2024.04.24 横浜スタジアム
横浜DeNA 3 - 5 阪神
雨の中で始まった試合。
一向に止むことなく、むしろ中盤あたりからは強さを増す中、どのタイミングで審判が判断するのかが注目された試合は結局9回まで慣行。
濱口の押し出しで失った1点。
その1点のみで敗色濃厚の中、7回裏に連打で3得点して逆転。
8回に登板した森原が三者連続三振にきっととるなど風向きは完全にベイスターズへ来ていました。
ところが9回に悪夢。
クロージングを任された山﨑が3連続ヒットで満塁とすると、森下に押し出しとなる死球。
ここで降板。
緊急登板した徳山は強まる雨の中で本来の力の出力が出ず、制球も定まらない状況で2安打2四球で火を消せず。
結局この回4失点でゲームをひっくり返されました。
最後は相手クローザーのゲラも制球に苦みますが、二死1,2塁のチャンスで度会が三振。
あと一歩届かなかった敗戦となりました。
山﨑が1つのアウトも取れずに降板
7回に逆転してベイスターズに勝ち運が。
更にリリーフ登板した中川にプロ初勝利の権利が。
2点リードで迎えた9回表のマウンドに送られたのは山﨑でした。
場内が暗転し派手な演出で大登場した山崎の心は踊っていたのでしょうか。
雨が降りしきるグラウンドで、彼の神経質さが裏目に出ないだろうかという懸念は多くのファンが持っていたところではないでしょうか。
先頭の糸原にヒットを打たれた時、嫌な予感。
次打者の近本にも1,2塁間を破られ、中野にはピッチャーライナー、これをしゃがみ込むような恰好で避けてセンター前ヒットに。
満塁とすると3番の森下に痛恨の押し出しデッドボール。
結局、1つのアウトも取れずに1点を失い、3人のランナーを残して降板を告げられました。
7回にチームが逆転し、8回に森原を送り込んでいるのですから、9回に山﨑以外のピッチャーを送るわけにはいかない状況でした。
昨日は快投を演じた山﨑でしたが、明らかに降りしきる雨に集中力を奪われていました。
ストライクを取りにいくことで力のないストレートが高めに集まりつるべ打ちの状態に。
先頭の糸原を何らかの形でアウトに出来ていれば、状況は大分変ったのかもしれません。
逞しさを見ることが出来なかったのは残念です。
ただ、こんなことで戦意を喪失しないでもらいたい。
自分のボールを信じて、次の登板までに準備をしてきてほしい。
ただ、今日の結果が何故こうなったかはしっかりと自分に問いかけて解釈しておいてもらいたいです。
火消しの徳山、しかしいくら何でも気の毒すぎた!最後まで投げきってくれて本当にありがとう
弱まることをしらない雨の中、1点リードで無死満塁というとんでもない場面での登板。
しかも、9回に山﨑がマウンドに送られた時点で、ブルペンでの準備はしていなかったのではないでしょうか。
山﨑がヒットを連ねられる間、急いで作れとの指令が入ったと推察されます。
おそらくはまともな準備が出来ずに、この大雨の中、この大ピンチに送り込まれたと。
私は山﨑の交代をするのは良いとして、人選は上茶谷かなと思っていました。
昨日投げていなかったし、もはや絶体絶命とも言えるシーンで、過去に散々泥をかぶった経験も豊富な上茶谷の方が良いかなと。
ところが三浦監督の選択は徳山。
徳山はピンチの場面で送り込まれることが多く、おそらく三浦監督の中ではまさに「火消し」という役割なのかもしれません。
そして、能力を非常に高く評価し、キャリアステップ踏ませていきたいと考えているのではないでしょうか。
確かにそれほどの魅力のあるボールを投げるピッチャー。
そして、この日のこの大ピンチにも、火を消してくれると期待したんだとは思います。
しかし、彼の経験値でそれはあまりにも酷な状況でした。
ストレートは常時150キロを超え、その球速以上に威力を感じる彼のストレートですが、足場の悪さから本来の出力が出ずに今日は140キロ台後半にとどくかどうかのところ。
まだ技が少ない彼にとっては苦しい状況。
高く入ったストレートを狙い打たれ、制球も乱れ、2安打と2四球。
彼自身の自責点は1でしたが、返してしまったランナーは3人でした。
ただ、この状況の中で、本当によく投げてくれました。
自分の思った通りに投げられない中、マウンド上では困っていたと思います。
引き出しも多くはないため、ストレートを使えない時にどうすれば良いか、、、、
山本も懸命のリード、そして野手陣も懸命のバックアップ。
今日投げたこの日のことを徳山は決して忘れないでしょう。
任された火消しの役目は果たせなかったものの、これから始まる彼の長い道のりにおいては、大きな収穫の一日となるはずです。