岩下智子「笛吹女の徒然日記」Tomoko Iwashita

岩下智子「笛吹女の徒然日記」Tomoko Iwashita

フルート奏者 岩下智子が綴る気ままな日記です。

こんにちは。3月に入り、日毎に日差しは暖かくなっているものの、まだまだ風の冷たい日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。


本日は私のコンサートのご案内です。来る5月24日(金)に、新宿のアーティスト”Dolce" にて「岩下智子フルートリサイタル」を開催致します。今回は日本の作曲家のフルート作品を5曲集め、ピアノの成田有花さんとご一緒に演奏する予定です。日本人の作曲家たちがフルートのために素晴らしい曲を作曲していますので、ぜひお聴きいただけましたら幸いです。皆さまのご来場を心からお待ちしております!

岩下 智子 フルート リサイタル 
〜日本の作曲家たちの作品〜  
日時:2024年5月24日(金)7:00 開演 
会場:アーティストサロン “Dolce” (新宿区西新宿1-13-12西新宿昭和ビル8Fドルチェ楽器内)Tel.03-5909-1771
ピアノ : 成田 有花
 
Program :
林 光 / 裸の島  
平尾貴四男/ ソナチネ  
丹波 明 / ソナタ  
福島 和夫 / 冥 
尾高 尚忠 / フルート協奏曲 Op.31b

入場料: 一般4000円、 学生2000円(全自由席)
主催: グローリア音楽企画 gloria@cello.ocn.ne.jp

※チケットはPassMarketでもご購入できます。
※当日お取り置きチケットご希望の方はこちらから予約できます。



続いて、今回のプログラムを簡単にご紹介させていただきます。今回は日本人の作曲家たちの作品と題しまして、林光をはじめ、平尾貴四男、丹波明、福島和夫、そして、尾高尚忠のフルートの名曲の数々を皆様にご紹介したいと考えております。

林光の『裸の島』は、新藤兼人監督の映画のテーマ音楽で味わい深い寂寥感のある曲で、平尾貴四男の『ソナチネ』は、日本旋律とフランス近代のハーモニーが融合した美しい曲です。昨年惜しくもパリで没せられた丹波明の『ソナタ』は、追悼のために選びました。丹波の暮らしたフランスと日本の能楽を結びつけた精緻な曲です。福島和夫の『冥』は日本の尺八や龍笛の笛の音と瞑想を音楽にした曲で、そして、最後に演奏する尾高尚忠のフルート協奏曲は、日本の郷愁を誘う美しい旋律が至る所に使われています。この尾高の協奏曲Op.30b(大編成版)のピアノ版は、作曲者の息子敦忠氏の編曲によるものです。当時、私の最初の恩師である林りり子先生が写譜されたフルートパートを(当時、出版された楽譜はなかった)、私は持っていまして、現在一般的に使われている楽譜と断片的に異なる部分があり、興味深く眺めているところです。


 こんにちは、フルーティストの岩下智子です。 かつて私は東京都練馬区親睦文化交流団員として北京を訪れたことがあり、先日、そのメンバーと13年振りに再会し、懐かしい思い出に浸りました。訪問日程は、まず幼稚園から大学までの教育機関を視察し、北京大学では日本学科の大学生たちと交流しました。さらに練馬区と姉妹都市の海淀区人民政府を表敬訪問、その他、万里の長城、頤和園、人民大会堂、天安門広場、故宮、国家体育場、天壇公園などを観光し、京劇を鑑賞することもできて、貴重な経験をさせていただきました。

 観光地全てにおいて中国の桁違いのスケールの大きさに圧倒されましたが、当時から教育に興味があった私にとって(まさに二人の子どもたちの育児奮闘中でもあったので)、北京大学の日本語学科の学生たちとの交流会がとても印象に残っています。第一に北京大学の広大なキャンパスに驚きました。構内南側は近代的な校舎、学生寮、お店が立ち並び、北側には未名湖という名の湖のある庭園が広がり、大学校内とは思えない静かな佇まいでした。この庭には清の乾隆帝の名残りがありました。当時交流した北京大学の学生さんたちは、現在、中国社会で重要なポジションにあり、日本と関わる仕事に就いていることを想像しています。


北京大学図書館


 今、私のクラスに中国からの留学生が数人います。そのため、最近私が中国語を勉強し始めた話を以前FBでもしました。その留学生たちとはレッスン以外でも一緒に食事をしたりしてよく話しています。じつは先日、我が家で手作り餃子パーティーをやって、留学生たちと楽しい時間を過ごしました。ちょうど、この年頃の留学生たちは中国の「一人っ子政策」の子どもたちで、それぞれ、親との関わりが非常に強く、いつもプレッシャーを感じて育ってきています。そんな彼女らが日本で一人暮らしをしながら成長し、母国とは異なる価値観や文化に触れることで、日々成長しています。私は彼女らが大きな壁を乗り越えてほしいと願いながらレッスンで言葉掛けしています。私もヨーロッパに留学した経験があるので、その壁はよくわかっています。


2024 謹賀新年

本年もよろしく

お願い致します!


