●小説「やさしき神の手」(有木きょう子著/吉備人出版 )

 

有木きょう子さんの小説「やさしき神の手」を2回読みました。

1回目は、月刊誌「文藝雲州」の連載小説として数か月に渡って読ませていただきました。

有木さんの作品は、これまでにも幾つか拝読させていただいたのですが、近未来に起こってほしくない不穏なパラレルワールドを想像させられるような作品も多々あり考えさせられます。暗闇の中、点滅している信号のもとで横断報道を渡るような想いに駆られるといいましょうか。

 

小説「やさしき神の手」は、開発されたヒト型ロボットが介護現場の実験台として、元開発チームの一員だった男性の実母、秀子に試してもらうことから展開していきます。

私も80代の姑さんと同居しているので、物語に登場してくるお嫁さんの辛い立場や気持ちには非常に共感しました。

介護される側に立つ姑さんは脳梗塞の後遺症で手足が不自由になり言葉もはっきり発音できません。いっそう我儘に振る舞う姑さんを、お嫁さんが大変な思いで介護されている様子がありありと描写されています。私の祖母も脳梗塞を何度か起こし、実母が10年間介護をしていました。その姿を見てきたので、お嫁さんは精神的にも肉体的にもかなりの苦痛にさらされているだろうなと思わず読み入ってしまいました。

 

ヒト型介護ロボットは、お嫁さんの負担を軽減させるだけでなく、姑の秀子に潜んでいたかつての乙女の恋心を蘇らせ、安らぎと女性としての喜びも与えます。秀子の娘時代は、恋愛を自由に楽しめる時代ではなかったと思うので、甘酸っぱい恋に間違いないでしょう。

世の中は、地球規模でSNSメタバースなどにより仮想現実化、AI化が進んでいますよね。51歳の私の老後は、人間と同等の知能を備えたロボットが支えてくれるといいな。

 

私の住む出雲(島根県)は、少子高齢化社会が全国を先駆けて進んでいます。今の時点で10人に1人が外国人であり、多国籍化も加速しているのでしょうか。

日本が、侵略戦争による植民地化ではなく、人口の自然現象により地方からじわりじわりと多民族国家にならないとよいのだけれど。私の考えすぎでありますように。

 

鉄腕アトムの次元の話になりますが、

私が高齢者となる頃には、ヒト型ロボットが一家に一台常備されている、家族の一員として迎え入れられていると良いなと切実に願います。

もし、夫に先立たれ一人暮らしになったならば、ヒト型ロボットに見守られてこの世を去るのも良いかもしれない。お嫁さんの顔色を見て遠慮がちに生活したり、その場限りの雇われ介護者との浅い関係を支えにするよりも、しがらみの無いロボットとの暮らしの方が肉体の衰えていく私の心の糧になってくれるだろうな。

私は、アバターを使って〝老い知らず〟の仮想現実を生きるよりも、機械とはいえ実際に触れ合いの出来るヒト型ロボットとの暮らしを間違いなく選びますね。そして、私もヒト型ロボットと恋に堕ちたいな恋の矢爆笑


■「文藝雲州」8月号に掲載エッセイ「豊かな現実逃避」

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■「文藝雲州」10月号に掲載エッセイ『「ねむの木」の昼休み』

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