アンテロープキャニオン観光 行く前に知っておきたい情報 | ロウアーの徹底解説【写真付き】

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アンテロープ・キャニオン(Antelope Canyon)は、アリゾナ州にある渓谷で、写真映えもする人気の観光スポットです。ここでしか見られない美しい景色に出会うためには、ツアー予約が必須です。そんなアンテロープキャニオンに行く前に、押さえておきたい情報をまとめました。

 

 

 

アンテロープキャニオンとは

アンテロープキャニオンの景色

「アンテロープキャニオン(Antelope Canyon)」とは、アメリカのアリゾナ州ページ(Page)の近郊に位置する渓谷です。幅の狭い渓谷で、天上から差し込む光と、長い年月をかけて形成された砂岩が、幻想的な風景を生み出します。ここは、先住民族のナバホ族の居住地区域(Navajo Nation)の為、専用のツアーに申し込まないと、見学することが出来ません。

 

 

4か所のキャニオン

アンテロープキャニオンの景色

アンテロープキャニオン(Antelope Canyon)には、見学できるキャニオンがいくつかあり、それぞれにツアー予約が必要です。今回はその中から、以下4つのキャニオンを紹介します。この他にも見学できる場所は存在し、観光客の増加に伴って、見学できる場所やツアーが増えているようです。それぞれの特徴を踏まえて、どこを見学するか決めましょう。

 

 1.アッパー・アンテロープキャニオン(Upper Antelope Canyon)

 2.ロウワー・アンテロープキャニオン(Lower Antelope Canyon)

 3.キャニオン・エックス(Canyon X)

 4.シークレット・アンテロープキャニオン(Secret Antelope Canyon)

 

 

アッパー、ロウワー、キャニオンX、シークレットの比較

毎年400万人の観光客が訪れるアンテロープキャニオンを見学するには、ツアー予約が必須です。限られた時間の中で、全てを見学するのは難しい・・・という方のために、それぞれの特徴をまとめました。特に観光客に有名なのは「アッパー・アンテロープキャニオン」と「ロウワー・アンテロープキャニオン」の2つです。

 

アッパー・アンテロープキャニオン(Upper Antelope Canyon)

アッパーアンテロープキャニオン

「アッパー・アンテロープキャニオン(Upper Antelope Canyon)」は、見学できるキャニオンの中で、最も簡単なハイキングコースであり、子ども連れの家族にもおすすめです。渓谷内の地面が広くて平らで、歩きやすいという特徴があります。最も人気のコースなので、とにかく人が多くて混雑している、とも言われます。渓谷の形が「A字型」で、地面は広いが天井の隙間が狭いので、真上から太陽の光が差し込む正午頃が最も人気です。

 

ロウワー・アンテロープキャニオン(Lower Antelope Canyon)

ロウワーアンテロープキャニオン

「ロウワー・アンテロープキャニオン(Lower Antelope Canyon)」は、アッパーの次に人気のあるコースで、渓谷内が狭く、はしごのような急な階段もあるため、より冒険要素が増します。アッパーより人が少ないので、映り込みの少ない写真が撮れる可能性が高いです。また、渓谷の形が「V字型」で、歩く地面は狭いですが、天上の空間が広いので光が入りやすく、比較的どの時間でも暖かい色味の景色を撮影できる可能性が高いです。筆者はこのロウワーを見学したので、後程ツアーの詳しい様子を紹介します。

 

キャニオン・エックス(Canyon X)

キャニオンエックス

「キャニオン・エックス(Canyon X)」は、アッパーやロウワーに比べて、あまり知られていない場所のひとつです。アッパーやロウワーは複数のツアー会社が利用できますが、キャニオン・エックスのツアーを取り扱っている会社は1つです。(2023年現在)アッパーやロウワーに比べて人が少なく、価格もリーズナブルです。約60m(200フィート)の階段があるので、ハイキングレベルは中くらい。冒険要素が増します。

 

