参院選2022ももはや終盤というかんじですね。7月10日(日)が投開票日ということになります。

参院選は個人候補者だけでなく、党の名前を書く(比例候補者の名前を書いてもOK)比例区があるので、候補者個人だけでなく政党の行動もよくチェックしておかなければいけません。








わたしが個人的に(悪い方の意味で)注目しているのが自民党比例区から出馬した有名漫画家 赤松健候補。


表現の自由をワンイシューに掲げ、自作品の漫画キャラクターを選挙ポスターや街宣車いっぱいに描き、100万票を目標に上げて派手な選挙戦を繰り広げています。

表現の自由というと聞こえは良いですが、要するに「性表現の自由」のことです。過度な露出のみならず、セクハラへの抗議なども表現への圧迫だとし、さすがに漫画好きの間でも賛否両論ある様子。



個人的には荒唐無稽……というより危険なヘイト体質の候補としか見えないのですが、一定の支持があり当選は固いと指摘する声もあります。ちなみに支持者には浮動票だけでなく組織票も存在しています。



候補者も支持者もいい年をして(あえて言う)正気の沙汰とは思えませんが、実はその風景は👇の小説で予言されたものともいえそう。


たまたまあぶく銭を手にし、ヴァーチャルな世界に沈殿し、人との触れ合いを忘れてしまう虚しさ(と妙な高揚感)が👆の作品には活写されていますが、それはあくまで小説内の話。

ディストピア小説の内容がリアルで実現されるとか、それこそマンガにもならなそうです😖


赤松氏の荒唐無稽な言説で隠されるのはこの社会にリアルに存在する経済とジェンダーの分断。

それをネタとして一方的に消費することで問題としての「重さ」を漂白しようとしているといっていいでしょう。


彼らはヴァーチャルで "痛み" を経験したつもりになっているわけですが、実はその痛みをリアルで感じているのは、いま足を踏まれているわたしたち。赤松氏の動向に注目しないわけにはいきません😡