論語 公冶長 其の四 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は孔子が弟子にツッコまれる話です 上手くごまかした?つもりのようですが、内心は冷や冷やしたのではないでしょうか? それでは、お付き合いください

原文・訳

子貢問曰、賜也何如。子曰、女器也。曰、何器也。曰、瑚璉也。

子貢問いて曰く、賜や何如。子曰く、女は器也。曰く、何の器ぞや。曰く、瑚璉也。

解説・意訳

子貢は孔子の弟子で外交官であり大商人でもある優秀な人物で、続くは子貢の本名です なんじは汝と同じでアナタを指します 瑚璉これんとは、先祖を祭る大切な法事の時にしか出さない最高級の器のことです 以上を踏まえて意訳すると

子貢が先生に尋ねた「私はどうですか?」先生は言った「お前は器だ」(子貢が)言った「何の器ですか?」(先生は)言った「瑚璉だ」 となります

最初に話したツッコまれるというのは、孔子は為政その12で「君子は器ならず」(詳しくはコチラ)と言っているのですが、子貢に「お前は器だ(君子ではない)」と言ってしまうワケです で、子貢がムッとしたかどうかは定かではないけど「どんな器ですか?」とツッコんだ質問をして孔子も「しまった!」と思ったかは定かではないけど「最高級の器だ」と答える、少しユーモアを感じる一節です

Harashimaがアレコレ述べる章

誰しも経験ある話だと思います ここで、お世辞やウソで場を取り繕うと更に困った事が起こるのは想像に難しくないですよネ 日頃より子貢の事をリスペクトして、弟子であっても対等の関係を築いているからこそ、子貢を不快にさせない咄嗟の機転を利かせたごまかし?もユーモアに思わせるのだと思います

その場限りのクチから出まかせ、デタラメばかりで言いっぱなし、ツッコまれれば逆ギレや恫喝して逃げるばかりでは信用も信頼も失うのは当然のことです

失言を上手く切り抜ける機転も大切ですが、間違いや失敗を素直に認めて信用や信頼の回復に努めるのも一つの方法だと思いますが、謝っても許してもらえない事もあるし、コチラが謝ったことで「勝った」と勘違いしてマウントしてくる人もいますからネ

器の小さい人が増えてしまって困ったモノです なんてナ 

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