ブログをひと月ぶりに再会したので、自分の記事を読み直してみました。
真珠について熱く語る私に、少し驚き。あの記事、続きを書くと宣言しておきながら、続きを書いていないですね。
淡水真珠の話かぁ。あの熱い時の私は、どんな淡水の話をするつもりだったのだろう?
淡水だし、淡泊に説明しようかなぁ。
このひと月で、随分ふわっとした感じになってしまいました。
今日も、ふわっとジュエリー本の紹介です。
名前の通り、世界中の王冠やティアラなどが掲載されている本です。
王冠や王笏、オーブの意味
本の紹介の前に、まずはこの「世界のクラウンジュエル」に掲載されている主なジュエリーの紹介を。
「世界のクラウンジュエル」に掲載されているジュエリーのほとんどは、いわゆる戴冠式で使うアイテムです。
つまり、王冠、王笏、そしてオーブ。王冠はともかく、王笏やオーブは耳慣れないアイテムですよね。
この3つのアイテムは、特にヨーロッパ圏の王室では重要なアイテムです。
王冠
王冠とは、王様が頭に乗せてるあれですね。
もちろん王様以外にも、お妃様用の王冠もあります。
ちなみに、王冠をかぶるのは、基本的に君主とその配偶者のみです。
同じ頭に着けるジュエリーに、ティアラがありますよね。こちらは髪飾りを意味します。
王冠の中で、特に有名なものはイギリス王家のモノですね。もちろん、「世界のクラウンジュエル」に掲載されています。
「黒太子のルビー」(レッドスピネル)と「カリナンⅡ」(ダイヤモンド)が付いてる、有名な王冠。
正面写真はいろいろな本にも載っているのですが、この「世界のクラウンジュエル」には、何と真裏(王冠を後ろから見た状態、つまり後頭部側です)の写真も!
青い宝石がはめられた側は、中々大きな写真で見ることはないですよね。
王笏
戴冠式でもう一つ重要なモノ、王笏。
王笏とは、錫杖。杖のような形状のアイテムです。
読み方は、「おうしゃく」。
王笏もまた、有名なのはイギリス王室のモノですね。イギリスの王笏についているのは、「カリナンⅠ」。世界で二番目に大きな「カットダイヤモンド」です。
カリナンは、これまでに発見されたダイヤモンドの中で最も大きい「ダイヤモンド原石」。その大きさは3,106ct。600gを超えるサイズなんですよ。
そんな大きなダイヤモンド原石から削り出されてた9つのダイヤモンド、それが「カリナンⅠ」~「カリナンⅨ」までのカットダイヤモンドです。
いつか、本物を見たいなぁ。
オーブ
ヨーロッパの王室で、もう一つ大切にされているアイテム。それがオーブです。
オーブとは、球体の周囲を宝石や金細工で装飾を施している、貴金属製の小ぶりなボール。
オーブは、「世界」(地球?)を表しており、戴冠式で王(女王)がオーブを手に納める=「世界をその手にする」みたいな意味があります。
古いヨーロッパ絵画でも、王様が王冠、王笏、オーブをもった絵があります。
王冠も王笏も、そしてオーブも、要は権力者の権力を可視化するために存在するんですよね。
アフリカやオリエントの王冠も掲載
「世界のクラウンジュエル」は、王冠、王笏、オーブの写真集。もちろん、歴史的背景を含めた解説付きで紹介されています。
そのほとんどは、ヨーロッパの王家に伝わるアイテムなのですが、王冠に関してはヨーロッパの国々以外のものも、多数掲載されています。
たとえば、アフリカの族長の王冠。中国の皇帝の王冠。ムガル帝国やオスマン帝国の王冠。東南アジアの国々の王冠。
もちろん、日本の天皇が用いた宝冠も。
素晴らしい金細工のモノ、鳥の羽やビーズを用いた色彩豊かなモノ。
ヨーロッパの国々とは色も形も全く違う王冠たち。
これを見ると、「文化の違い」が良くわかります。
美し過ぎて眩しいのはジュエリーだけじゃない
ところで「世界のクラウンジュエル」には、王冠を身に着けた王族の方々の写真も掲載されています。
どなたも美しいのですが、その中でもひときわ目を引く方がいました。
エリザベス二世、つまり今のイギリスの女王陛下。
今でも十分に美しい方なのですが、女王の若い頃の美貌はとても有名ですよね。
特に戴冠式当日のエリザベス女王のお写真は、もう本当に………美しくてカッコいいです。
そしてもうお一人。
ブータン王国第四代国王、ジグミ・シンゲ・ワンチュク国王。今の第五代ブータン国王のお父様です。掲載されている写真は、若かりし頃の写真。
下世話な言い方で大変失礼だと思いますが、とにかくイケメン! 「甘いマスク」とは、正にこの方の為にある言葉ですね!!
「世界のクラウンジュエル」は美しくて眩しい、そんな写真がたくさん掲載されている本です。
「世界のクラウンジュエル」
編著:パイ インターナショナル