アメリカで残留農薬の多い野菜や果物はどれ?ランキングとその洗い方を紹介

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アメリカでは、どのスーパーでもオーガニック野菜が気軽に手に入れられます。ですが、もちろんそうではない野菜と比べれば割高なので、家計的にはどの野菜を買うべきか悩むこともあると思います。そんな時に参考になりそうな、農薬残留ランキングがアメリカでは毎年発表されているので、紹介します。

 

 

 

EWG(環境ワーキンググループ)とは?

EWGのロゴ

毎年、農産物中の残留農薬の多いものと少ないものをランキング形式で発表しているのが、「EWG(Environmental Working Group / 環境ワーキンググループ)」という、1993年に設立されたアメリカの非営利団体です。科学者やアナリストなど複数の専門家からなるチームで運営されています。この団体は、農作物だけでなく、食料品中の食品添加物、飲料水の安全性、化粧品やスキンケア商品の評価なども行っています。一部、その報告書の正確性を批判する人もいますが、EWGは製品の評価について企業からお金をもらうことは無いと明言しており、その評価の影響力は強いと言われています。EWGの公式サイトはコチラ

 

 

2023年残留農薬の多い農産物12種

ほうれん草のイメージ

EWGは特に残留農薬の多い農作物12種類を「ダーティー・ダズン(Dirty Dozen)」、汚染された12種、として発表しています。評価方法として、EWGはUSDA(アメリカ合衆国農務省)とFDA(アメリカ食品医薬品局)のサンプルを分析する方法をとっています。2023年は46種類の野菜と果物、約4万6千個で評価したそうです。詳しい評価方法はこちらをご覧ください。公式サイトのランキングはコチラ

 

1. いちご

2. ほうれん草

3. ケール、コラードグリーン、からし菜(マスタードグリーン)

4. 桃

5. 洋ナシ

6. ネクタリン

7. りんご

8. ぶどう

9. ピーマン、パプリカ、トウガラシ

10.さくらんぼ

11.ブルーベリー

12.サヤインゲン

 

特に、いちご、ほうれん草、ネクタリン、りんご、ぶどう、さくらんぼでは、サンプルの90%以上が、2種類以上の残留農薬検査で陽性が出たそうです。また、ケール、コラード、マスタードの葉っぱ系と、ピーマン、パプリカ、トウガラシでは、最も多くの残留農薬が検出されたそうです。そして去年は無かったのに今年ランキング入りしたサヤインゲンでは、2011年に使用禁止された毒性の殺虫剤アセフェートが検出されたという記録もあります。

 

 

2023年残留農薬が少ない農作物15種

アボカドのイメージ

EWGは残留農薬が少ない農作物15種類を「クリーン・フィフティーン(Clean Fefteen)」、きれいな15種、として発表しています。公式サイトのランキングはコチラ

 

1. アボカド

2. とうもろこし(スイートコーン)

3. パイナップル

4. 玉ねぎ

5. パパイヤ

6. えんどうまめ(グリーンピース)(冷凍)

7. アスパラガス

8. ハニーデューメロン

9. キウイ

10.キャベツ

11.きのこ

12.マンゴー

13.サツマイモ

14.スイカ

15.人参

 

この15種類のサンプルのほぼ65%には残留農薬が無かったそうです。特にアボカドととうもろこしは少なく、残留農薬が検出されたのは2%未満でした。しかし、どの農作物も残留農薬がゼロということは無いようです。評価に使われたサンプル(USDA分)は、実際に消費者が食べる用に皮をむいたり、汚れを落としたりしているので、皮をむくアボカドやとうもろこしの残留農薬が少ないのは納得できます。

 

 

 

残留農薬を洗い流す方法

キッチンのイメージ

スーパーで買う野菜は、手元に届くまでの間に、残留農薬はもちろん、あらゆる汚れや細菌が付着している恐れがあります。健康のためにも、調理する前にしっかり洗うことが大切です。しっかり汚れを洗い流す為には、水に漬けるよりも流水で洗い流す方が有効です。FDA(アメリカ食品医薬品局)の情報などを元に、洗い方を紹介します。

 

・まずは温水と石鹸で20秒間、手を洗う

流水に当てながら優しくこすり洗いする

・じゃがいもやメロンなど固い農産物は清潔な野菜用ブラシなどでこすり洗う

・ブルーベリーなど柔らかく傷つきやすいものはザルに入れて流水で洗う

・レタスやキャベツは一番外側の葉を取り除く

・リンゴや桃など、皮をむけるものはむく

・洗った後、バクテリアを減らすためペーパータオルなどで拭いて乾かす

 

ちなみに、野菜や果物を洗うための洗剤も販売されていますが、特に推奨はされていません。水だけよりも効果的であることも証明はされていません。むしろ石鹸が残留すると評価する人も居ます。試しに使ってみたことがあるので、気になる方は下のリンクをご覧ください。

 

いちごの洗い方

いちごのイメージ

残留農薬ランキング、みごと1位になった「いちご」も、基本の洗い方は流水でこすり洗いすることですが、さらに気になる人のための洗い方があったので、紹介します。参考元はこちら

 

1.お酢を使う

  冷水:お酢=3:1の割合でボウルに入れ、5~20分浸してから洗い流す

 

2.重曹(ベーキングソーダ)を使う

  冷水4カップに小さじ1の重曹を入れ、5分浸してから洗い流す

 

3.塩を使う

  温水1カップに小さじ1の塩を溶かす、冷めてから5分浸してから洗い流す

 

 

まとめ

農産物には残留農薬が含まれている可能性があります。その中には残留農薬は多いものと少ないものがあります。オーガニックを選べばそのリスクを減らすことはできますが、汚れや細菌なども含めると、汚染ゼロの農産物を手に入れるのは難しいので、しっかり洗ってから食べるのが、健康のためにも大切です。

 

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