フルータリアンの備忘録

フルータリアンとは、果物を主食にしているベジタリアンのことです。人間は果食動物? 果食動物で死ぬ?

本委員会オススメ「パイナップル生ジュースダイエット」

2021-07-30 | フルータリアンの実践
■ ミキサー導入のすすめ

同じフルータリアンでも、ミキサーを"使う派"と"使わない派"がいるわけですが、初心者の段階ではミキサーを使った生ジュースづくりも試してほしいと思います。

特に、タンパク質分解酵素が多く含まれているパイナップルやメロンなどの果物は、ミキサーでジュースにするのがオススメです。
これらの果物を固形のまま食べると酵素の影響で口が荒れやすいという人が多いのですが、ジュースにすることで口を荒らさずに美味しくいただくことができます。

ミキサーを使うことによる栄養の損傷も懸念されるわけですが、食べ物を細かく粉砕すること自体に問題があるわけではありません。
なぜなら、それは人間の口の中でも行われているからです。
問題になるのは、ミキサーのカッターの回転が高速過ぎて摩擦熱が発生してしまい、その熱により栄養が損傷してしまうことです。
よって、この栄養損失を気にされる方は、低速回転のミキサーを選ぶとよいでしょう。
低速回転のミキサーはそれなりに値段が高くつくものの、昔に比べるとかなり安く手に入るようになりました。

ローフードスタイルの食生活を長く続けている人ほど、うまくミキサーを採り入れていることが多いようです。
生ジュースメニューを上手に食生活に採り入れることで、結果的にローフード率(食事に占める生食の割合)も高くなり、
優れた健康状態を維持することができます。
私自身、今でも謎なのですが、「固形の果物はそんなに食べたくないが生ジュースだったら飲みたい」というテンションになるときがあります。
そんなテンションのときにこそ、ミキサーを用意してジュースづくりを楽しめばよいのです。
生ジュースを採り入れることで、手持ちの選択肢を増やすことができ、バリエーションを豊かにすることができます。

ジューサーに関しては、必須ではないと考えています。
私も一時期「イキイキ酵素くん」というそれなりに高価なジューサーを購入し、さまざまなジュースを試していたことがあります。
しかし、掃除が面倒なことと、食費がかかりすぎるという問題があって、結局使わなくなってしまいました。
人参ジュース、リンゴジュース、セロリジュースなどジューサーでしか作れないメニューもあるので、
食費が気にならず、これらのメニューも採り入れてみたいという方は、購入を検討してみてもよいでしょう。
特に、リンゴとセロリのミックスジュースは、美味しくて感動した記憶があります。

■ パイナップル生ジュースダイエットの実践

バナナダイエット、キウイダイエット、トマトダイエットなど、さまざまな果物ダイエットが流行を繰り返しています。
フルータリアンであれば、分け隔て無くこれらの食品を楽しめばよいのですが、
もし本委員会として「~式ダイエット」を提案するとしたら、「パイナップル生ジュースダイエット」をオススメしたいと思います。
パイナップル生ジュースは、私が内部被曝対策としてこの 10 年間日常的に実践してきたメニューです。
便秘解消効果とデトックス効果が高く、無理のないダイエットができます。


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☆ パイナップル生ジュースの作り方

手順 1.パイナップルの皮の部分をナイフで切り落とし、実をブロック状にカットします。

手順 2.切り落とした皮の部分を、二つに折り曲げて果汁を搾ります。
(これをやった方が水分が多くなり、出来上がりが滑らかになります)

手順 3.パイナップルの実を入れてミキサーでミックスします。混ざりにくい場合は、長箸や料理用ヘラなどで移動させます。
(私は芯の部分もミックスしていますが、好みに応じて取り除いてもよいでしょう)
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一度ジュースにしたあとは酸化するのが早いので、できるだけ時間を空けずに飲みます。
ジュースバーなどでジュースを作り置きにしているのを見かけることがありますが、酸化という観点からはあまりよくありません。

