新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

2021年春…山山堂にて…豊田勇造さんのライブ…第1部

2022-01-25 06:13:26 | ライブ

2021年春…

山山堂にて…豊田勇造さんのライブ

もうあれこれ、30年以上は、こうしてライブに足を運んできた豊田勇造さんのライブ

豊田勇造さんの歌は…骨太で…でも繊細で

旅の歌…
別れの歌…
ときには社会にむけて…批判的なメッセージをこめられた歌…
あるいは…
本当に…日常の些細なことに着眼して…
できあがった歌

そんなモロモロを

抒情的に…

そして

どの歌も、ありのままの豊田勇造さんの
人との出会い、別れ、郷愁などが、自身の経験を基に歌われ…


等身大の勇造さんの想いがストレートに伝わってくる歌の数々
ささやきながら抑揚をつけて…溢れる温かさを前面に出して唄う勇造さん…
歌に込められた想いが見事に伝わってきて
歌詞に込められた広がる心象風景…
行ったことのありそうな日本の田舎の風景はもちろん…
行ったことのないタイなどアジアの風景でさえ…
色鮮やかに浮かび上がる…
…そこに感じられる…人とのかかわり…生きざま…などなど…


この昼下がりのひと時も
まるで…唄っているかのように鮮やかな旋律を奏でるアコギのメロディに乗せられて…
情感たっぷりにアコギを弾き…そして…歌い…心に沁みる歌を届けてくれた
それはそれは
素敵な時間で…

そんな山山堂での豊田勇造さんのライブレポをば、以下にだらだらと…

まずは…ブルース…のっけからブルース
そして勇造さんの佇まいが…
孤高のブルースマンそのものに見える!!!

そんな雰囲気を全面に醸し出しての


「高野グランドマンションのブルーズ」

♪お前に会いに行く 会いたい 会いたい~


そんな気持ちが直球で伝わってくるブルース

間奏のこれぞ、ブルースともいえる
ギターを奏でる鮮やかな指の動き
サビは…声が裏返りそうになるほど吠えて

♪高野の交差点あたりから、名古屋の山山堂へリベンジライブ、そのリベンジライブのみんなに会いにきた~

と歌詞を替えて

そう、この日のライブはコロナ禍の渦に巻き込まれて…2020冬に開催予定だったのが一度、延期になっているのよ!

「嵐山にて」


私が嵐山に行ったときは
中国人がいっぱいだったけど
渡月橋、竹林、
観光で歩いたあの光景が思い出される

勇造さんがみた嵐山と私が眺めた中国人だらけの風景とは
全然違うんだろうな…
唄の中で綴られる
タイの友人であるミュージシャンのことを
歌うその歌は懐かしくも切なくもあり
その世界観に惹きこまれる…

 

挨拶のMC

「久しぶりに京都から来ました…豊田勇造です…言わんでもみんなご存知でしょう」と笑わせながら

 

このタイミングで今日のライブができたことを山山堂さんに感謝しつつ

今日は早めのライブだったから、久しぶりに新幹線に乗ってやってきたと…いつもは在来線でくるけれども…と言葉を添えながら、ふと、新幹線の中で、「ああ、今年初めての新幹線に乗ってのツアーやなって思いながら、俺は遠くから、みんなは少し遠くから集まっていただき」と感謝の言葉を

今日はマラソンがあると聞いていたから、早めに京都を出たから、早めにここについて、練習している時から、気分は嬉しいと…

もう一度忘れないうちに言っておくと、このタイミングでライブをやらせてくださってる山山堂さんへの感謝の言葉を繰り返して

 

最近の京都の話

最近の京都は外国の観光客がいないので、何となく元に戻ったみたいでええ感じだと…例年2,3月はタイに行ってて、この3月に京都にいることは20年ぶりくらい…なので、久しぶりに日本の京都の2月の寒さを感じながら、3月になったら、ウグイスが鳴いてて、日本の春はこんなんやなと思いながらも、半分はタイのことが恋しくて恋しくて…タイではちょうどマンゴーシャワーが、本当は今はもう一つ違う乾期なんだけど、マンゴーシャワー、雨が降り始めてる…そんなことを思いながらと

 

「マンゴーシャワーラブレター」

もう素敵な優しいメロディーのラブソング…メロディーが優しくて、つい口ずさみたくなる曲

そして、そんなタイに行きタイ…なんて心から思えてくる

♪お前が好きだよ マンゴーシャワーラブレター~

いやあ、心が温まる!温まる!!!

