2021年秋…のある休日
この日は、小山卓治さんが久々に東海地区にくるということで…
予想通り「雨」でした…
小山さんが三河安城駅に到着したときは、まだ、空はなんとか持ちこたえていたのに…
その後、サンダンスに向かう道中には、本格的な雨!
さすが小山さん!「雨男」健在!!
…ってことで,この日は
刈谷Sundance(サンダンス)で
小山卓治さんの
〈小山卓治ワンマンライヴ〉《The Fool》発売記念ツアー
そう、2021年の6月に発売された新譜「The Fool 35th Anniversary Edition」の発売記念ツアー愛知篇が…数か月遅れの秋に開催されたんだけど…
もちろん、新譜「The Fool 35th Anniversary Edition」の発売記念ということで新譜が楽しみなのは間違いないけど…
それ以上に…新型コロナウイルス感染症蔓延のために…名古屋を始め、愛知県、岐阜県で企画したライブが、ことごとく中止になって…
愛知県では、1年以上、小山卓治さんのライブが行われていなかった…そんな中で、行われた、久々の東海地方でのライブ…
もう…お客さんが小山さんのライブを待ちわびてたのが手にとるように伝わってきて…非接触型体温計では測定できない、お客さんからの「熱」…パワーが…ひしひしと伝わってきて…
久しぶりの東海地方でのライブであるといった想いは、もちろん小山さんからも発せられて…
そのお客さんの「熱」と小山さんの「パワー」が融合して…時短営業、8時までの「短い夜」ではありましたが…それはそれは、心に残る素敵なライブとなりました…
さてさて、このコロナ禍ですので、ライブ前に私から、お客さんにお願いをば…
まずは、マスク着用…それも、顎マスク「NG!」と小山さんのファーストアルバムに掛けて???
それから「卓治―!!」と大声をあげて声援したいでしょうが…声出し禁止…
動画「NG!」と小山さんのファーストアルバムに掛けて???だけど、写真撮影OK!…でも、コロナ禍なので、その場で…
他にも、イロイロモロモロお願いをしたんですが…
ちゃんと、すべてのことを守って聴いていただいて…顎マスクの方も「ZERO」…
いやあ、この日、刈谷に集まってくれた小山さんのファンの方のマナーは実に素晴らしい…
ファンのみなさんのおかげで、次回の小山さんの刈谷Sundance(サンダンス)のライブも、その日のうちに、スムーズにブッキングすることができました…
ホントに、集まってくれたみなさん!!
マナーよく、ライブを楽しんでいただいてありがとうございました!!
ではでは、私の前説で、お客さんを和ませるどころか、凍らせてしまって??…(笑)
小山さんには、私がオチのない話をした直後…苦笑…やりにくい状況下でのライブのスタートになったのかも知れませんが…苦笑…
ここからは、だらだらと、思いつくままにライブレポをば…
小山卓治さん、ステージに現れるなり、一言「きてくれてありがとう!」と発してからの1曲目は
「Hustler」
乾いた感じの激しいギターストロークから繰り出される小山さんのハスキーな歌声がのっけからハコいっぱいに響き渡る…
もう、この一曲目の歌から「気迫」のようなものが小山さんから伝わってくる…
そう、1年以上ぶりに味わう「小山ワールド」…この快感!タマラナイ!!
♪俺達迷い子のペテン師さ
no-no-no なんて危ないゲーム~
と歌った後の次の歌詞を、ちょっと噛んだ小山さん…
(ライブ後、私に小山さんが語った…ちょっと、とちっちゃった…と語った場面…)
でも、これは私が思うには、直前に食べた、美味しい!美味しい!!サンダンスのハンバーガーを完食したからだと思うんだよね…笑
小山さんとは、何度もライブ直前の時間をご一緒することが、なんどもあるけど、普段は、ライブ前は、せいぜいサンドイッチをちょいと食べるくらいで…あまり食べないのよ…
でもサンダンスの美味しいハンバーガーなので「やめられないとまらないかっぱえびせん状態」になってしまってて…
なんか、まるで家族みたいに…私、小山さんサイドに立って語ってる感じになっちゃってるけど…
絶対、歌詞を噛んだのは、満腹のせいだー!!
でも、もう歌の後半は、逆境を盛り返すかのように…それはそれは凄い迫力で!!
