今日、12月22日は冬至です。
冬至とは、二十四節気のひとつで一年の中で昼間が一番短く、夜が一番長い日と言われていますが、毎年22日が冬至の日だと思っていましたが、21日の年もあるんですね。
今更
日本では、冬至には小豆粥やかぼちゃを食べたり、ユズ湯に入ったりする習慣があります。
小豆粥とかぼちゃを食べる意味ってどうして?と思いました。
冬至の起源は、中国かららしいですが、中国には昼間を「陽」、夜を「陰」とする思想があり、暗闇(夜)がもっとも長い冬至を「生命が終わる時期」と考え、翌日から徐々に日照時間が長くなることから、「生命力が復活する節日」「太陽が生まれ変わる日」としてお祝いするのが冬至の日だとか。
そこで日本では小豆粥とかぼちゃを食べてお祝いするみたいですね。
ただ、なんで小豆粥とかぼちゃ?
それは、お粥に入れる小豆は赤い色をしていますが、赤は魔除けの色として「厄払い」、小豆には運気を呼び込むという意味が込められているそうです。
あと、「運盛り」といって、冬至には小豆以外にも運気を呼び込む食べ物として「ん」のつくものを食べ、そのひとつが「かぼちゃ」だとか。
かぼちゃは「南京(なんきん)」とも呼ばれ、ちゃんと“ん”がついていたんです。
なので、冬至は小豆粥とかぼちゃ料理を食べるんですね。
そこで、冬至の日にびったりの絵本を紹介します。
「あずきがゆばあさんととら」
パク・ヒナ 作
パク・ユンギュ 文
かみやにじ 訳
偕成社
〔出版社からの内容紹介〕
むかし、ある山里におばあさんが、小豆を育てながら暮らしていました。ある日、おばあさんが畑で働いているとトラが、おばあさんを食べようとしました。おばあさんは、このあずきが実のって、小豆粥を一杯食べるまで待っておくれとお願いをします。秋になり、おばあさんが小豆粥をお鍋いっぱいに作って泣いていると、たまごがコロコロ、スッポンノソノソ、うんちがベチャベチャ、色々なものがやってきて……。韓国の昔話がユーモラスな絵で楽しめます。
とても楽しい絵本です。
皆んなで恩返しをするという話です。
韓国の絵本ということだけあって、出てきた生き物は『とら』でした。
韓国には昔トラがでたそうで、トラが出てくる絵本が多いですね。
これは、韓国の小学2年生の国語の教科書に掲載され、語り伝えられてきた昔話らしいです。
パク・ヒナさんは、「あめだま」の絵本が人気ですが、粘土人形とジオラマを写真で撮影する手法が取られています。
背景のセットの緻密さや、表情、着色の細かい表現、センスが光り、ストーリーにあった表情は生き生きとしています。
やっつけられたトラの表情なんかは、堪らなく可笑しいですよ。
「やられた〜」という感じで、パタリと倒れています。
でも、何より、これを読んだら、小豆粥が食べたくなります。
きっとそれは、私だけではないと思いますよ。
冬至の日にオススメ本です。