シークレット・アンテロープキャニオン(Secret Antelope Canyon)

オフロード車のイメージ

「シークレット・アンテロープキャニオン(Secret Antelope Canyon)」は、別名「ホースシューベンド・スロットキャニオン(Houseshoe Bend Slot Canyon)」とも呼ばれ、有名な観光スポット「ホースシューベンド」の近くにあります。この「シークレット・アンテロープキャニオン」は、アンテロープキャニオンの中で唯一三脚を使って写真撮影ができる場所です。このツアーは「シークレット・アンテロープキャニオン」と「ホースシューベンド」がセットになっており、オフロード車で砂漠を行き来できます。アッパーやロウワーに比べて人が少なく、1日のツアー回数も少ないです。

 

 

ツアー予約はお早めに

アンテロープの看板

何度も解説したように、アンテロープキャニオンはツアーでしか見学できない観光スポットです。アメリカの祝日や週末など、人気の時期はとても混雑します。また太陽光が真上からふりそそぐ正午前後は人気の時間帯で、特に予約が埋まりやすいので、ツアーは早めに予約することをおすすめします。

 

ツアー会社

ツアー会社は複数あり、少しずつツアー時間や金額が異なる場合があります。また、観光客の増加に伴ってツアー内容などが変化しているので、最新情報は公式サイトで確認してください。

 

アッパー・アンテロープキャニオンのツアー

Antelope Canyon Navajo Tours

Antelope Slot Canyon Tours

Antelope Canyon Tours

Adventurous Antelope Canyon Tours

 

ロウワー・アンテロープキャニオンのツアー

Ken’s Tours

Dixie’s Lower Antelope Canyon Tours

  ↑ Dixie'sを体験したので、後程紹介します。

 

キャニオン・エックスのツアー

Taadidiin Tours

 

シークレット・アンテロープキャニオンのツアー

Horseshoe Bend Slot Canyon Tours

 

 

ロウワー・アンテロープキャニオンの実体験

ここからは、筆者が実際に体験した「ロウワー・アンテロープキャニオン(Lower Antelope Canyon)」の様子を紹介します。ツアーの流れ、持ち物、ハイキングコースの難しさなど、詳しく解説していきます。景色のネタバレをしたくない方は、最後に注意点だけまとめたので、そこだけチェックしてみて下さい。

 

 

Dixie's Lower Antelope Canyon Toursの様子

Dixie'sの看板

この時利用したのは「Dixie's Lower Antelope Canyon Tours」です。ツアー代金は大人が$55.00。そこにナバホ族の居住地に入るための「Navajo Nation Pwermit Fee」$8.00と税金$3.30を加えて、大人1人合計$66.30になります。毎年少しずつ値上げされているので、最新情報は公式サイトにてご確認下さい。

 

 

駐車場の様子

集合場所の建物の前に、広い駐車場があります。砂の駐車場で、炎天下に長時間駐車することになります。また、行った時は、お手洗いが外の仮設トイレしかありませんでした。

 

 

チェックインカウンターと時計

ツアーに参加する45分前には到着して、チェックインする必要があります。注意したいのは、サマータイム期間の、アリゾナ州内での時差です。アリゾナ州はサマータイム制度を導入していますが、その中にあるナバホ族の居住地エリアは、サマータイム制度を導入していないため、同じ州内で1時間の時差が発生しますアリゾナ州の時間で到着すると、1時間遅刻してしまうので注意して下さい。(例:夏、アリゾナ州が10時の時、ナバホ族エリアは11時)建物内に大きな赤いデジタル時計があるので、それで時間を確認することが出来ます。

 

 

集合場所のベンチ

チェックインを終えたら、ツアー開始までに建物外のベンチに集合します。時間になるとガイドさんに名前を呼ばれて、出発します。持ち物は、最小限にするよう指示されました。バックは持ち運べず、スマホと水1本でツアーに参加しました。透明なビニールバックなら持ち込むことが出来ます。

 

