こんにちは。スタッフの土井純子です。
師走に入ってから特に時間の流れが早く感じられ、あと半月で今年も終わってしまうと思うと焦ってしまいますが、最後に念願の子どもたちへのオンラインプログラムを実現できましたことをご報告します!!🥰
コロナウィルスパンデミックが始まってからも高校生や大学生向けのプログラムはオンラインで継続してきましたが、一人で端末の操作が難しい子どもたちへのプログラムの実施がずっとできない状態でした。しかし、学校やアフタースクール施設、子どもたちもそろそろオンラインでのアクティビティーに慣れてきたころであろうと、10年以上前から付き合いのある施設に連絡をとったところ、我々のEJCプログラムのオンラインでの実施を快諾していただきました。
Explore Japanese Culture (EJC)ってどんな活動? 🤔
NY市に暮らす子どもたちに、日本文化を紹介することで、世界の多様性を学ぶ一つのきっかけにしてほしいという思いで続けている、NY de Volunteerのメインプログラムです。
通常であれば学校やアフタースクールを行っている施設に出向き、対面で日本についてのクイズを行ったり、習字や折り紙などの日本文化を紹介しています。
(2月に行った対面でのEJCの様子はこちら⬇)
【活動報告】2/28 折り紙で手裏剣を作ろう〜Explore Japanese Culture〜 | 『人の触れ合いニューヨーク』NY de Volunteer
今回このプログラムを実施した背景🍀
大人でも不安になるこのパンデミックのなか、先生やお友達になかなか会えず、慣れないマスクをして人々と自由に接することができない状況でどれほど子どもたちが不安な毎日をすごしているか。そんな子どもたちにいつもとは違う新しいことを体験して少しでも楽しい時間を過ごせてもらえたら、何か新しい発見をしてもらえたらという気持ちで企画しました。
当日の様子🌼
まず施設側と私たちスタッフ一人ひとりがZoomで繋がります。子どもたちはレクリエーション施設にいて、大きなスクリーン越しに私たちを見ています。
最初に日本語での挨拶を練習します。
「こんにちは、ゆきこです」「こんにちは、ゆきこさん」「こんにちは、オリーブです」「こんにちは、オリーブさん」といったように自分の名前を言った後にみんなでその人に挨拶を返すというものですが、自己紹介を言った人と同じことを返してしまったりする子も。
次に日本に関するTrue or Falseゲームです。🇯🇵🇯🇵🇯🇵🇯🇵🇯🇵
「日本とNYは飛行機で14時間かかります」や、「日本はカリフォルニア州より大きい」など質問して正しいと思う人は一人の施設担当者のいる方へ、間違いと思う人はもう一人の担当者のいる方へと移動します。そして正解を発表すると正解したほうの子どもたちが「Yeah!!!」と歓声をあげ、対面で行っていた時と変わらず大盛り上がりでした。
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そしてつづいてキャラクターの名前と出身国を問題にしたクイズをしました。
「What’s my name?」とキャラクターになりきり尋ね、正解がでると「Which country am I from?」と聞きます。日本、アメリカ、イギリス、オランダのキャラクターを出題し、正解すると子どもたちが歓喜して飛び跳ねている様子にとても嬉しくなりました。最後にそれぞれのキャラクターの出身国を世界地図で探しますが、立ち上がって前に出てきてじっと世界地図が映し出されている画面を見つめている子どもたちの真剣な姿に胸が熱くなりました🥰。
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次はちょっと趣向を変えて、日本に一時帰国中のスタッフによる「何を作っているのでしょうか?」のコーナーでおむすびの実演です。
日本は土曜日朝6時でしたがスタッフが早起きして準備しました。美味しそうなおむすびが完成し、みんなが笑顔になったところで、次につづく「おむすびころりん」の紙芝居の説明です。スマートフォンやテレビが無い時代に日本で行われていた伝統的な遊びという説明をして、次のコーナーです。
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おむすびころりの紙芝居をスライドで見せながら、役割分担してセリフを英語でいいます。「おむすびころりん、すっとんとん。もう一つころりん、すっとんとん」🎵
少し長い話でしたが途中にはネズミの歌も披露し、子どもたちはじっと聞き入っていました。
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最後にこれまた少林寺拳法を特技とするスタッフによる実演です。
スタッフの弟、太一くんにもお手伝いいただき、基本動作の一つである「突き」の練習をしました。子どもたちも画面を見ながら掛け声に合わせて一生懸命拳を作って前に突き出します。その健気な姿が本当に愛おしく感じました
プログラムを終えて〜スタッフの感想〜💓
久々に元気な子どもたちの姿をみることができて本当に嬉しかった。日本列島の形が「JapanのJに似ている!」と言った女の子のコメントに「本当だー!!」と驚いた。子どもの観察眼と着眼点って本当にすごい!(ゆきこ)
画面越しではあっても子供たちの反応が見られると、やはり嬉しくやりがいがある。まだしばらくオンラインでの活動が続きそうだが、子供向けのEJCがたくさんできたらいいな(まきこ)
オンラインということもありちゃんと伝わるのか不安もあったが、元気よく楽しんでくれる姿が本当に嬉しかった。準備は大変な所もあったけれどもっと頑張りたいと思った(まゆ)
子どもたちの笑顔と純粋なリアクションを見ると、小さなことでもやってよかったと思える(ありさ)
日本を知らない子どもたちに、”新しい事”として日本文化を伝えることができるのはとても面白く、そして子どもたちの楽しそうな姿を見ていると本当にやってよかったと思える。コロナ渦で大学に行けず友達にも会えず、家で授業や課題をひたすらこなす毎日だが、このプログラムの準備や本番はそんな日々の息抜きにもなった。コロナで様々なことが制限されてしまっている中でも、アメリカにいるからこそ、留学しているからこそできる経験をすることができてとても嬉しい(ともか)
子どもたちが興味津々で楽しんでくれている様子にやりがいを実感。自分の考えた企画が喜ばれた時の達成感!子どもたちの歓喜する姿に自分たち自身が元気をもらった(じゅんこ)
今後の抱負⭐️
施設の担当者から今回子どもたちは大変喜んでくれたと感想をもらいましたが、向こうの音声が聞き辛く子どもたちの反応を活かしきれなかったなど反省点もあります。施設側と協力して音声の改善を試みると同時に、やはりオンラインなので一方通行とならないようなプログラムの工夫を心がけようと思いました。また、今回は初のオンラインでの試みだったため、スタッフのみで活動を行いましたが、今後はボランティアを募集して企画段階から一緒に参加していただければと考えています。来年、このような機会を増やしボランティアの皆様にも子どもたちの笑顔と歓声を生で感じていただけるよう努めていきたいと思います。楽しみにしていてください!!
そして、ブログはこの投稿が今年最後のものとなります。今年一年私どもの活動を支えていただきました皆様、本当にありがとうございました。引き続き来年もどうぞよろしくお願いいたします。どうか健やかに良き新年をお迎えください🥰🎄🎍(文:土井純子)
今後も当団体では、オンラインなど様々な形での企画やイベントを通じて、日本文化の紹介や異文化交流の活動を行っていきたいと考えています。
私も参加してみたい、ボランティアに興味があるという方は、ぜひボランティア募集メーリングリストにご登録ください!
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イベント名:Explore Japanese Culture(EJC) プログラム
場所:オンライン(Zoom)
対象:Alfred E. Smith Recreation Centerのアフタースクールに参加の生徒6名
参加運営スタッフ(順不同):渡部、村上、花原、大平、尾崎、土井
日時:12/04/2020
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