉強を見たり、宿題や成績を逐一チェックするようなことはなく、親の過干渉という経験はないものの
私は今日の仕事帰りまで待ちきれず、明け方にコソコソと電子版で読みました。
まだお読みになっていない方のほうがきっと多いため、明らかなネタバレは避けるとして
今回も、まずは前巻でメインとなっていた島津家の話から始まり、受験を巡る家族や親子の関わり合いを中心に描かれています。
中学受験を経験した身として、読んでいてまず子ども達の気持ちはよく分かる一方
親側の描写を見ていて「こんな親、絶対ありえない!」とも、実は正直思えません。
むしろ、自分だって我が子が本格的な受験期に入れば、こんな風に子どもを追い詰める可能性はあるんじゃないか?と、危惧さえしています。
また、マンガの中で描かれていたセリフで
「子どもが勉強を嫌になっていく原因は、勉強そのものではなく、勉強を巡る親との争い」だという言葉が、とても印象に残っていて。
中学受験においては、当事者の子どもがまだ11〜12才と幼く、親のサポートは今の時代必須とされています。
一方で、それではと気合を入れてサポートすればするほど、子どもの成績や態度に逐一反応するようになり
気づけばどんどん我が子への口出しが増えていっている親も、実際多いのではないでしょうか?
わが家も家庭学習開始前と比較すれば、この例に漏れずと思います。
本人に任せて何もしないのは「無責任」
介入しすぎれば「教育虐待」
中学受験は他の年代の受験と比べて、親の適切な関わり方が問われるという点で
親にとって一番難しいものかもしれないな・・と、今回読んでいて感じました。
「親がもう少し勉強や管理に関与してくれていれば、私はもっと上の中学を目指せたのかも?」
と、逆に考えてみたりもします。
でもこういう自分の実力不足を、他人や環境のせいにする考え方って、やっぱり好きじゃないな・・
けれどもそういった考えを、過去の自分に対する自己肯定や逆にリベンジのように、我が子に当てはめるのはやはり適切ではありませんね。
自身の方針や経験だけに従うのではなく、まず目の前にいる娘をよく見て
昔の自分とではなく、我が子との適切な関わり方を模索しなければならないんだということを、日頃から忘れずにいたいです。
中学受験を通して本当に成長すべきは、子どもではなくむしろ親の方かも?かもしれないな、とも思うこの頃です。