2020年8月22日土曜日

陸上自衛隊の特殊作戦群は、デルタフォースやグリーンベレーと同じ

 陸上自衛隊特殊作戦群については、あまり広くは知られていません。日本でも重要となってくる、「対テロ」を目的とした特殊部隊は現在4つ。

警察の「特殊急襲部隊SAT」。海上保安庁にある「特殊警備隊SST」。海上自衛隊にある、「特別警備隊SBU」。そして陸上自衛隊にある「特殊作戦群」です。

ここでは、「特殊作戦群」について見てみましょう。習志野駐屯地に於いて、2004年3月に発足した陸上自衛隊唯一の「対テロ・対ゲリラ部隊」。隊員は陸上自衛隊の中から選抜され、体力はもちろんのこと知力にも秀でた、まさにエリート集団。

米軍特殊作戦司令部でいうところの、デルタフォースグリーンベレーと同じ位置づけです。部隊名簿や隊員の顔写真は非公開で、その実態は秘密のヴェールに包まれています。





隊員になるために必須となるのは、レンジャー資格や空挺資格。もちろん、体力測定などのほか資質試験もあり、合格率はたったの3%との噂。

入隊後の教育もかなり厳しいもの。語学は必修の英語は当然として、中国語、ロシア語、朝鮮語、アラビア語などのコースが用意され、それぞれを習得することを要求。

また、化学テロを推測し、化学記号暗記や化学式の勉強もします。射撃や格闘訓練は当然のように、ほぼ毎日。

特殊作戦群の部隊規模は、隊員数が約300名とされているだけで、詳しくは発表されていなせん。漏れ出てくる話では、約200名が戦闘要員。組織としては本部管理中隊と、第1中隊から第3中隊、教育隊に分かれているようです。

特殊作戦群は頼もしいですね。




2020年8月18日火曜日

陸上自衛隊 職種

 陸上自衛隊には数々の職種があり、自分の特性に合わせて進むことができます。さらに各々職種の特性を発揮しながら、さまざまな組み合わせによって、様様な事態へ柔軟に対処します。それでは見ていきましょう。

最初は普通科。地上戦闘の骨格部隊となっていて、機動力はもちろん火力や近接戦闘能力を持っていて、重要な役割を作戦戦闘に果たします。

次は機甲科。偵察部隊と戦車部隊があります。偵察部隊はその名の通り情報収集。戦車部隊は戦車の火力と、優れた機動力で敵を圧倒します。

野戦特科は火力戦闘部隊。大量の火力を各所に集中し、広い地域を制圧。高射特科は対空戦闘部隊。侵攻してくる航空機の要撃と、広範囲で迅速かつ組織的な対空情報活動。

航空科は各種ヘリコプターなどのヘリ火力戦闘や航空偵察をします。ほかに物資の輸送など、広く地上部隊の支援。ここまでが実戦の相応部隊、次はそのほかの部隊の紹介です。





情報科は、情報の専門技術や知識で、情報資料の収集や処理に地図と航空写真の配布などで、各部隊の支援が任務。

通信科は、各種通信電子器材を持ち、部隊間の連絡のための通信確保が任務。施設科は、戦闘部隊の支援が任務。陣地の構築や渡河などのほか、施設器材の整備等を実施。

輸送科は、大型車両により部隊や戦車、重火器など、輸送するのが任務。武器科は火器や車両、弾薬の補給や整備が任務。

需品科は、糧食や燃料、被服の補給のほか、給水や入浴洗濯などが任務。化学科は、放射性物質などで汚染された地域の偵察、汚染された人員や装備品などの除染が任務。

衛生科は、患者の医療施設への護送や治療など、部隊の健康管理が任務。警務科は、警護をはじめ隊員の規律違反防止、犯罪捜査などが任務。

会計科は、隊員の給与支払いをはじめ、部隊が必要とする物資調達などの会計業務が任務。音楽科は、音楽演奏を通して隊員の士気を高揚。警務科部隊の援助も任務。

簡潔ですが陸上自衛隊職種です。たくさんありますね。






2020年8月15日土曜日

陸上自衛隊 最新装備

 陸上自衛隊では新しくなった最新装備も話題の一つ。2019年12月6日に防衛省の陸上幕僚監部が発表したのは、後継機種の小銃拳銃

この選定事業のゆくえには、ガンマニアのみならず本職の自衛官も息を凝らして見守っていました。新拳銃はドイツH&K社の「SFP9」ですが、国産である新小銃は「HOWA5.56」と豊和工業製。それぞれを見てみましょう。

現在のところ陸上自衛隊の主力小銃は、確固たる存在感を示している89式小銃。制式化されてから実射性能に納得できない自衛官は少なく、良好な軍用ライフルとの定評。





しかし、オプション取り付け台を持たないので機能発展の余地が少なく、ストックの長さも調整できません。各国の軍用銃が進歩する中、優秀な89式小銃も古臭さを隠せなくなってきました。

9mm拳銃のライセンス国産製品となる「SIG P220」も、同じく拳銃として性能や操作性に定評があります。しかしこちらも、弾倉止めがボトムキャッチ式のため使いにくさがあり、装弾数の不足などがありました。

豊和工業製の「HOWA5.56」は、89式小銃と対比してもコンパクトな印象。取り付けられた伸縮上下調整式のストックは、射手の体格に合わせて調整できる点が期待されています。

最新装備はいいものですね。