宗谷本線の特急宗谷のグリーン車に乗ってきた。
宗谷本線の特急宗谷・サロベツで活躍するキハ261系0番台。
製造数はわずか12両のみ。大量投入された1000番台とは対照的な、少数派形式だ。
今回は特急宗谷に乗車。グリーン車のレビューを綴る。
♢車内データ(2024年現在)
座席:2+1配置
シートピッチ:1145mm
快適装備:リクライニング、フットレスト
テーブル:ひじ掛けに収納
コンセント:有(窓側のみ)
車内販売:無
その他:最前列(壁の目の前)は足元が狭い
キハ261系0番台のグリーン車はとてもミニマム。
客室には、3席×3列の計9席のみ、座席が並ぶ。ここまでミニマムな客室はおそらく他にないだろう。
木目と暖色照明で暖かみあるインテリアは、デンマーク国鉄を参考にした北欧デザイン。
いささか殺風景な道北の景色とは、かなり対称的に感じられる。
座席はキハ281系のものをベースに製作されている。
ただし、元となったキハ281系の座席は2010年前後に一新された(そもそもキハ281系はもういない)ため、このタイプの座席を持つのは本形式のみとなった。
革張りで立体的なシートで、グリーン車らしい重厚感。
座り心地はソファのようで、どっしりした構えで受け止めてくれる。
足元は広く、態度大きく構えても余るほど。このゆったり感がたまらない。
肘掛けにはインアームテーブルを装備。コンセントは窓側座席にのみ用意があった。
唸るエンジン音をお尻に感じるのは、気動車ならでは。
速いテンポでやってくるジョイント音と揺れ、それをうまくいなして伝えてくれる安定感あるソファ席。
長時間乗車では、もはや寝落ちは必須(笑)。
今回乗車した稚内~札幌間は、在来線昼行特急で距離・時間の長さとも全国2位。
長期戦だが疲労は少なく、敢えてグリーン車に乗る価値は充分あった。
ちなみに
乗車したこの日の乗客は自分だけ。
ゆったり優雅に宗谷本線の旅を楽しむことができたのでした(笑)。