今週の読み聞かせは6年生でした。
絵本を読もうか、短編小説か・・悩みましたが、
最近、心打たれ絵本、6年生に是非伝えたいと思った絵本を読みました。
「あしたのねこ」
きむらゆういち 文
エムナマエ 絵
金の星社
捨て猫ちゃんの話です。
公園に捨てられたやせっぽちの子猫ちゃん。
みすぼらしくてガマガエルのような声でなく猫ちゃんだけ誰にも相手にされず、ひとりぼっちになってしまう。
そして、酷い目にあってばかり。
そんな不幸の中でも、わずかな希望を見い出し、健気に生きる姿を描いた感動の物語です
猫ちゃん、とても健気なんです。
見方を変え、少しの楽しみさえあれば100%になれるってこと。
そんなメッセージ。
お話は、「あらしのよるに」の、きむらゆういちさん。
そして、絵はエム ナマエさん(1948-2019年)。
エム ナマエさんは、35歳の時に糖尿病と診断され、将来の失明を宣告され、その3年後に完全失明になった方です。
その後、イラストレーターではなく作家に転身し、作家処女作で「第18回児童文学新人賞」受賞。
そしてその後、全盲のイラストレーターとして復活し、数々の絵本を描かれています。
そして、賞も沢山受賞されています。
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エムナマエさんからのメッセージ。
ボクが失明から受けた絶望は、決して小さなものではなかった。
それでも受け入れられるようになったし、大丈夫だと思えるようになったら、確かに大丈夫になった。
どんなことも、飛び込んでみるまでは不安だらけだけど、結局なんとかならないことなんてない。
自分の持っているものを相手に伝えるコミュニケーション力をつけることも大事。そのためには、 たくさん経験を積むこと。ひとつひとつの経験が、必ず前進させてくれる。
そして、今を輝かせること。今を輝かせれば、今にいたる自分の歴史も輝くし、これからも輝く。
失敗して、がっかりすることがあっても、希望を持ち続けることを忘れないで。
だめだと思ってやったらだめになる。ボクは諦めずに夢を持ち続け、やがて大きな夢を実現できました。自分を信じて、自分の道を拓いてください。
運命を開く鍵、それは自分の心にあるのです。
(一般財団法人 角谷建耀知財団引用)
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「あしたのねこ」のお話と重なるところもありますが、メッセージから勇気や希望を貰いました。
自分を信じて、諦めずに夢を持ち続けていきたいですね。
いくつになっても~