PART.58 ネルダ・シェンと野蛮族の繋がり
知的の館アルティノ支部へようこそ。
ん?あなたも知的の館に入りたい?ふむ・・・。知的の館に入るには最低でもIQ200以上なければ入れませんが・・・。
あ、まって!行かないで!!そうやって、すぐ諦めないでください!まったく、しょうがないですね。この「エルちゃんの許可証」があれば、要求IQを50下げることができます。
え?150もない?・・・もう・・・しょうがないですね。許可証を二枚渡します。これであなたも知的の館に入れますね。ほしければもっとあります。
え?なんかどうでもよくなってきた?・・・駄目です。入りなさい。入って!!!さもなくば、あなたの住居の壁じゅうに何百枚もの許可証を貼りに行くことになるでしょう。
・・・絶対に逃がさない(⌒▽⌒)
闇の精霊「・・・」
(*‘ω‘ *)「なんですか?」
闇の精霊「いや・・・契約する相手まちがえたかなぁと思ってな」
(*‘ω‘ *)「?・・・どういう意味か理解しかねますが・・・」
・・・
ネルダ「そこの机で一体何をしていたのかね・・・?」
(*‘ω‘ *)「ブログ用にSS撮ってました」
ネルダ「ふむ・・・言っている意味がよくわからないが、君のことだ、相当深い考えがあってのことだろう。自由にしてくれたまえ」
(*‘ω‘ *)「ばれましたか。さすがです。」
ネルダ「さて、それで何だったかな・・・?廃鉄鉱山のことか」
(´・ω・`)「はい。そこで強制労働をさせられている人に話を聞きました。なぜ軍隊を送って彼らを退かせないのです?」
ネルダ「・・・ふむ。そうだな、全て話そう」
・・・
君の言う通り、私が野蛮族をアルティノに駐屯させたのは事実だ。廃鉄鉱山で強制労働を強いられている者たちの苦しみも分かっているつもりだ・・・。
しかしね、世の中は綺麗事だけじゃ済まされない。君も知っているかと思うが、メディアの西にはカルフェオン、東にはバレンシアという大国がある。その中でメディアがどのようにして生き残ることができようか。
彼らの国と渡り合うためには、経済力だけではなく、軍事力をも強化せねばなるまい。そこで私は野蛮族を雇ったのだ。そうせざるを得なかった。
・・・
(´・ω・`)「あなたが率いている軍というのは・・・?」
ネルダ「ないことはない。しかし、かの大国と対等に渡り合うことなどはできないだろう」
・・・
いいかい。発展のためには犠牲が必要だ。メディアの将来における豊かな暮らしのために、アブン村の者は犠牲になったのだ。そう、大義のための犠牲にね。
強大国の間で私達が立場を固めるには、古き良き伝統ではなく、商人中心の進歩した政権が必要だと考える。
時代は変わったのだ、エルよ。シュラウド騎士団やバリーズ王家・・・そんな過去の栄光に執着するのは、現実から目を背けているだけにすぎない。
廃鉄鉱山のことは本当に残念に思っている。彼らとて、メディアの大事な民なのだから・・・。野蛮族に頼らなくても良い方法があるのなら、そっちを選ぶだろう・・・。しかしメディアの未来のためにはそうするしかないのだ・・・。
野蛮族の傭兵がいる。話を聞いてみても良いかも知れないな。
・・・
野蛮族「ネルダ・シェンに言われて来た?短い話、聞く。」
(´・ω・`)「なんでアブン村の人達いじめるのさ」
野蛮族「廃鉄鉱山のこと?・・・人間たちは弱い。怠け者。効率も悪い。」
(´・ω・`)「ほむ」
野蛮族「私達が直接教育するべき。ネルダ・シェンはメディアのために働けと言った。廃鉄鉱山の効率的な採掘こそ、メディアの未来のための手段。私達が怠けた人間を教育する。」
(´・ω・`)「それでももっと優しくできないの?家族に会わせるぐらいしてあげなよ」
野蛮族「優しくすると、甘えが出る。甘えが出れば人間は怠ける。徹底的に訓練させるべき。それが最も良い道。逆に聞くが、メディアのために、もっと良い方法があるか?」
(´・ω・`)「んぶぅ」
野蛮族「答えられないなら帰れ。私達は、私達のやり方で行う。」
・・・
ネルダ「うむ・・・彼らに情けという者を期待するのは無理だ。」
(´・ω・`)「でもあまりにもかわいそうだよ」
ネルダ「分かっている・・・。しかし、野蛮族ではない傭兵を雇うためにはより多くのシルバーが必要なのだ・・・。ただ、野蛮族の力が強くなりすぎるのは問題だ。そこで提案をしたいのだが。」
(´・ω・`)「???」
ネルダ「エル殿。君が私達シェン商団の働き手となってほしい」
(´・ω・`)「ほむ」
ネルダ「きっとバリーズ王家も納得してくれるだろう。エル殿よ、そうして問題が解決できそうになれば、あなたの目的を支援しよう。あなたが追っている者、そして三日間の闇。必ず私達シェン商団があなたに情報を提供しよう。」
(´・ω・`)「ふむ。・・・悪くない」
ネルダ「ふふ、それはなによりだ。シェン商団は君を心より歓迎する。さて、私は野蛮族ともう少し話をしてみるよ。君はシェン商団傘下のカラス商団を訪ねてみてくれ。」
(´・ω・`)「ほ?カラス商団?どこかで聞いたことがあるような・・・」
闇の精霊「ヘッセ聖域のベーカーとかいう商人だ。迷子になったネラとかいうヴァルキリーを追ってる時に案内してもらった事がある。」
(´・ω・`)「ほあー、あのお姉さんかぁ」
ネルダ「カラス商団には、資金を集めるための案を考えておくようにと話してある。きっとなにか考えがあるはずだ。行ってみてくれ」
・・・
(´・ω・`)「でも最初、あのネルダおじさん、野蛮族の反乱は『シラレがけしかけた』とか言ってなかった?」
闇の精霊「そうだな。しかし奴は裏で野蛮族と雇用関係にあったと・・・。クク、つくづく商人って奴らは信用ならんな。」
(´・ω・`)「一応アルティノの発展のためにシェン商団として働きはするけれど、あまり深くは関わらないほうが良さそうね。」
闇の精霊「それがいい。人間というのは嘘をつく生き物だ。俺たちよりも人間のほうが悪どいんじゃないかと思えてくる。クク」
(´・ω・`)「まぁあんたも信用してないけどね」
闇の精霊「寂しいことを言うなよ。オレはいつ何時もオマエと一緒にいるぞ。」
なんか若干ストーカーっぽくて引くけど、とりあえずカラス商団のところまで足を運ぶエルちゃんであった。
つづく(●´ω`●)