日本語の違い

いい・よい・良いの違いと使い分け 公用文・ビジネスシーンではどれを使うのが正しい?

いい・よい・良いの違いと使い分け 公用文・ビジネスシーンではどれを使うのが正しい?

話し言葉・書き言葉でもよく使う「いい」「よい」「良い」。

日常的に何となく使い分けている場合が多いと思いますが、違いを聞かれても答えられない人がほとんどでしょう。

それでは、「いい」「よい」「良い」にはどのような違いがあって、使い分けはどうすればよいのでしょうか。

それぞれの意味と使い方を、詳しく見ていきましょう。

いいの意味・使い方

「いい」は、辞書的には「よい」と同じ意味です。

ただ、「いい」は「よい」の口語形で、よりくだけた言い方とされています。

  • いい天気だ。
  • いい子でお留守番していてね。

また、「いい」は異性との関係が良好であるときや、反語的に「ひどい」という意味でも使われます。

  • 息子に、いい人ができたらしい。
  • いい迷惑だ。

よい(良い)の意味・使い方

「よい(良い)」には、「すぐれている・一定の水準を満たしている・許容範囲である・めでたい」など多くの意味があり、一般的にポジティブで肯定的な場面で使われます。

「よい(良い)」は「いい」よりもかしこまった表現で、書き言葉として使われることも多いです。

  • 彼は成績がとてもよい(良い)。
  • 本人がダメならば、代理でもよい(良い)。

また、動詞の後ろについて、動作が円滑・容易にできることを表す際にも使われます。

この場合は、「良い」ではなく「よい」を使うのが一般的です。

  • 住みよい街。

いい・よい・良いの違い

「いい」は「よい」の口語形で、「よい」と同じように使えます。

ただし、異性との関係が良好であることを表す場合や反語として使う場合は、「よい(良い)」ではなく「いい」を使わなければなりません。

「よい」はポジティブで肯定的な表現としてよく使われる言葉で、「いい」よりも改まった表現です。

動詞の後ろについて、補助用語や接尾語のように使われることもあります。

「良い」は「よい」とほぼ同じように使えますが、補助用語や接尾語としては使われません。

このようなことから、公文書やビジネスシーンでは、口語表現である「いい」ではなく、「よい」あるいは「良い」を使うのが正しいといえるでしょう。

まとめ

まとめ
  • 「いい」は、「よい」の口語形。異性との関係が良好である場合や、反語的な意味で使われることもある。
  • 「よい」は、ポジティブで肯定的な意味を表す際に使われる。公文書やビジネスシーンにも使える。
  • 「良い」は、「よい」とほぼ同じ意味。ただし、補助用語や接尾語としては使われない。

フレンドリーな間柄ならば、基本的にどのような場面でも「いい」を使えます。

上司や先輩と話す場合、ビジネスシーンで使う場合や文書に書き記す場合は「よい」あるいは「良い」を使うべきでしょう。

ただし、語尾に来る場合は「良い」を避けるべきです。

もっとも、「よい」と「良い」の意味はほとんど変わりありません。

「よい」と「良い」の使い分けに迷ったら、守備範囲の広い「よい」を使うようにしましょう。

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