手作り結婚指輪(ハンドメイドリング)

はじめに

最近、「結婚指輪や婚約指輪で特別な思い出を作りたい」「自分たちだけのオリジナルリングが欲しい」というカップルの間で、ハンドメイドリング(結婚指輪手作り)が注目されています。

自分の結婚指輪作りに参加できるだけでなく、通常のジュエリーショップでは体験できない、工房見学や職人のノウハウを知ることもできる貴重な体験。ブランドよりも思い出や体験を重視したい方に特に人気があります。

この記事では、結婚指輪手作り大阪のジュエリークラフトMAKIさんからのアドバイスを元に、手作り結婚指輪のメリットとデメリット、そして後悔しないためのポイントをまとめています。「満足のいく指輪手作り」の参考になれば幸いです。

手作り結婚指輪のメリットとデメリット

メリット

手作りのメリットは、既製品に比べて安価であることです。また、デザインを自由にアレンジすることもできます。結婚指輪は一生モノですから、個性的なリングが与える「特別感」はとても大切で、オリジナルであればあるほど愛着が湧くというものです。

また、指輪ができるまでの過程が思い出に残ることも魅力のひとつです。新郎新婦がデザインに悩み、迷いながらも一緒に過ごす時間は宝物です。指輪作りの様子を写真や動画に撮影し、ウェディングフィルムに利用することも可能です。

デメリット

ハンドメイドリングは、ブランドにこだわるカップルには不向きです。自分のパートナーが特定ブランドの結婚指輪を欲しがっていないか、しっかり確認し合う必要があります。結婚指輪は、一方の独りよがりではなくお互いの納得が何よりも大切です。

手作り結婚指輪のサービスを提供しているお店が少ないことも注意点です。お住いの地域によっては探すのに苦労するかもしれませんし、店舗数の少なさから「アフターフォロー」に不安を感じる場合もあるでしょう。

※郵送等でメンテナンスに対応してくれるショップを選ぶようにしましょう。

手作り結婚指輪Q&A

料金体系がわかりにくい

手作りの結婚指輪は、価格が決まっている既製品と違い、幅や素材などを自由に選ぶことができます。このため、価格体系が複雑になり、注文後に価格に驚くことも少なくありません。

基本料金に加えて、追加の材料やオプションが請求されることが一般的です。しかし、中には最初から基本料金のみをウェブサイトやカタログに掲載している工房もあり、ショップ毎に表記方法が異なっている点が「わかりにくさ」を助長しています。

先ず、基本料金とオプションの内容と価格を確認するようにしましょう。

通常、基本料金には材料費であり、指輪の素材と大きさによって決まります。また、手彫りや表面処理の費用はオプションであることが多いようです。但し、これらは工房により異なるため予めショップに確認しておくことが大切です。

どこまで「手作り」でどこから「お任せ」?

作業が予想以上に難しく、スタッフのサポートも十分でなかった場合、完成品のクオリティが低くなり、不満足なハンドメイドリングになるでしょう。逆に、自分たちでできる作業割合が少なかったり、簡単すぎたりしても後悔の原因になります。

残念ながら、スタッフの対応が丁寧でない工房や、マニュアル通りにしか作業してくれない工房があることも事実です。

こうした失敗をしないためには「きっとリードしてくれるだろう」という楽観的な取り組みはなく、自分から工房スタッフにオーダーする「思い切り」も大切です。

作業内容を事前共有し、カップルで行う作業やプロに任せる作業の切り分けを一緒に考えてくれるはずです。また、カップルの希望に合わせて、担当する作業を変えていくこともあります。万一、上手くいかなくても、プロがしっかりフォローしてくれるでしょう。

鋳造と鍛造って?製法毎の指輪の特徴

一概に結婚指輪と言っても様々な製法があります。代表的な方法が鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)の2通り。各々に得手不得手があるため、後から後悔しないようにこれらの特徴を把握しておきましょう。

鋳造は「ワックスプロセス」や「ロストワックスキャスティング」とも呼ばれている製法です。ワックスはリングの形を作るためのもので、多くのブランドが大量生産のために使用しています。この製法の利点は、繊細なデザインを自由に作れることです。しかし、鍛造のような耐久性はありません。

鍛造は金属を鍛えて指輪の形にする製法です。永く使えるリングを求めるカップルに最適です。専門の職人が行うため、時間がかからず、依頼したその日のうちに完成させることができます。また、価格帯も比較的リーズナブルです。ただし、装飾性の高いデザインには向きません。

素人デザインで大丈夫?

実用性重視のデザインが無難です。複雑すぎる形状であったり、華美すぎたりすると日常的に着用できなくなります。結婚指輪は二人の絆の象徴ですから、長く身につけられるデザインであることがとても大切です。

迷ったら「シンプル」「実用性重視」をお勧めします。オーソドックスでありながら、デザイン性の高いリングを鍛造で作ると外れはないでしょう。また、イメージと現実のギャップを埋めるために、事前にいくつかのリングを試着しておくのも良いでしょう。

アフターフォローは大丈夫?

結婚指輪は、長年にわたって使用するものです。どこかでサイズが変わったり、傷がついたりすることもあります。そのため、トラブル時のアフターサービスが充実していないと、手作りで指輪を作ったことを後悔することになりかねません。

アフターサービスは、各工房によって差があるため、些細なことでも親身に対応してくれるショップを選ぶことが大切です。失敗しないよう、注文する前にアフターフォローに関し、工房にしっかり確認するようにしましょう。ポイントは、保証期間、サイズ変更の価格、クリーニングサービスの有無などです。

手作り結婚指輪に関するSNS投稿