 

ガイドとツアー客

アンテロープキャニオンはナバホ族の居住エリア内なので、ナバホ族のガイドさんが案内してくれました。ガイド無しでエリアに入ることはできません。ツアー時間は1時間~1時間半です。まずは、ガイドさんに付いてキャニオンの入り口まで歩いていきます。

 

 

入口の階段

入口に到着したら、1人ずつしか歩けない、はしごのような急な階段を下って、キャニオンの底に降りていきます。とても急なので、転落防止のため、絶対にスマホは触らずに降りるよう指示されました。また、アンテロープキャニオン内ではビデオ撮影が禁止です。写真撮影しか許可されていません自撮り棒も禁止されています。

 

 

階段を下りる様子

階段の様子を下から見上げたのがこちら。約35メートル下りますが、かなり急な階段であることが分かります。つま先の開いた靴やサンダル、ヒールのある靴は禁止です。歩きやすい靴がおすすめです。杖の持ち込みも禁止なので、足腰が不安な方は「ロウワー」より「アッパー」の方をおすすめします。

 

 

キャニオンの中の様子

キャニオンの底に到着すると、全身があっという間に幻想的な風景に包まれます。ここからガイドさんの案内に従って、キャニオンの底を進んで行きます。

 

 

キャニオンの風景

この不思議な形は、砂岩が長い年月をかけて、雨や風によって浸食され、自然に生み出された造形です。美しいアート作品に、足元から頭の上まで囲まれている感覚になります。

 

 

鳥のような形の岩

様々な形の岩が続きますが、動物の名前などが付けられた特徴的な岩がいくつかあります。ガイドさんが説明してくれるので、とても楽しんでハイキングすることが出来ます。

 

 

ガイドさんが解説する様子

途中、前後のツアーグループとの間隔を調整しながら、アンテロープやナバホ族、ナバホ語などについてガイドさんが解説してくれます。もちろん、各フォトスポットで、家族やグループごとの写真撮影もしてくれます

 

 

美しいアンテロープ

また今回のガイドさんは、各スマホの、どのモードを使ったら映え写真が撮れるかまで、詳しく教えてくれる丁寧なガイドさんでした。グループ写真も鮮やかなものから、モノクロまで、短時間で素敵な写真をたくさん撮ってくれました。

 

 

地上から見たアンテロープキャニオン

1時間があっという間に感じる充実のツアーでした。最後はまた急な階段を上り、地上に出ます。アンテロープキャニオンを上から見てみると、地面に少し穴が開いている、何の変哲もない風景。この地下に、あのような幻想的な世界があることに、改めて感動しました。

 

 

お土産屋

ちなみに、ツアーのチェックインをする建物には、お土産屋さんも付いています。アンテロープキャニオンをモチーフとした商品がそろっていますし、水なども売られています。

 

 

ツアー参加の注意点

今回参加した「Dixie's Lower Antelope Canyon Tours」の場合で、アンテロープキャニオンを見学するための注意点をまとめました。

 

・持ち物は最小限。バックは透明なもの以外禁止。

・水、サングラス、日焼け止めは持ち込みOK。

・歩きやすい靴で。つま先の開いた靴やサンダル、ヒール、杖は禁止。

・ビデオ撮影は禁止。写真撮影のみOK。

・自撮り棒、三脚は禁止。

・急な階段の昇降に注意。

・サマータイム期間の時差に注意。

 

 

まとめ

「アンテロープキャニオン(Antelope Canyon)」は、アリゾナ州にあるナバホ族の居住エリア内の観光地です。自然に生まれた美しい色と曲線の景色が楽しめる、人気の観光地です。ツアー予約が必須など、訪れる前に知っておきたいポイントも多い観光地でもあります。ちなみに筆者が訪れたのは5月末。日差しが強く、半袖半ズボンで過ごしたい暑さでした。日差し対策のサングラスや帽子は必須です。これから訪れる人の参考になりますように。

 

 

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