ひさしぶりに交通教本を読みました。
ひさしぶりに、交通教本を読みました。
交通教本とは、あの免許書き換えのときにもらえる小冊子です。
実はこの教本、子どもの頃から好きなのですが、やはりおもしろいですね。
それでは、今回はそんな交通教本の感想文を書き買いと思います。
現在の道交法トレンドがとてもよくわかります。
ひさしぶりに、交通教本を読みました。
交通教本とは、あの免許書き換えのときにもらえる小冊子です。
先日、配偶者が免許の書き換えでもらってきて、ひさしぶりに読んでみたのでした。

近年は免許の書き換えも5年スパンですから、法規関連は意外と浦島太郎です。
以前も、四輪に中型免許の枠ができていて、びっくりしたコトがありました。
そのような事情からか、ここ最近の教本は最新の道交法トレンド話から始まります。
今回の教本の最初のページは、電動キックボードについてでした。
電動キックボードが無免許で乗れるコトは既知でしたので、あまり驚きはありません。
それよりも衝撃的だったのは、高齢者の免許書き換えについてです。
今は、75歳以上での書き換えで違反歴があると、実車試験を受けなくてはいけないのですね。
私は、80歳までBikeに乗るつもりでいますが、この部分はなかなかのハードルになりそうです。
というか、ここまでくると高齢者は運転をするなといった悪意すら感じますね。
ということで、すこし憤慨してしまいましたが、よいと思うページもたくさんあります。
たとえば、自動運転などの新しい自動車技術の紹介は、よくまとまっていると思いました。
また、危険予測のページも俊逸です。

以前の教本には、ここまで詳しくは書いてなかったと思いますね。
クルマやオートバイを運転するにあたって、危険予測はとても大切です。
このあたり、さらなる充実を期待したいですね。
交通の方法に関する教則は、ツッコミどころ満載です。
ということで、それなりに進化している教本ですが、昔からかわらないトコロもあります。
たとえば、第二章の交通の方法に関する教則は、ツッコミどころが満載ですね。
まずは、道路上に商品を陳列したり、土砂、材木などを置いてはいけないとありますけど。
海外ならいざ知らず、いや、海外でもこんなことをする人は、あまりいないと思います。
凍りつく恐れがあるときに水をまいてはいけないというのも微妙ですよね。
極寒の冬の日に打ち水をする人など、生まれてこの方みたことがありません。
麻薬や覚せい剤、シンナーをやってる状態で運転してはいけないというのにも笑いました。
これについては運転以前の問題ですし、そもそもいまどきシンナーというのがなんともです。
たぶん、若い世代の人たちは、何のコトだかわからないでしょう。
いずれにしても、この時代錯誤なトコロが、とてもおもしろいですね。
原付のモデルは、今回もカブでした。
ここは、時代が一周した感じがしましたね。

そして、いよいよ二輪車の章がはじまります。
教本には昔から、自動車とは別にオートバイについての解説があるのですね。
これがまた、興味深い内容ですので、気になる部分を抜粋してみましょう。
二輪車は、体で安定を保ちながら走り、停止すれば安定を失うという構造上の特性を持っているため、四輪車とは違った運転技術を必要とします。
このオープニングの文章は、私がはじめて教本を読んだときから、まったく変わらないですね。
体格にあった車種を選ぶようにしましょう。体力に自信があってもいきなり大型車に乗るのは危険です。
この部分については、すこし時代からズレてる感じがします。
いまは、大型Bikeであっても、モデルによってはとても乗りやすいですからね。
二輪車は機動性に富んでいますが、車の間をぬって走ったり、ジグザグ運転、無理な追い越しや割り込みをしてはいけません。
この部分は、すり抜けをするたびに脳裏をよぎります。
ただ、ジグザグ運転は、さすがにいまは暴走族でもやらないでしょう。
このあたりも、もうすこし時代に沿った形にブラッシュアップが必要だと思いますね。
たとえば、リターンライダー向けに、「無理に前のBikeについていくのはやめまよう」といった一文があってもよいように感じました。
曲がるときは、ハンドルを切るのではなく、車体を傾けることによって自然に曲がるような要領で行いましょう。
ここも、もはや古典の域ですね。
子どもの頃は、こんな危ない運転がデフォなのだと、とても驚いたモノでした。
ところが、いまではそれを大いにたのしんでいるワケですからね。
本当に、人生はどう転ぶかわからないモノです。
巻末の標識一覧に、旅情をかき立てられます。
ということで、ひさしぶりの教本、配偶者と大笑いしながら読了しました。
ただ、ここに書かれているコトが、公道での走り方の基本ですからね。
今回も、よい復習になりました。
教本の巻末には、いまも交通標識の一覧が載っています。
子どもの頃は、これを眺めるのが大好きでした。

特に好きなのが、この黄色の警戒標識ですね。
道路上に潜む危険を知らせてくれる標識ですが、これが冒険心をかき立ててくれます。
そして、どこか遠くまで走りたいという想いに誘われるのですね。
子どもの頃は、父の運転するクルマからレアな標識をみつけては、一人で興奮していました。
そんな昭和の頃は、つづら折の標識などが至る所にあったと思います。
最近は道路事情が良くなって、この手の警戒標識は少なくなったかもしれません。
逆に、案内標識の種類は増えたようで、このあたりも時代の流れですね。
ということで、今回も大いに教本をたのしみました。
今後、マイナ免許証でオンライン講習になると、教本はもらえなくなるかもしれません。
最後かもしれないこの教本は、本棚にコレクションの予定です。