ビエンチャンからメコン川を渡ってタイに入り、80km先のウドンターニー目指して出発しようとしたとき、タイヤの空気圧の低下を知らせる警告灯に気づいた。
ぱ、パンク?!
だが幸いにしてタイヤに異常は見られず、単なるエア不足と思われた。不足といってもタイヤが目に見えて潰れているレベルではないが、長距離を走れば燃費の低下やタイヤの片減りが起きる。
最高時速90キロのハイウエイを飛ばしていくにあたって、空気圧はちゃんとしておきたかった。幸いにしてすぐにガソリンスタンドがあった。
エアコンプレッサー、あってくれ!
祈りながら乗り入れたら、ちゃんとあった。
使い方は簡単で、運転席脇に貼ってあるステッカーで必要な空気圧を調べ(うちのは35psi)、ボタンで入力。
あとはゴムホースをタイヤにつなげば自動的に空気が入り始め、規定の圧力に達したら止まる。猿にもできる空気入れ。
順調に作業を進め4本目のタイヤに進んだところで、困ったことになった。ホースをつないでも空気が入っていかない。逆にタイヤ内の空気がしゅううううっと出てくる。
ホースのつなげ方が悪かったのかと思い、何度かやり直してみるが、そのたび空気は抜けるばかり。タイヤ内の気圧はあっという間に15まで落ちてしまった。他の3本は35まで回復していおり、この1本だけが半分以下になってしまった。
明らかにマズイ。
軽くパニックしながらホースの取り付け方に微妙な工夫をほどこしたところ、どうにか空気が入り始めた。タイヤから噴き出す空気に押し返され、なかなか入っていかないが、それでもメーターは15 → 20 → 25とじわじわ上がって行き、33に達したところで内外の気圧が均衡したのか、コンプレッサーは自動停止した。上出来である。
ついでにいうならエアコンプレッサーは無料で使わしてもらえた。アメリカではコイン投入が基本だが、タイではどうなんだろうね。喜んで何百円か払いたくなるほど助かったよ。
饂飩谷を目指したのは、バンコク行きの飛行機に乗るため。普通はビエンチャンから飛ぶが、饂飩谷-バンコクは運賃がとても安いので、今回はそっちにしてみた。
陸路移動があるぶん時間はかかるが、帰路の饂飩谷で「ヒコーキでは運べないもの」をどっさり買い込んで帰ることもできる。
饂飩谷国際空港(!)はエアコン鬼効きのため、震えるほど寒かった。タイ人の気温感覚ってどうなっているのか。
驚いたことにタイ航空009便は定刻通り離陸し、バンコク着。今回は嬉しくないことをしに来た。病院で検査。それについてはあらためて。
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