時間が巻き戻せるなら

こんにちは。シングルマザーのRainyです。

大学院が春休みになって「よーし1年の復習するぞー」と意気込んでいた私。最近、全然勉強してなくて焦る。じゃあ代わりに何をしているかといえば、昼寝か、披露する予定もないギターの練習。リタイアしてから競馬ばかりの父親にヤーヤー言ったけど、自分だって似たようなものじゃんと思う。

そんな中、4月から始まる修士課程の履修登録が済み、入学金や授業料を納めに行ってきた。総額23万5千円。1ヶ月の手取りよりもずっと多い金額。ATMでお金をおろして、お札の束を握りしめる。自分で稼いだお金を自分のために使うのって、自己肯定感が上がるなあ、と考える。身近なところで言えば、メイク道具を買うとか美容院に行くとかも同じかな。やったことないけど、脱毛のフルコースに申し込んだりしてもこんな気持ちになるんじゃないかしら。

社会人になって、シングルで家計を回して。それなりに苦労しながら何ヶ月もかけて貯めたお金を、大学院に使おうと思えて良かったな、と、自分を少しだけ、誇らしく思う。

写真は近所でやってたマーケットにて。お野菜が盛られたボウルが可愛くてはしゃぐ。

時間を巻き戻せるなら

「ママは、時間を巻き戻せるなら、いつに戻りたいと思う？」

Momoに聞かれ、うーん、と考える。私も以前、母親に同じ質問をしたことがある。彼女は「中学生の頃かな」と言っていた。もっと勉強して、いい高校に入りたいのだそうだ。

自分はどうだろう、と考えて「高校に入った時かな」と答える。理由はいくつかある。高校がものすごーく楽しかったから。もっと勉強して、いい大学に入り直したいから。ストレートで大学院に行けるから。学生のうちに、ワーホリや世界一周をしたいから。別の大学に行けば、離婚した夫とも出会わなかっただろうから。あ、でもそれじゃあMomoと会えないじゃん、と思い直す。

友人が「『ハインリッヒの法則』って知ってる？」と言っていたのを思い出す。「1件の重大事故の裏には29件の軽微な事故と300件の怪我に至らない事故がある」という「1:29:300」の法則のことなんだそう。

ほお。と思う。元夫がAVに出演したことを「1件の重大事故」とすると、その裏に29件もの軽微な事故と300件のヒヤリハットがあったのか、と思って愕然とする。でも確かに、英文科に入ったのが軽微な事故で、英語を好きになった複数の理由がヒヤリハットだったのか！と考えるとなんだか妙に納得する。納得すると同時に、そんなん、防ぎようないやんwと思って笑う。

将来の重大事故につながるヒヤリハットが、今も現在進行形で起きているのかと思うと緊張する。

関係ないけど、新卒で入った会社で初めて「ヒヤリハット」という言葉を聞いた時、工場勤務の社員に支給される「熱中症予防効果のある帽子」だと思ったことは内緒。

ちなみにMomoは「保育園の頃に戻りたい」らしい。去年じゃん！と思ってちょっと笑う。