「逃げ出せ」
「鉄格子も手錠もない監獄」といった歌い出しの歌詞から惹きこまれる
♪逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ
逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ~
まさに、世の中生きていて、こんな気持ちにさせられるってことあるよね…
歌の世界にどっぷり浸れば…歌の中に希望がかすかに差し込んでいることに気づき…主人公を応援している自分自身に気づく…
その主人公は、いつのまにか私と被っていて…あたかも自分自身を応援しているかのように聴こえてくる…
♪執行猶予から
逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ
逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ~
「鉄格子も手錠もない監獄」…とは、まさに「コロナ禍」なのに無策の政治家が蔓延り、世界大運動会をやっちゃって大変な世の中になってる「今」と被って感じられて…
曲のラストに畳みかけるような小山さんのシャウトは痺れるほど…
ここで、初めてのMC
きてくれたお客さんに感謝の言葉を…そして、愛知にくるのは、去年の7月に来て以来…こんなに長いこと、こっち方面にくることができなかったのは、初めてといってもいいくらい…こちらのライブの企画がコロナ禍で何度か飛んでしまって、今回も昨日は静岡、明日は各務原の予定だったけど中止になって、でもここだけは、やってもいいと言ってくれたサンダンスに感謝の言葉を…
今日は6月に発売された「The Fool 35th Anniversary Edition」の中に収録した「The Fool」と「VANISHING POINT」の中の曲を中心にやることを伝え…
調べてみたら、愛知でこの曲をやるのは、何十年ぶりといった曲もたくさんやると…
そして、小山さんが笑顔で「私、ワクチン接種2回やりました!だから、ある程度は大丈夫だと思う!安心して付き合ってくれ!」
とMCをまとめて
「Night Walker」
都会に蠢く男女に視点をあてた、まるで短編小説を読み進めていくような小山さんの歌の世界…
小山さんの抑揚のあるボーカルに惹きつけられる…
もう情感たっぷりで小山さんの創り上げる…この夜の短編小説…に陶酔!
実に情感たっぷりで…この曲…この日、痺れるほどの1曲であったことは間違いない…
「流れ者」
歩くようなテンポの中で、一度聴いたら耳にこびりつくほどのメロディー…
♪俺は夢を雨で育てた
逃げる気などさらさらない~
このフレーズがインパクトがあって
「夢を雨で育てた」と表現した小山さんの感性に驚かされると同時に…「夢を雨で育てた」から「雨男」なのか…「雨男」だから「夢を雨で育てた」のか…今度、この曲について、イロイロ尋ねてみたいと思えるほどの…実に魅惑的な1曲…
歌い終えてのMCは
最近、東京以外のライブがなかなかできない中で、わずかばかり地方のライブもやれるようになってきて、京都でライブをやった時に、女性のアイドルっぽい娘がオープニング・アクトをしてくれて、それはBBガールズという二人組の女の子、そして籾井優里奈さん
その籾井優里奈さんはブリブリの衣装をきて、「下から2番目の男」を歌ってくれたとのことで、楽屋でハラハラしながら聴いていたと…で、その後は、籾井優里奈さんは次のアルバムで「下から2番目の男」をカバーしてくれるらしい…
「下から2番目の男」は今まで、いろんな人が歌ってくれたけど、アイドルっぽい子が歌ってくれたのは初めて…との話
さらに、東京でライブをやってたときに、熊本出身の若い男の人が、最近ライブにきてくれるようになって、その方が最初にきたとき「NG!」のアナログジャケットのLPをもってて、これにサインをしてくださいというから…なんで、こんな若い子が、こんな渋いことするんだろうと思って、いろいろ話を聞いたら、その子の父親が小山さんの歌を聴いてくれてたらしくて、そのお父さんの影響で、小山さんの歌を聴き始めてライブにきてくれるようになったとのこと…
次の世代に音楽が繋がっていくことが嬉しいと語る小山さん
その後、熊本でライブをやった時、その話をライブでしたら、ライブ後、話しかけてくれた男性がいて、にっこりとして「私が、その子の父です」って…おおっ!と驚いたけど、凄く嬉しかったと
そういう次の世代、自分のお子さんを連れてライブに来てくれることがたまにあって、本当に嬉しく思っている…世代に関係なく歌って繋がるんだとまとめて
「第3章」
まさに、この曲もミディアムテンポにのって描かれるショートストーリー
若い頃を想起させるそんなストーリー、
♪俺達最初に確かめた夢を
2人別々に思いこんだまま
So you don't worry
ほんとさ君を大切にするよ
So you don't worry
今夜5個目の嘘なんでしょう~
私の心象風景に描かれる主人公は、思いきり「私」なんですけど…(笑)
それにしても、,圧巻すぎるほどの小山さんの「歌ヂカラ」…心にくる!くる!沁みる!沁みる!!