 

歌い終えて勇造さん

山山堂さんのライブでは必ず「山」にちなんだ唄を選んでおりますと

「大山君」

 

「山」といっても、風景にある「山」でなく、人の名前…九州ツアーのライブで企画やベーシストとして、勇造さんと親交の深かった急逝した友人に捧げた歌…

とにかく勇造さんの優しさがひしひしと伝わってくる…そんな1曲

 

勇造さん

自分のソングブックの中から、「山」にまつわる歌を探してみたら、けっこうあったと…

長い歌も短い歌もあって、一度「山」の歌ばかりのライブをしたいなあ…と語りながら…

今日は、みなさんマスクをしているので、どの方がいる、どの方がいるってわかりにくいと言葉にしながら…あるお客さんに若いよね!!…ひょっとしたら、子供の頃から聴いてくださったかも…と問いかければ…

そのお母さんと思われる方が、「お腹の中から」…

 

「ギターが友達」

♪本当のことは忘れたけれど~

このフレーズが印象的

旅から旅を重ねるその旅をともにしてきたのがギターであって…等身大の勇造さんが感じられる優しい歌…

そして、最近また歌っている曲がありますと…

 

「フリー・アウンサンスーチー」

非暴力民主化運動の指導者であるアウンサンスーチーがミャンマーで軍に拘束された…その彼女の自由を訴え、その思想に共感しながら…

♪あなたをとらえる者たちは
本当はあなたが恐いのだ
彼らにも分かる時が来るだろう
彼らこそ囚われの者たちなのだと~

 

ここでのMCは「3・11」東日本大震災のときのこと…

「3・11」は、自分の気持ちの中で、節目の日であったと…10年前のそのときはタイのバンコクにいて、その時、友達から電話があって、「勇造TVみてみい」と言われてTVをつけたら、釜石の友達が住んでいるところに津波が押し寄せてくる映像が映って…釜石でサーフショップをやってる友達のことをずっと思っていたんだけど、彼はそのちょっと前に、インド、ネパールを旅をしてて、そして東京に飛行機がついて、そのまま即、釜石に帰ろうかと思ったけど、久しぶりなので、ちょっとお寿司でも食べていこうかと思って、店に入ったら、つい長居をしてしまったらしく、釜石に戻るタイミングが半日ほどずれて、それで無事だったそうな…彼がそのまま帰っていたら災害にも巻き込まれていただろう…と

ボブ・ディランの歌に「運命のひとひねり」 (Simple Twist of Fate)ってあるけど、そんなこと本当にあるんだなと…

「で、一部、最後に東北のことを歌いたいなと思って、どれにしようか思っていたら、ちょうど釜石のことを歌った歌があった」と

1部ラストは

「帰郷」

勇造さんのギターのカッティングはインパクト大

荒れた海を表すようで

♪製鉄所が終わったから
この街はもうダメだなあ
そんな噂もあるけれど
ここが好きだとキヨシは言う

毎日毎日、町工場で
小さいネジを作ってるキヨシ
故郷の海が 大好きなキヨシ

酒もタバコもスプリングスティーンも
タカシが教えてくれたんだ
中学さぼって一日中
ブルースを聴いたんだ

♪キヨシとタカシが海へ出る
波に乗りに海へ出る
朝日が二人を照らす
もうすぐシャケが戻ってくる~

東海市と釜石市は同じ「鉄」の街…そんな共通点も見いだしながら、歌の世界観に入り浸れば…会ったことのないキヨシとタカシが目に浮かぶようで…

勇造さんの描く人物は、飾らなくて実直で…なんかキヨシとタカシが勇造さん自身にも思えてきて

「一日中ブルースを聴いたんだ」…私もそんな日があったなと…中学ではなくて、高校生のときだけど…

 

歌は懐かしくもあり…そんな世界観に入り浸って

これにて、第1部終了

…休憩挟んで2部へと(続く)

 



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