アメリカの毒草ポイズンアイビー(Poison ivy)の見分け方と対処法

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アメリカでは外でハイキングやピクニックが楽しめる季節になると、注意しろと言われるのが「ポイズン・アイビー(Poison ivy)」です。どこにでもある普通の葉っぱですが、触るだけでひどくかぶれてしまう危険な植物です。その特徴や見分け方、対処法をまとめました。

 

 

 

ポイズンアイビー(Poison ivy)とは

ポイズン・アイビーのイメージ

「ポイズンアイビー(Poison ivy)」とは、アメリカでよく知られている、触ると危険な植物です。ハワイ、アラスカ、西海岸の一部を除いて、ほぼ全域に生息しています。ポイズンアイビー、つまり日本語では「毒のツタ」と呼ばれるこの植物は、ツタウルシの一種です。公園や家の庭など、どこにでも生えてきますが、肌がかぶれて痒くなり、水ぶくれなどもできる危険な植物です。外で遊んでいたら、気づかない内に触れてしまい、足や腕がかぶれてしまったということが起こるので、子どもの頃から注意するように教えられます。

 

 

ポイズンアイビーの特徴

ポイズンアイビーのイラスト

ポイズンアイビーの最大の特徴は「3枚の葉」がセットで付いているということです。茂みには似たような葉がたくさん生えているので、「3枚の葉」を見つけたら、ポイズンアイビーがどうかに関わらず、とりあえず避けることをおすすめします。その他の特徴も下記にまとめました。

 

ポイズンアイビーを避けるポイント

3枚組の葉っぱが特徴的

光沢のある葉、裏は少し毛羽立っている(個体差あり)

・葉の縁は、丸いものも、ギザギザのものもある

・葉、ツタ、根、実、全て危険なので避ける

・地上を伸びる場合、木などに巻き付いて上に伸びる場合がある

季節によって色が変わるが、全て危険なので避ける

   *は、春は赤、夏は緑、秋は赤黄オレンジなどに変化

   *は黄緑っぽい

   *は白(ほんのり黄色)っぽい

 

 

ポイズンアイビー以外にもある危険な植物

ポイズンアイビーのイメージ

ポイズンアイビー(Poison ivy)が最もよく知られている危険な植物ですが、似たような特徴を持つ「ポイズンオーク(Poison oak)」と「ポイズンスマック(Poison sumac)」も危険です。これらも触らないように注意して下さい。

 

ポイズン・オーク(Poison oak)

ポイズン・オーク

 

・アメリカの東部、南部、西海岸で生息

・東部や南部では低い木のように成長する

・西海岸ではツタの塊や長いツルのように成長する

「3枚の葉」がセットで、切れ込みの入ったような形

・葉は少し毛羽だっている

・葉は季節で赤くなることもある

・実は白っぽい黄色

 

ポイズン・スマック(Poison Sumac)

ポイズン・スマック

(写真はWikipediaから拝借)

・アメリカの北東から南東、中西部の沼地の近くに生息

・背の低い木、高い木として成長する

葉が7枚~13枚セットになっている

葉の縁は丸い(ギザギザしていない)

・葉は、春はオレンジ、夏は緑、秋は黄色オレンジ赤色に変化する

・花は黄緑っぽい

・実は黄緑がかった白で、房状になっている

 

 

 

ポイズンアイビーに触れた時の症状

お庭にいる女の子とペットのイメージ

ポイズンアイビーの樹脂に触れると、肌のかぶれ、かゆみ、赤み、ぶつぶつなどが発生します。時間が経つと水ぶくれになることもあります。触ってから数時間後~数日後に発症するので、樹脂の付いた手で、顔などの別な場所に触れてしまった場合、そこにも症状が出る可能性があります。また、ごくまれにアナフェラキシーショック(アレルギーによるショック症状)を起こす場合があります。呼吸困難などが見られた場合、救急車を呼ぶなど急いで対応してください。

 

発疹は人にはうつらない

ポイズンアイビーの樹脂が触れた皮膚はかぶれますが、例えば、できた水ぶくれが破れたとしても、その中の液体で発疹が広がることはありません。ですが、ポイズンアイビーの樹脂が付いた服、ペット、園芸道具などを触ると、そこから発症する可能性があるので、注意して下さい。

 

 

触れてしまった時の応急処置

手を洗うイメージ

 

出来るだけ早く、石鹸と大量の冷たい水で洗い流す

 *油が落とせる洗剤(皿洗い用など)だとより良い

 *消毒用アルコール、植物かぶれ用クリーナーも可

爪の間もしっかり洗う(他の場所に広げないため)

その後は、かゆみを抑えるため、冷水で冷やしたり湿布をしても良いです。かゆみが引かない場合、市販のかゆみ止め(コルチコステロイド剤)を使用しても良いです。通常、数週間すれば症状は無くなりますが、症状がひどい場合はお医者さんに相談してください。

 

 

 

予防方法

ガーデニングのイメージ

ポイズンアイビーは、公園や家の庭など、どこにでも生えてしまう植物です。茂みの中などを歩くと、気づかない内に触れてしまう可能性があります。予防方法をいくつかご紹介します。

 

・むやみに茂みに入って行かない

・ポイズンアイビーがありそうな場所で作業する時は長袖、長ズボン、ゴム手袋

・スコップやゴム手袋などの園芸道具を定期的に洗う

・茂みを歩いた後の服や靴をむやみに触らない

・茂みを歩いた後のペットを触らない

  *ほとんどのペットはポイズンアイビーの影響を受けない

  *ペットの毛に付いた樹脂を触ると発症する可能性

  *ペットに樹脂が付いている可能性があったら、洗い流す

・ポイズンアイビーに効く除草剤を活用する

・外で遊ぶ時に植物かぶれ用のクリーナーやかゆみ止めを持ち歩く

 

除草剤  除草剤の説明

ポイズンアイビーに効く除草剤は、「Poison ivy killer」などで検索すると、Amazonなどで簡単に探すことが出来ます。スーパーやホームセンターでも手に入ります。使い方は、ポイズンアイビーが生えている所に、この液体をかけるだけです。詳しい使い方は説明書をご覧ください。(写真はAmazonから拝借)

 

 

クリーナー クリーナーの説明

ポイズンアイビーに効くクリーナーは、「Poison ivy cleanser」などで検索すると、Amazonなどで簡単に探すことが出来ます。ドラッグストアなどでも手に入ります。使い方は、ポイズンアイビーに触れてしまった時、この液体を塗って2分ほどこすり、水で洗い流します。詳しい使い方は各説明書をご確認下さい。(写真はAmazonから拝借)

 

かゆみ止め かゆみ止め

ポイズンアイビーに効くかゆみ止めは、「Poison ivy itch relief」などで検索すると、Amazonなどで探すことが出来ます。スーパーやドラッグストアなどでも手に入ります。スプレー、クリーム、ジェルなどタイプは色々で、成分の違いもあるので、使用する際には各説明書をご確認下さい。(写真はAmazonから拝借)

 

 

まとめ

ポイズンアイビー(poison ivy)は、触るだけで肌がかぶれてしまう危ない植物です。公園や家の庭で遊んでいたり、ハイキングやキャンプに行くだけで知らない内に触ってしまう可能性があります。「3枚の葉」という特徴を覚えて、危ない茂みには近づかないように注意して下さい。

 

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