「DaDa」
これまたある面、小山さんの別の魅力が映される1曲
♪チガウヨ チガウヨ ソウジャナインダ
暗さ漂う独特の世界観…まさに都会の片隅で蠢く…そんなイメージで
社会への抵抗、苛立ち、孤独…そういったものが入り混じって…それらの言葉が溢れんばかりに小山さんの口から洩れてしまってる…そんな抑揚をつけた語りに、惹きこまれる!!
「The Fool」のアルバムに収録した「The Fool On The Build'」…これは、the Beatles の「The Fool On The Hill 」に関連付けて書いたと…
「丘の上からの…ではなく…ビルの上からの…」
そう語って
「The Fool On The Build'」
また、ここでも短編小説の新たなストーリーが心象風景に描かれる…
ハスキーな切なさをも伴った小山さんの唄声が…響き渡る…
この曲、the Beatlesに影響を受けて作ったと言いながらも、広がる世界観は、唯一無二の小山さんの世界観…
もう痺れるほどに…圧巻で!
ここでのMCは中野督夫さんの話
センチメンタル・シティ・ロマンスの中野督夫さんが2021年7月に亡くなったことから、小山さんの中野督夫さんとの出会いは2020年、一緒にマキシシングル「手首」とアルバム「種」を作ったり、このところは、中野督夫チャリティーライブに何度か参加したり、あるいは自分たちで企画したりとかしてて、8月にチャリティーライブをやるつもりだったけど、その直前に亡くなってしまって、チャリティーライブが追悼ライブになってしまったけど…一緒に企画、参加したのが中野督夫さんとは長い付き合いである湯川トーベンさん、同じく中野督夫さんとは長い付き合いである鎌田ひろゆきさん、この3人でやったんだけど、追悼ライブなので湿っぽくなるのかなと思っていたけど、中野督夫さんのエピソードを3人で語っているうちに、爆笑に次ぐ爆笑で…実に督夫さんらしかったと…督夫さんが、そこにいるような気がしたと
中野督夫さんの魂、スピリットは俺たちの心の中に一生、残り続けると思うと…中野督夫さんのエピソードをまとめて…
次はリクエストを…レコ発ライブというのに、全然違う曲をリクエストしてくれた君の勇気を称えて歌ってみましょう…と
「大統領様」
この歌…そもそもがレアで、ライブではそれほど歌ってはいないと思うけど…CDとかで耳を傾けるたび、心にグッときて惹きつけられる歌…
2021年夏もアフガニスタン問題等で自衛隊が数百人規模で派遣、カブール空港内外で複数の銃撃戦が発生しており、「安全確保」には疑義が生じているのに派遣、その結果、即撤退、邦人1人と、米国から要請されたアフガン人14人を退避させただけ、、大使館などのアフガン人職員と家族ら約500人の協力者の退避には失敗したとの報道が…
この歌が…ああ、日本もそんな時代があったよね…では片づけられない気生臭い世の中がずっと続いていて…
♪大統領殿 お暇があれば
読んでほしい この手紙を
僕は今 戦場へ行く
徴兵カードをもらったところ
僕は逃げる 戦いたくない
哀れな人を殺したくない
大統領殿 腹を立てないで
聞いてほしい 僕は逃げる~
しっとりと…しっとりと…
もう1曲歌ったら換気タイムということで、ドリンクのお替りなどをお願いしつつ(お酒は「NG!」だけど)
一部ラストは
「Yellow Center Line」
何かを模索しながらも行き場のない叫びがひしひしと伝わってくるこの歌…
「大統領様」からの流れは鳥肌モノでした…
もう小山さんの歌に込められた「パワー」がひしひしと感じられて
胸が熱くなるほど凄かった…
1年ぶりに聴けた小山さんの「生」の歌…にもう感動モノ
とにかくこの日、歌った曲のすべてと言ってもいいほど気迫が凄く伝わってきて…
さあ、休憩挟んで…第2部へと…続く…
PS…そんな小山卓治さんの2022年春のライブの告知をば…