林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

終日服喪

2021-12-08 | 遊行期

A君が死んだ。会社で4年後輩だったA君が。

入社したての彼は、森生を侮り、反抗的だった。
未熟だった森生は、上司としていちいち厳しく対応した。

しかし会社は急拡大を続け、人事異動で別々の道に進んだ。
だから反目し合ったのは30代始めまでだった。
その後40年間、疎遠だったが、70歳になってから再会。
お互い成長したのか、親密な付き合いが始まった。

近年、A君は肺に、森生は心臓に問題があった。
彼は「安否確認」と称し、森生に長い電話をくれるようになった。
付き合いが広く、古い同僚たちの動静に詳しかった。

今月になり、A君からの電話がないことに気付いた。
やがて夫人から年賀欠礼葉書が届き、彼の急逝を知った。
逝く日は近い、と互いに自虐しあってたが、衝撃だった

夫人に弔問か墓参を打診したが、A君の遺志として固辞された。
事情は理解するが、気持ちの持って行き場が無い。

そこで今日は、終日外出を控えた。
そして彼のことを偲び、親族ではないが、喪に服しました。
合掌。

211208


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2 コメント

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人生なんて分からないものだ。 (sibuya)
2021-12-09 09:35:58
 退職していから20年になる。同じ頃に退職した
先輩後輩は10ほどいるが7人は70歳頃に
旅立った。 あれほど元気だったのに・・
人生って分からないものだ。60代で認知症だったり
 肺がんや前立腺がんなどが死因だったり 退職後
大酒を飲み過ぎて逝った先輩 人生いろいろです。
 私は腰痛と冷え性に苦しんでいるが何とか
 ほぼ元気に暮している。男性の平均寿命を過ぎた
‥と云うのに・・
あと何年か? (森生)
2021-12-09 11:45:22
sibuyaさま
60代で同期生はごっそり逝きました
生き残ったわれわれは 無理したヤツが先に逝った と悪ぶってました
ところが80を越える時 また何人かが急に逝きました
森生は他人からは 元気ですね と言われております
しかし実態は草臥れ果てております
何よりも 好奇心を怠け心が上回り 天候や疫病を理由に 出歩かなくなり 体力が急低下しました
果たしてあと何年生きられるのか それが問題になりました
成り行きに任せるしかありません

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