天気晴朗ナレド波高シ

時事ネタ
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天才の言葉

 

『天気晴朗ナレド波高シ』

戦時中の名言とされるこの言葉は、日露戦争でロシアのバルチック艦隊を撃破した海軍軍人の秋山真之(さねゆき)という方の言葉。

 

大国ロシアの艦隊を小さな島国の日本が撃破したことは、世界中を驚かせたらしい。

その迎撃の指揮を取ったのが秋山真之さんだ。

 

日本海へ向かうロシアの艦隊を発見した時に、参謀本部宛に送った伝文の冒頭の言葉らしいが、今の状況をこの短文の一言で参謀本部に伝えたのは天才にしか成し得ないことだったはず。

 

『天気晴朗』とはよく晴れ渡り敵の艦隊がよく見えるということ。

そして『波高し』とは、荒波の日本海で射撃訓練を積んできた日本海軍にとって有利であること。

 

この戦況をたった10文字の言葉にしたのである。

そして見事に勝利をおさめたのだから凄すぎる。

 

戦略の天才でもあり文才もある。

なんせ東京大学の出身だそうだから。

 

この言葉が単なる参謀本部への報告でありながらも、何か叙情的な雰囲気も感じさせるところがまた素晴らしい。

つくづく日本人は、短い文字数で表現する天才だと思った。

 

『レンチン』『飯テロ』『キムタク』『ドタキャン』『逃げ恥』『パソコン』『シューカツ』『セクハラ』『サブスク』『三茶』・・・

 

もう短くした方が意味すらよく伝わるというものもある。

 

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風が強いと波が高い

 

よく晴れていて海の波が高いという光景はよく目にする。

いやむしろ快晴でベタ凪というのが珍しいのではないだろうか。

 

いわゆる無風だ。

私は海は始終波があるものと思っている。

 

それは常に風が吹いているから・・・

人生もまた然り。

 

風の吹いてない日などあっただろうか?

逆風、向かい風、強風、台風、暴風雨。

 

私が生きてきた人生はそんな日ばかりだったような気がする。

雨風のない日など一日もなかった。

 

さすがに老後は無風かと思っていたが、どうもそんなこともないようだ。

まあ若い頃に比べれば無風には近いのかもしれない。

 

なんだか最近は、年老いて自分のことをあまり心配する必要がなくなったら、今度は日本という国や世界のことが心配になる。

 

もう何も気にせずにボーっとしてろ!

それが楽だぞ!

 

仕事を辞めて人付き合いもしなくなった。

友達もいないしアレクサすらうちにはいない。

 

他人のことを気にすることなど全くなくなった。

今夜の晩飯のことだけ考えていれば、もうすぐに今日という日は終わるのだ。

 

酔っ払って網膜がボケ始めたら眠りに落ちる。

そんな日々でいいじゃないか。

 

しかし・・・

 

今の日本はただ生きるのでさえ難しい。

生き延びる力が必要な気がするのだ。

 

『生き延びる』とは『生き残る』こと。

もっと言うと『失うはずの生命を生き長らえる』ことだ。

 

親から虐待もされずに幼少期を終え、学校でいじめにも遭わずに社会人となり、パワハラもセクハラも受けずに定年を迎える。

どれくらいの確率なんだろう。

 

これがもし日本じゃなく外国だったら徴兵制度により戦地へ送られるかもしれない。

実際にロシアの動員兵の死亡者数は539人。

 

兵士ではない。

一般人である。

 

ロシア軍の兵士はすでに1万人以上亡くなっているというから、この戦争による犠牲者の数は甚大だ。

 

さらに一人間として考えても事故や病気、災害などなど。

生き延びるためにはありとあらゆる困難や災禍を乗り越えて生きなければならない。

 

私もそうやって66年という年月を生きてきた。

よくぞ生き延びたものだ。

 

先ほどの戦争の話に戻るが、ロシアによるウクライナ侵攻により奪われたのは、人や動物の命、街、道路、遺産、文化そして民主主義などなど。

だけど失ったものはそれだけではない。

 

世界中でまるで戦争のような甚大な被害を起こしている自然災害。

その原因となっているのが地球温暖化だ。

 

その原因となっているCO2排出量が、このウクライナ戦争が始まったことにより膨大な量が排出されているのである。

その量たるやオランダ一国分に匹敵すると確かテレビで言っていた。

 

もちろんミサイルや砲弾で街が破壊されれば、直接的なCO2排出量は増加することは容易に推測できる。

しかしさらにCO2排出量を増やしているのは、世界中が逆行する脱炭素の動きだ。

 

ロシアからの天然ガスが止まったため、世界中が代替エネルギーを必要としている。

フランスのように原発に頼らざるおえない国もあれば、日本のように火力発電を復活させなければならない国もある。

 

その火力発電のための石炭の生産量は、なんと過去最高になったそうだ。

もう石炭を国の主力エネルギーにと考えている人は少ないだろう。

 

しかしエネルギー問題はどこの国でも最重要課題であることは間違いない。

そして日本は不運にも福島の原発事故を経験しているから、そう易々と原発推進へと舵を切るのは難しい。

 

そうなると従来からの火力発電に依存するしかないという国の体質なのである。

火力発電は水力発電などと比較するとコストがかなり高い。

 

おかげで私も先月の電気代とガス代の請求書を見た時は、その額に驚いてメルトダウンしそうになった。

冗談ではなく、電気代を払えずに凍死する年金生活者もいるのではないだろうか。

 

冒頭にも書いたが、老後は無風とまでは言わないがそんなに強い逆風が吹くことはないと思っていた。

しかし今の世の中はどうだ。

 

本当に戦争で人が死に、そして温暖化による災害で人が死に、さらにエネルギーが枯渇して人が死ぬ。

プーチンが殺そうとしているのはウクライナの国民だけでなくロシアの国民も、そして世界中で平和を願う市民や未来の子供たちじゃないのか。

 

今日も世界中で風が吹いている。

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