 お正月の楽しみのひとつ、ウィーンフィルニューイヤーコンサート をようやく今日観ることができました。今年の1stフルートは、昨年11月にウィーンフィル が来日したときにインタビューしたリュック・マンホルツさんが演奏していていました。



 フレッシュで楽しんで演奏されていましたね。インタビューでウィーンの音について彼が語っていたことがよくわかりました。このインタビュー記事は、『ザフルート』2月号に掲載されますので、お楽しみに。



ちなみにマンホルツさんが使っている楽器は、ヤマハのイデアルの銀製フルートです。


 ウィーンフィル の話に戻りましょう。中間部のバレエも素敵でしたね〜。ウィーンの香りがします。特に私は毎回衣装を楽しみにしています。今年のデザイナーはスザンヌ・ビゾフスキで、リンツ出身の方で、ビアズリー風な模様と花のコンビネーションのドレスは絵画的で、どこか可視感があるなぁと思ったら、以前担当していたヴィヴィアン・ウエストウッドのお弟子さんだそうです。やはり!!


 ティーレマンの指揮は構成がはっきりとしていてわかりやすく、低音を鳴らして厚みがあった一方、ワルツやポルカのウィーンのいい意味での緩やかさ、柔軟さが制限されているように聴こえ、少しばかりオケが硬かく聴こえました。ブルックナー生誕200年を祝っての選曲は驚き‼️でした。


 ウィーンフィル も昨今、完全に世代交代の時代に入り、メンバーが変わってきました。外国籍の団員も増えているようでグローバル化されてきましたが、これからも伝統のウィーンの音を引き継いでいくことでしょう。


 来年はお正月に賑やかにライブでおせちを食べながら聴きたいです!


岩下智子

こんにちは!フルーティストの岩下智子です。


ここでは私のアウトリーチ活動(練馬区区民コンサート)についてお話しさせていただきます。


私、岩下智子はフルート奏者として演奏活動をしつつ、音楽大学で後進の指導にあたっていますが、国内外で練馬区のアウトリーチ・コンサート活動に携わっています。これまでの活動は、日中交流(練馬区民親善訪問)として、中国北京大学で演奏(2011)、区民コンサートとして、「ファミリーコンサートみんなでドレミ(練馬文化センター、2013年)」「クラシックコンサート(桜台地区区民館館、2015年)」「 AUTUMN FESTIVAL(光が丘 四季の香ローズガーデン、2016年)」「向山庭園コンサート」など、地域に根ざしたアウトリーチ活動を率先して行なっています。


今後も岩下智子のアウトリーチ活動にもご注目くだされば、嬉しいです!



こんにちは、フルーティストの岩下智子です。


今日は、おやつに "龙须酥 Longxusu " という中国のお菓子をいただきました。西安(シーアン)のお土産です。名前のごとく、竜のひげのような細い衣で、繭のように包まれたサクサクとしているお菓子です。

甘いけれど、ココナッツ味で美味しかったです。珍しいものをいただきました。謝謝!




こんにちは!フルーティストの岩下智子です。

月に1回(毎月10日)にマニアックなメルマガ『岩下智子フルート塾 メルマガ』を配信しています。

日頃、岩下智子がフルートを学ぶ上で大事なことや考えを、『岩下智子フルート塾』メルマガとして受け取ることができます(有料サブスクリプション方式)。フルートを愛し、音楽を学んでいる皆様の何かヒントになれば、大変うれしいです。配信ご希望の方は、下記のフォームからお申込みください。

第1回     基礎練習の大切さ
第2回     基礎練習に適した教則本 その1
第3回     基礎練習に適した教則本 その2
第4回     楽譜の読み方
第5回     レッスンを受けるとは?
第6回     いい音を出すための身体作り
第7回     自分の音をよく聴こう!
第8回     言語と音楽は繋がっている
第9回     ピアノや他の楽器と合わせること
第10回 楽器選びのポイント
第11回 
レパートリーを広げよう
第12回 人前で演奏しよう
第13回 フルートがうまくなる人の7つの特徴
第14回 フルートを愛する人におすすめの本
第15回 フルート音楽と文学
第16回 海外留学 Q&A
第17回 よき指導者の条件
第18回 世界のフルーティスト論〜2大巨匠ランパルとニコレ
第19回 音楽における「やり抜く力」
第20回 オペラを題材にしたフルート曲
第21回 オンラインレッスン
第22回 トリルとヴィブラートについて
第23回 フリーランスで働くこと
第24回 フリードリヒ大王とフルート
第25回 チューナーを使って耳の訓練をしよう
第26回 音楽家のキャリア・デザイン
第27回 ドイツ音楽とドイツ語
第28回 20世紀のフルート音楽を語る -海外編
第29回 20世紀のフルート音楽を語る -国内編
第30回 フルートとともに 第2の人生スタート
第31回 本物とまがい物の違いを見抜く
第32回 モーツァルトの装飾音についての考察
第33回 フルートCD 50選 (海外フルーティスト編)
第34回 名器  "ルイ・ロット"
第35回 知っておきたい キリスト教会暦と関連楽曲
第36回 楽器のメンテナンス
第37回 アレキサンダー・テクニーク
第38回 音楽家の病気「ジストニア」とは
第39回 基礎 フルート楽器学
第40回 前衛音楽の中心都市パリ〜メシアンからマヌリへ
第41回   音楽家のためのクラウドファンディング
第42回 コンクールを受けること
第43回 楽器博物館 巡り
第44回 海外の楽譜出版社
第45回 日本の音楽出版社
第46回 シューベルト《しぼめる花のテーマによる序奏と変奏》についての考察
第47回 テオバルト・ベームの生涯
第48回 テオバルト・ベームの改革
第49回 バッハのフルートソナタの作曲年代と真偽について

