ドント・サレンダー 進撃の要塞(FORTRESS)99分

投稿者: | 2022年12月4日

引退を表明したブルース・ウィリスが、出演シーンは少ないながらも、それなりに違和感無く物語に溶け込んでいる若手の方が主演のバトルアクション!!

おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

2022年12月16日公開

作品紹介

今回ご紹介するのは、引退を表明したブルース・ウィリスが出演したサスペンスアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

暗号通過事業で失敗したポールは、事業資金を工面するために、疎遠だった父親が入居している高齢者施設を訪れる。

しかし、そこは、高齢者施設にしては警戒が厳重で、家族が入るのにも、何度もセキュリティチェックを受けなければならなかった。

そんな施設内にポールが入った頃、突然、外部から謎の武装手段が施設の警備員を射殺しながら侵入してくる。

犯人たちの目的も分からないまま、避難するポールだったが、そんな突然の襲撃に冷静に対応する父親の知らない一面を目撃するのだった!?

ブルース・ウィリスが主演っぽく扱われながらも、実際の出演シーンは極めて少な目のアクション作品です。

引退を表明する前のブルース・ウィリス出演作品は、総じて同じような扱いで、少ない出演シーンでなんとか物語を成立させようと苦肉の策が練られる作品が多いですが、

そういう特別な制限がありますので、他の作品とはまた違った手腕が試される作品群となっています。

これまでにも、違和感しかない作品や、ブルース・ウィリスの出演シーンに関わりなく、ただただB級作品として楽しめない作品や、

ブルース・ウィリスの扱いが酷い作品、さらに引退表明に便乗して、やたらとブルース・ウィリスバッシングとも取れる発言を平気でする監督や出演者もいたりして散々な作品が続きましたが、

本作に関しては意外とシーンの繋がりもそれなりにスムーズで、ブルース・ウィリスの出演も主演ではないものの、ちゃんとそれなりに印象を残すような扱いになっています。

扱いがしっかりしていますので、物語全体も違和感無く、ブルース要素を省いたとしても、ちゃんと楽しめるアクションサスペンス作品となっています。

物語は、暗号通過事業で、失敗しつつある主人公(一応ですが)ポールが、金の無心のために疎遠になっている父親が入居している高齢者施設にやってくるところから始まります。

一応の主人公A(息子)と主人公B(施設の女性警備員)

で、人里離れたその施設を訪れてみると、物凄く警戒厳重で、自然豊かだけれども金網に囲まれた地域で、

入り口には武装した警備員が監視している、というまさしく原題の(FORTRESS要塞)のような施設となっていて、厳重なセキュリティを通って、やっと内部に入ることができます。

完全隔離で厳重警備

で、なんとか内部に入って父親であるブルースと再会し、微妙な空気が流れながらも、なんとか工面できそうな流れになっていきます。

この主演(一応)級の二人の親子が会話を交わすシーンは、数少ない実際の共演シーンの一つとなっていますので、

1人で話すだけのシーンと上手く混ざりあって、ちゃんとした、共演感を出しています(本来当たり前ですが、、、)

と、いう所で、外部から屈強な武装集団が何かの目的のために、警備員を排除しながら問答無用に押し入ってきます。

で、段々と物凄く警戒厳重なその施設の本当の存在理由が明らかになっていく、、、

という事で、メインであるブルース・ウィリスとその息子&施設職員VS武装集団という(進撃の要塞)展開へと突入していきます。

この辺のじわじわと侵略してくる描き方が、非常にテンポが良くスムーズで、その合間にブルース親子のドラマが描かれていくという構成すので、

ブルース出演シーンはそんなに多くなくても、間隔を空けながら描かれるので、結果的に違和感無く緊迫感が煽られていく、という上手い描き方になっています。

で、いよいよ本格的なバトルが始まり、安全とされている建物に移動し、臨戦態勢に入っていきます。

で、ここからがちょっと問題なのですが、、、

主人公だと思われ、ブルースの代役としての期待を背負っていたジェシー・メトカーフ演じる息子ポールですが、

これが、ここぞという時に応戦はするものの、基本的には事件に対して積極的に関わったり、問題を解決しようとしたり、という感じではなく、

常に脅されて、それに従うだけ、というリアクションばかりが中心ですので、全く物語の牽引役としての役目を果たしません。

息子は基本的に驚いたり、脅されたりがメインで、どちらかと言うと守られる側役

では、どのキャラクターが物語を引っ張っていくのか?というと、

前半から、やたらとチラチラ映る警備員のリーダー格の女性ケイトです。

演じるケリー・グレイソンは、(アウト・オブ・デス)(詳しくはこちら)でもブルース・ウィリスとちょこっとだけ共演していますが、

前作ではかなりの脇役だったものの、本作では途中主演とも言えるような活躍を見せます。

前半は一応大人し目ですが、、、

意味も無く制服の上着が、騒動の最中にガバっと脱げて、タンクトップに半ズボン、という嘘みたいな恰好になりますが、

その恰好で最後まで押し通して悪漢とバトルを繰り広げます。

急に主役に昇格の主役B(ララ・クロフトでしょうか、、、)

アクション的には主人公となるはずだったジェシー・メトカーフよりも多い、レディファイター的な役柄ですので、このまま主人公に昇格して物語を牽引、、、、

、、、、、

するのかと思ったら、、

もったいぶって登場した武将集団のボスであるチャド・マイケルマーレイが、ブルース・ウィリスとの過去の因縁話を持ち出して、

延々ネチネチと恨み節をかましまくる、という、主人公がバトンタッチを繰り返した挙句に、最終ランナーはまさかの悪党ボスだった、

という、どのように感情移入して良いのか分からないような展開になっていってしまいます。

主人公C役のチャド・マイケルマーレイ(ネチネチ系)

とにかく、後半は、この悪党役チャド・マイケルいけてる(と多分本人は思っていそうな)ネチネチギャングぶりと、

息子役ジェシー・メト早口過ぎて何を言っているのか何一つ聞き取れないマシンガントークの連続、

さらにあれだけテンポの良かった物語展開の大停滞に、なかなか忍耐力を試される流れとなっていきます。

チャドが出てくるまでは、非常に良い流れのB級アクションだったのですが、、、。

ネチネチと早口の二人

さらに、実際に悪党をどんどん倒していくのは、途中施設の案内役的に登場する、どう考えても主役に成り得ないような、おちゃらけ要因、

というのも主役がブレる結果となっています。

急に物凄い活躍を見せる主役D

という事で、ブルース・ウィリスの制限を補うために、主役代理を行うキャラクターが4人も登場してしまった結果、

皆で、何かごちゃごちゃやっているうちに、なんとなく終わってしまう、というちょっと残念な作品となっています。

という事で、残念な要素もありますが、前半の盛り上げ方は非常に面白く、また続編もあるようなので、

B級アクション好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

続編あり。ネチネチ復活編

因みに(ビバリーヒルズ高校白書)で有な懐かしのシャナン・ドハーティや、(アウェイクン監禁島)(詳しくはこちら)等のアクション女優ナタリー・バーンも出演していますが、

特に大活躍する事はありません。

シャナン・ドハーティは一応、それなりに展開のある役柄ですが、、。

シャナン・ドハーティ
ナタリー・バーン
ちゃんと共演シーンあります(一瞬ですが、、、)

作品情報

2021年製作 アメリカ製作 アクション

監督 ジェームズ・カレン・ブレザック

出演 ジェシー・メトカーフ、ブルース・ウィリス、チャド・マイケルマーレイ、ケリー・グレイソン、ナタリー・バーン、シャナン・ドハーティ

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