本当に不思議な1日でした。
始まりは、またまた昨年末の増田ダンス20周年記念パーティーに遡ります。
バルカー社CEO瀧澤利一氏(アマデモ2つ出演)にお目にかかった時に、バルカーカップ招待のお礼と、ちょうど瀧澤氏がダンスビュウに連載開始されたところだったので、「天野なすの先生もいらしているので、後ほどご紹介しますね」とご挨拶したのです。
ところが、私たちがプロショーに釘付けになっている間にお帰りになり、紹介することが叶わずでした。まあ、お忙しい方だし、また機会があったら、と思っていたら……。
そこで終わらせないのが瀧澤氏のすごいところ。
執行役員T氏を通してなすのさんに直接面会要請が!
というわけで、私も付き添いで本日バルカー本社にお邪魔してきました。
なすのさんとランチして心の準備をしてから!いざ!鎌倉へ。(大崎だけど)
ビルの入り口で秘書さんに丁重にお出迎えいただき、重厚なオフィスへ。
実は私、前の前の職で、外資系損保の営業していたことがあり、外資系企業の役員担当だったのですが、その時以来の「まっとうな企業の応接間」(笑)でした。
今の仕事のエンタメ業界だと、たとえ映画会社の応接室でも、雰囲気が全然違うので。
瀧澤会長と執行役員のT氏とO氏という、普通はお目にかかれないお三方と懇談ということに。
バルカーカップがあの形になるまでの苦労話とか、今後考えている展開とか、ワクワクするようなお話を伺いました。
瀧澤会長がバルカーカップを最高の舞踏会にしようと思った経緯については、ダンスビュウ先月号に詳しく書かれていますが、飛天という歴史ある場に選手たちがお客の目に触れるところで着替えやメイクをする、こんな舞台裏をさらしていいのか!?という至極まっとうな疑問から始まったそうです。
今は導線が完全に分けられ、我々観客には選手の控え室での様子は全く目に入らず、戦いの場だけ、完全にハレの姿だけを見ることができるようになっています。
もう1つ印象深いお話は、ホテルパーティーのデモンストレーションのリハーサルについて。
生徒は本番と変わらぬドレス姿であるにもかかわらず、教師がだらしのないスポーツウエアってどうなの?と。
う。言われてみれば確かに。
先生によっては、ちゃんとリハの時にも着替えている方もいますもんね。
また、観客の前でショーを見せるダンサーの体型が人前に出ていいものではないのはいかがなものなのか、と。
……た、確かに。
(思わず自分はどうなのか!?と思ってしまったワタシ……そういう瀧沢会長はスッキリした体型だし、あとのお二人もダンスをしているだけあってスーツ越しにも引き締まっている)
これも引退してもなお鍛え続けている方もいれば、フツウのおじさんになっちゃっている人もいる。
お金をいただくプロという立場で考えれば、業界関係なく身につまされるお話でした。
少し前にバルカーカップでのスナップ写真と名場面を集めたミニアルバムをお送りいただいていたので、そのお礼も言えました。
なんと私のこんな表情まで撮ってくださっていたのです。
誰に向かってうっとりしてんだよっっ!
「Dの旋律」、実は古澤さんがテレビで毎週演奏する!というスペシャル感でざわめく音楽ファンの方が圧倒的に多く観ているそうです。
音楽業界、ダンスと一番親和性が高い。
何もダンスを始めなくてもいい、音楽を聴きにいくこと、アイスショーを観に行くようにダンスを「観る」(観る専)というファン層・購買層はまだまだ開拓の余地があるんじゃないでしょうか。
そのためにもテレビ放映、You Tube配信というのは大きなきっかけになる。
コロナ禍でダンス界は間違いなく縮小傾向にあります。
今まではこうだったから、というのをいったん忘れて、新しいことを試すチャンスでもあるな、と改めて思いました。
そして、とても上品なお菓子と「Dの旋律」の古澤さんのサイン入りポスターをお土産にいただいて帰路についたのでした。
竜宮城から生還した気分
刺激的な1日でした。
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