トヨタのGRヤリス。岩手県・秋田県に跨る八幡平アスピーテラインに行ってきた。
八幡平アスピーテラインは、秋田県と岩手県を結ぶドライブウェイ。
奥羽山脈・八幡平を横切る約27kmのスカイラインだ。
豪雪地帯ゆえ、1年の半分が通行止めとなるアスピーテラインに、夏の終わりに訪れた。
今回の旅の相棒は、トヨタ GRヤリス(MT)。
車重1.1トン、1.6Lの直3ターボエンジンを持つハッチバックスポーツ。豊田会長の肝入りで作られたスポーツカーだ。
MT車を駆り出し、往復1300kmの旅に出かけた。
勝手の良さと運転の楽しさ
おもしろい車だ。
剛性感があって重心も高いのだけど、思いのままに動くし乗り心地も良い。
クラッチは割と浅めに接点があって繋ぎやすく、コクコクと決まるシフトフィールも好みだった。
徐々に加速して2速、3速に切り替える時、過給機のパヒュンという音も聞こえる。
MTのハッチバックスポーツカーは初めて乗ったのだが、使い勝手の良さと運転の楽しさが両立していてとても良い。人気の理由を感じられた。
細かいところを見ると、普通のヤリスと部品共用していることがわかった。
トヨタとしてもこういうクルマは久しぶりに売り出すのだから、コストを抑えたのかな。
マイナーチェンジ版ではより運転しやすいコクピットに仕様変更がされている。出来ればそちらを借りたかったのだが、当日は満車でで利用できなかったorz。
アスピーテライン
GR86を運転する友人と合流し、岩手県の八幡平市からアスピーテラインに入る。
アスピーテラインは、箱根や伊豆スカイラインのような整備されて開けた感じの形態ではなく、もう少しナローで坂もキツく、舗装も粗かった。
シフト・アクセル・ハンドルを操り、えっちらおっちら山登り。
スマートに流す快適ドライブのGTというよりは、操る感じが楽しむドライブロードだ。
そして、GRヤリスの足は、凹凸を上手くいなして伝えてくれる。酔いも疲れもしない。
スコスコMT操作して右へ左へ揺られるだけ。運転の楽しさしか感じなかった。
初めて味わったハッチバックスポーツカーの世界。これはなかなか楽しいかもしれない。
登り初めて30分ほどで、山頂に到着した。
とんでもない深い山奥に来たような、そんな景色。
深い緑が果てしなく広がり、自分が走ってきた道すら追えない。そんな眺めだ。
ここは標高1600m。
夏真っ只中の8月にもかかわらず、涼しく心地よい風が吹き抜けている。空気も美味しい。なんと心地よく、なんと素晴らしいのか。
運転の楽しさと美しい景色はウワサ通り。
一度走ってみたかったこの道を、GRヤリスとGR86で走破できて光栄だった。
僕に言わせりゃもはや、こういう景色に出会うために生きてるようなもの。
新しい世界、新しい景色を求めて旅を続けたいね。