誰かを驚かせたいから勉強する

  コラム

自分がなぜRPAの仕事をしているのか。最近よく考える。

そこで出た結論の一つなんだけど、良い意味で相手を驚かすのが快感なのだ、と。
つまり、RPAは相手を驚かせやすいツールだから仕事を続けている、ということになる。

どんなことでもいい。

例えば、納期より1ヶ月以上前にプロトタイプを見せて感動させる。

クライアントの要望を聞きながら、それと同時進行で頭の中で完成イメージが湧いてきて、そのイメージを相手に共有すると相手も
「おぉ!この人ならやってくれそうだ!」と驚いてくれる。

もちろん、納期前倒しでモノを作るにしても、完成イメージを相手に伝えるにしても、それを実現できるだけのスキルがあることが前提になる。

それだけのスキルを身に着けようとするときに、僕はよく失敗する。

例えば、RPAでいくつかのロボットを複数端末で同時稼働させたいとき、
当然それぞれの端末、それを束ねるサーバーの構築、開発環境からのコンポーネント移行作業などが発生する。

その作業に必要なスキルは、ロボットを作れるだけのスキルでは足りないことも多い。
具体的にはデータベース、ネットワークなどインフラ周りの知識だ。

「複数端末でのロボット同時稼働」に関連するインフラ知識とは何だろう?
何を身に着けたら良いのだろう?
という順番で、自分の学ぶべきことをあぶりだすのは正しい。

でも、そうではなくて、「自分にはインフラの知識がないから、インフラ全般の知識を0から身に着けるために、分厚い本を買おう」とついつい考えてしまう。
コンプレックスが災いして、かえって遠回りな方法を選択してしまうのだ。

ちょっと面倒くさいけど、今自分に必要な知識は何なのか?を整理する癖をつけたほうがいいんだろうなぁ…と。

〇〇を完遂するために、△△と□□の知識が必要。
△△と□□の知識を得るにも膨大な情報が必要であれば、さらに「今必要な情報」を選択して身に着ける。

なぜ、今自分に必要な知識を取捨選択する必要があるのか?

それは、必要でない情報は必ず忘れるから。

必要と思って覚えた知識も、クライアントの価値提供に直結しなかったのなら自然と忘れていく。

お笑い芸人が日々ネタを作るように、僕も誰かを驚かすためのネタを仕入れる。
ネタを仕入れた先にお客さんの笑い声があるから、彼らはネタを作り続けることができるのだ。
逆に自分のためだけに身に着けた知識なんて、3日もすれば忘れてしまう。少なくとも僕はそうだ。

僕の中の、相手を驚かすネタの一つにRPAがあるイメージ。
すぐに具現化できて、すぐに相手にインパクトを与えられるのもRPAのいいところ。

これからも、エンジニアとして誰かを驚かし続けたいと思う。

LEAVE A COMMENT

CAPTCHA