Tuesday, March 16, 2021

野菜屋のトオル、近所のみなさま、ありがとう

 らーは、頻繁にいただきものをする犬だった。

「らーくんに食べさせて」と言って多くの方が様々な食べ物を分けてくれた。

野菜屋のトオルも、何度もくだものやお野菜を分けてくれた。

ある日、帰宅したら玄関に置いてあった

らーがまだ2才くらいだったと思う。

当時、トオルさんの営む八百屋さんは、プレハブでできた仮設の小さなお店で、夕方になると近所の主婦の方でにぎわうような、非常に庶民的な八百屋さんだった。

クルマの後部にらーを載せて、トオルさんの野菜屋さんに買い物に行くと、お店のスタッフほぼ全員が、代わる代わるらーに挨拶をしてくれた。

「らーはバナナが好きなんですよ」と何気に、トオルさんに話したら、買い物の度に、こっそりバナナを袋に入れてくれるようになった。

「りんごも食べる?」と聞かれたので、正直に「大好きデス」と話したら、りんごも買い物袋に入れてくれるようになった。

そして、ある日、帰宅したら玄関に、写真のくだものいっぱいの箱が置いてあった。

トオルさんだけではない。

ゴルフ場の売店でアルバイトをしていた近所のきよみさんは、「残り物よ、遠慮なく食べてね」と言って、ゆで卵をこれでもか!!というほど、何度も何度も玄関に置いててくれた。

お散歩してたら、ファーマーさんが、お芋だの、かぼちゃだの、とにかく「これももってけ~」って、分けてくれた。

らーには安全なご飯を食べさせたかった。

でも、市販の安心安全なプレミアムドッグフードは、私の経済状態では金銭面で無理があった。

手作りごはんにするのが当時のわたしには、当然の選択だった。

成長期のらーの食欲はすさまじいものだった。中学生の運動部・男子みたいなものかな?

なつかしい。 


トオルさんのお店、今では大きなショッピングビルに入っているようです。

トオルさんのお店の商売繁盛を願っています!