ご覧のとおり、かなりマニアックなテーマで書いていますが、これからもどうぞよろしくお願い致します。

『岩下智子フルート塾』の月刊メルマガ(月1回配信/1回500円)のお申し込み、お問い合わせにつきましては、こちらからどうぞ。
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お支払いは、銀行振り込み、Paypay, LINE payでも可能です。

これまでは、お申込みいただきましたら、通常、第1回目から順次配信しますが、ご要望にお応えして、ご希望の回のみのお申し込みも可能になりました。ご入会は随時受け付けています。お気軽にお申し込みください。配信担当者から詳細のご連絡がいきます。皆様のお申込みをお待ちしています。








こんにちは、フルーティストの岩下智子です。


先日、放送されたクラシック倶楽部の「マチュー・デュフォー リサイタル」を観ました。


デュフォーの演奏は来日の度に何度か聴いていて、毎回、圧倒されますが、印象は変わらず、集中力があり、とても丁寧に一音一音を紡いでいき、一曲入魂で精緻さが際立つ名演奏を聴かせてくれます。毎回、ピアノの浦壁さんも素晴らしい共演をされています。


番組のインタビューで、デュフォー曰く、

「美しい音とは感情が伝わる音です。ポジティブな感情もネガティブな感情も。ただ綺麗な音は飽きられます。人生と同じように、音も変化や柔軟性があってこそ輝くのです。音に気持ちを乗せることが大切だと思います。私が音楽を通して目指すのは「分かち合い」です。音楽を通して物語を語り、メッセージを伝える。人の心に響く演奏をすることが私の幸せなのです。」


@NHKクラシック音楽館より


演奏には人柄が表れると言いますが、デュフォーの演奏は真面目で、緊張感に溢れています。彼の人生もそうなのかな?とふと思いました。ご一緒にお食事をさせていただいたことがありますが、お箸を上手に使われていて、器用に日本食を美味しそうに召し上がっていました。


ひと先ごろベルリンフィルを辞めたと伝え聞き、(フルートをやめたとも!?) とても残念です。またその素晴らしい音楽を聴かせてほしいですね。

こんにちは。フルーティストの岩下智子です。



先月、武蔵野音大管弦楽団(指揮 北原幸男先生)の演奏会が東京芸術劇場で開催されました。


プログラムは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番(pf.本学学生 木内伶奈)とマーラーの第1番「巨人」で、学生たちが集中力のある熱い演奏を聴かせてくれました。


演奏後、フルートの教え子たちと一緒にパチリ📷!お疲れさまでした!ブラボーでした。



你好!
我从今年四月份开始就通过广播课程学习中文。起初,我担心它是否能持续六个月,但随着我了解更多,我开始享受它,现在已经上瘾了。目前我有三名中国学生。我真的很喜欢和他们用中文交谈。

今年の4月からラジオ講座で、中国語を勉強しています。最初は半年も続くか不安でしたが、学んでいくうちに楽しくなって、今では夢中になっています。現在、私の門下生に中国人の留学生が 3 人いて、彼らと中国語で話すのがとても楽しいです!






こんにちは!フルート奏者の岩下智子です。

先だって、中国の知り合いから、中国茶の白茶をいただきましたので、淹れました。


後ろにチャッピー🐈が控えています。笑



白茶の茶葉は、驚くほど真っすぐに尖っていて、青々しい茶葉から爽やかな香りがしてきます。茶葉の色が白味がかっているため、「白茶」と名付けられているそうです。茶葉が白いのは、春の一ヶ月ほどらしく、採れる量が少ないため貴重なお茶だそうです。白茶の効用は、お茶に含まれるアミノ酸により、体内の解毒作用(デトックス)があるそうです。

さっそく飲んでみましたら、甘味を感じると同時に爽やかさもあり、とても美味しくいただきました。

中国茶は種類がたくさんあり、奥が深いですね。