ルールは簡単で、3 食のうち 1 食をパイナップル生ジュースに置き換えるというもの。
このダイエットは、食事制限ではないので、満足感が得られるまでしっかりと摂取します。
パイナップル大サイズ 1 玉から、約 800 ml のジュースを作ることができます。
中サイズ 1 玉であれば、約 600 ml、小サイズ 1 玉であれば、約 400 mlが目安になります。
実践している内に自身の適量がわかるようになります。
私の場合、大サイズ 1 玉または小サイズ 2 玉が適量で、約 800 ml のパイナップルジュースを一回の食事で摂取します。
かなりのボリュームに驚く人もいるかもしれませんが、穀物や大豆を食べないわけですから、
エネルギーを満たすためにも当然このくらいの量は必要になってきます (それでも低カロリーですが)。

パイナップルは一部の医薬品と相性が悪いので、薬を服用されている方は事前に主治医に相談したほうがよいでしょう。

■ パイナップルの 5 つのメリット

☆ メリット 1.農薬汚染が少ない

意外と知られていませんが、パイナップルは残留農薬の少ない農産物です。
アメリカの環境保護 NPO 機関 EWG (The Environmental Working Group) は、
残留農薬が比較的少ない農産物のランキング「Clean 15」を毎年発表していますが、
パイナップルは、2021 年度のランキングで第 3 位に選ばれています。

・Clean 15 (2021 年度版)

1 位:アボカド
2 位:スイートコーン
3 位:パイナップル
4 位:タマネギ
5 位:パパイヤ
6 位:グリーンピース
7 位:ナス
8 位:アスパラガス
9 位:ブロッコリ
10 位:キャベツ
11 位:キウイ
12 位:カリフラワー
13 位:マッシュルーム
14 位:ハネデューメロン
15 位:カンタロープメロン

パイナップルは、2020 年度・2019 年度も第 3 位でした。

また、私は内部被曝対策としてこの 10 年間パイナップルを日常的に採り入れてきましたが、
パイナップルの産地はフィリピンなどの南国であるため、放射能汚染のリスクも低いと言えるでしょう。

農薬汚染や放射能汚染のリスクをどう捉えるかは専門家でも難しいことですが、
健康を脅かす潜在的な脅威として認識している人も多いかと思います。
私が最近耳にしたもっとも恐ろしい言葉が「がんの若年化」です。
私が子供の頃、若い人は滅多なことでは癌にならないというのが常識で、たとえ不摂生なグルメに明け暮れていたとしても、
若くして癌を発症するのは珍しいことでした。
今、その常識が崩れ去ろうとしています。
食品中の汚染のことなどを気にしていては生活していけないという現実もあるわけですが、せめて 3 食のうち 1 食だけでも
汚染の少ない農産物を選ぶことを心がけていけたらと思うわけです。
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☆ メリット 2.パイナップルは天然の胃腸薬

パイナップルには強力なタンパク質分解酵素が含まれています。
この酵素により、腸内の毒素や未消化物が分解され、腸内をキレイな状態に保つことができます。
デトックス効果と便秘解消効果が高く、効果的なダイエットにつながります。
沖縄料理などで肉にパイナップルが添えられている料理がありますが、パイナップルのタンパク質分解酵素により
肉の一部が消化されて肉が柔らかくなっています。
このように、目に見えてはっきりわかるほど強力な酵素をもっている食べ物はそこまで多くありません。
この酵素が胃腸の消化を助けてくれます。
パイナップルはまさに天然の胃腸薬なのです。
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☆ メリット 3.タンパク質分解酵素「ブロメライン」による抗がん効果 (抗腫瘍効果)

パイナップルに含まれるタンパク質分解酵素「ブロメライン」は、唯一パイナップルにだけ含まれている食物酵素で、今もっとも注目されている酵素の一つです。
ブロメライン酵素には以下の作用があります。

