楽天モバイル 東京大阪奈良の一部でauパートナーエリアが終了 今後の楽天モバイル

楽天モバイルRakuten UN-LIMIT Vプランはその安さ(300万人まで1年間無料)から「一部」では人気のプランです。

しかし「キャリア」として一気に全国までエリアを作るのは当然ながら考えられませんので楽天エリアは広がってはいますがKDDIのauパートナーエリアとして回線を借りています。

KDDIとは取り決めにより人口カバー率70%を上回った所で両者で協議をする事となっています。

今回、東京、大阪、奈良の一部エリアでKDDIによるローミングが終了しました。

10月22日付けで終了しています。

気になるのはこれはKDDIが発表している内容です。

楽モバイル側からは何も発表がありません。

楽天エリアがカバーしているので問題無いと言えば問題が無いのかもしれませんが楽天モバイル側から発表があっても良い情報だと思うのですがどうなのでしょう。

 

ローミング終了エリア

ローミングが終了したエリアは東京、大阪、奈良の一部エリア

マップのピンク色が楽天ローミングエリア。

黄色の箇所が10月22日以降に終了するローミングエリア。

参照:KDDI 楽天モバイル向けローミングサービス提供エリア

 

東京都のローミング終了エリア

八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、稲城市、羽村市、あきる野市、西東京市、瑞穂町、日の出町、奥多摩町、神津島村、小笠原村。

 

大阪府のローミング終了エリア

堺市、岸和田市、豊中市、池田市、吹田市、泉大津市、高槻市、貝塚市、守口市、枚方市、茨木市、八尾市、泉佐野市、富田林市、寝屋川市、河内長野市、松原市、大東市、和泉市、箕面市、柏原市、羽曳野市、門真市、摂津市、高石市、藤井寺市、東大阪市、泉南市、四條畷市、交野市、大阪狭山市、阪南市、豊能町、能勢町、忠岡町、熊取町、田尻町、岬町、太子町、河南町、千早赤阪村。

 

奈良県のローミング終了エリア

奈良市、大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、生駒市、香芝市、葛城市、宇陀市、平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町、川西町、三宅町、田原本町、明日香村、上牧町、王寺町、広陵町、河合町。

 

今後の楽天モバイルエリア

筆者は地方なのでいまだに楽天エリアでは無く、データ通信無制限の恩恵を受けられてはいません。

これは今まで楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT Vプランを使っていた方なら分かると思うのですが、ビルの奥や、地下街、地下鉄など地図上では楽天エリアですが繋がらずにauパートナーエリアに繋がっていたので、今後は繋がりにくい「場所」が出て来ることが予想できます。

 

ローミングとのジレンマ

Rakuten UN-LIMIT Vプランは300万人まで1年間無料キャンペーンをやっているのでかなり太っ腹なサービスです。

楽天モバイルは基地局の設置、KDDIへのローミング料金、通話接続料金と莫大な金食い虫な状態です。

楽天モバイルとしては自前の基地局を急いで設置してローミング料金を抑える事が急務でしょう。

KDDIのローミング料金は1GBあたり約500円なので5GB/月だと2,500円にもなります。

6月30日に100万人突破とニュースになりましたが仮に100万人が月に5GBを使い切ってローミングしたと仮定すると毎月25億円にもなります。

実際には生活圏が楽天エリアで5GBを使い切るのも少ないと思われるのでそこまでは行かないでしょうが年間にすると300億円です。 筆者は楽天エリアが無いですがサブ端末で運用なので月に1GBも消費していません。

300万人まで1年間無料キャンペーンがあるのでその300万人を達成すると最大で900億円です。

途方もない金額になりますが、楽天モバイル側はローミングエリアを無くしたいでしょうね。

しかし自前の基地局の整備が整うまではローミングは必須です。

ここでKDDIとの取り決めの人口カバー率70%を超えたらローミングについて協議する事が課題になって来ます。

理想的に言えば69%で止めて置いて100%に近い基地局が設置出来た時点で残りの30%の基地局を稼働してKDDIのローミングを終了する事でしょう。

70%で稼働してしまうとKDDIとの協議で繋がらないエリアが30%も出てしまいます。 これだけは絶対に避けるでしょう。

しかし実際は地下などの繋がりにくいエリアが出来ると「無料」と言えどユーザーからは「不満」が出ます。 安かろう悪かろうでは携帯電話のキャリアとしては大切なライフラインである回線の「品質」は重要です。

KDDIとしては美味しい立場ですね。 楽天モバイルの1.7GHz帯(バンド3)だけでは難しいのが現実です。

ローミングを提供すれば毎月大金が入ってくる、ローミングを無くせば楽天モバイルが窮地に立たされる。

 

現在の楽天モバイル

現在、楽天モバイルでは5機種もの「実質0円スマホ」があります。

1年間無料、実質0円スマホ、これだけ揃っても200万人突破のニュースが飛び込んでは来ません。

以前に損益分岐点は700万人と聞きましたが、700万人の人が契約するまで利益は出ないのです。

4月8日から始まったRakuten UN-LIMITプランですが現在は5G対応のRakuten UN-LIMIT Vになっています。

6月30日に100万人を突破しましたがペースは落ちているのが現状です。

もうすぐ11月ですが半年経っても200万人は達成していません。

2021年3月までに人口カバー率70%、2021年夏までに人口カバー率96%に到達すると発表がありました。 これは総務省に提出した開設計画を5年も前倒しにした事になります。

2021年3月これは特別な日にちになります。

そうです、Rakuten UN-LIMITプランに興味を持った「4月組」が大勢加入した方たちの「1年間無料最後の月」になります。

解約も無料なので「メリット」がなければ月額2,980円(税抜)を払いたくないので解約ラッシュが予想されます。

楽天モバイル側もそれを避けたくて2021年3月までに人口カバー率70%、2021年夏までに人口カバー率96%を目指しているのでしょう。

2021年3月までに300万人突破を目指していると思われますが、現実は上手く行きませんね。

楽天モバイルは9月30日に5G対応と5G対応端末を発表しました。

5G対応エリアはピンポイント的なエリアのままで広がりを見せません。

楽天モバイルの方向性はユーザーから見れば決まっています。

楽天エリアの拡大です。 急いでいるのはわかりますがデータ無制限の恩恵が受けられる楽天エリアはお世辞にも広いとは言えません。

これは某掲示板やSNSでも言われ続けていますが楽天エリアの拡大こそが正義なのですよね。

5Gとかどうでも良いのです3大キャリアでも限定的なエリアしか無いので楽天エリアが広がればユーザーも付いてくるでしょう。

ただしキャリアとしてはまだまだサービスが追いついていません。

以前よりはカスタマーサービスにもつながりやすくなりましたが(サービス開始当初は2時間待ち何て当たり前な時間でした)「Rakuten Link」アプリもバージョンアップを重ねていますがバグも多く、使い勝手は良くないです。

今回のKDDIのローミングエリアの一部終了なども普通のユーザーからしたら知りようがありません。

このような情報は楽天モバイルの公式ページに記載して欲しいものです。

つい最近も「Android11へのバージョンアップ提供製品について」でOPPO A5 2020が対象になっていたのが削除されました。

8月にAndroid 10にメジャーアップデートされたばかりの端末なので誤記載だと思われますが、このような案内は慎重にチェックして記載して欲しいものです。

まだまだ色々問題もありますが、3大キャリアを脅かす存在になって欲しいとは思っています。