・心血管系の改善
・骨関節炎の緩和
・免疫原性の改善
・血液凝固能の改善
・抗がん効果 (抗腫瘍効果)

中でも、全ての人に関係があってもっとも重要なのが、抗がん効果 (抗腫瘍効果) でしょう。
健康な人の体の中でも毎日 5000 個ものがん細胞が発生しているからです。
ブロメライン酵素は、生体内試験・生体外試験の両方において、以下の抗がん効果が認められています。

・免疫系の抗がん活性を高める
・腫瘍の転移を抑制する
・腫瘍の増殖・浸潤の可能性を減少させる

このような抗がん効果を発揮しながら、健康な細胞に対しては害を及ぼさないということも確認されています。
がん細胞だけを選択的に抑制する作用は、まさに世界中の製薬研究者が追い求めている作用であり、
ブロメライン酵素は活発な研究の対象になっています。
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☆ メリット 4.コストパフォーマンスが良い

パイナップルは一年中手に入る上に、食費はそこまで高くありません。
パイナップル大サイズ 1 玉から、約 800 ml のジュースを作ることができ、意外とボリュームがあります。
フルータリアンの食生活を試した人で、食費がかかりすぎることをデメリットにあげる人もいますが、
そのような人ほど、イチゴやブドウなどの高い果物を毎回の食事に採り入れようとしているものです。
実は私は、イチゴやブドウはたまにしか食べません。
その代わりに、パイナップルやバナナなどのコストパフォーマンスが高い果物を主軸にして、食費をうまく抑えています。
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☆ メリット 5.砂糖入りの菓子類や清涼飲料水に対する欲求がなくなる

ある程度長く続けないとこの効果は実感できないかもしれませんが、砂糖入りの菓子類に対する欲求が減っていきます。
パイナップルの自然な甘味に慣れてくると、砂糖を使った人工的な甘味に違和感を感じるようになります。
結果、砂糖や油脂類を使った加工食品の消費を減らすことにつながり、更なるダイエット効果と健康増進が期待できます。
また、水分が多いため、お茶やコーヒーの摂取量も自然に減っていき、結果的にカフェインの摂取量を抑えることができます。

■ おすすめバリエーション

(1) パイナップルとレモンのミックスジュース

フルータリアンになると、意外とレモンの使い道がわからないという人もいるかもしれませんが、
ジュースのアクセントに使うのはいいアイデアだと思います。
パイナップルとレモンのミックスジュースは私が最も好きなジュースの一つです↓



手順 1.果汁絞り器でレモン汁を搾ります。
手順 2.レモン汁とパイナップルをミキサーにかけてミックスすれば完成!

レモンの代わりに、ライムやグレープフルーツなど他の柑橘類を試してみるのも面白いかもしれません。

(2) 台湾パイナップル

最近よく見かけるようになった台湾産パイナップル。
値段は高くなりますが、たまに楽しむ分には良いでしょう。
芯の部分も水分が多くて食べやすいので、芯もミキサーにかけます。
少しアップル風味が強めで、リッチな生ジュースが楽しめます。
こんな感じで赤っぽくなります↓


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【参考文献】

1. Lisa Rigas. The Pineapple RX: Discover The Detox Power Of This Tropical Fruit And 21 Ways it Can Supercharge Your Health.
High Performance Marketing Solutions LLC (2014)
2. Pearl Robinson. PINEAPPLE? Let Me Explain: Everything you need to know, health benefits, remedies, recipes and more.
Global Heaven (2017)
3. Om Krishna Uprety. Pineapple Miracle. (2017)
4. RAJENDRA PAVAN. The Life with Bromelain: Properties and Therapeutic Application of Bromelain: A Review (2019)
5. Raffy Karamanoukian MD & Hratch Karamanoukian MD. Dr Karamanoukian's Guide to Bromelain - One of Nature's Best Enzymes (2011)
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