ToruMadeの革細工ブログ

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レザークラフトの記事を中心に紹介しています。

ビジネスバッグが完成しました。

昨年、ご依頼主から「強烈な剛性を備えた」バッグを制作して欲しいとのご要望があり着手しました。
革はアイエヌファクトリーさんから仕入れたリアルサドルレザーのブラック。
原厚4.0mmあるので当然、業者へベタ漉き依頼をしましたが、革が硬いため漉き作業に日数を要しました。
「究極のサドルレザー」との謳い文句だったので、革の重なる箇所はかなり薄くしたつもりですが、それでもかなり難儀な作業になりました。
でも無事完成し、ホッとしています。
底鋲は革の積層です。
後胴ポケットはファスナー開閉。
前胴ポケットはマグネット開閉。
裏地はアメ豚のブラック。
糸の色はタンです。
内ポケットは2か所で、A5サイズの手帳が入ります。
ベルトの長さは金具を含めて約140cm。
底鋲には蜜蝋を染み込ませて銀面の強度をアップさせています。
ファスナー引き手は予備を3つ、キーホルダーをプレゼントしました。
梱包も終わり、入金確認次第、東京へ発送します。(そこから台湾の方へお届けとなります)


テーマ:
久々のビジネスバッグ制作記事です。

画像は1月末、思い出しながらになりますが、縫うのが大変だったと記憶しています。
リアルサドルレザーという革、サドルレザーの中でも特に硬い部類の革なので、薄く漉いていても、特に曲面は難しかったです。
縫い合わせが進むにつれて、ねじれが気になってきますが、底鋲のガタツキがないので、大丈夫そうです。
縫い終わりました。
次は本体のコバを仕上げますが、ショルダーベルトの制作と並行して進めます。

依頼主様にベルトの長さを確認するためにお送りした画像です。
その日のうちに返事が来ました。
ダンボールで本体のサンプルを作り、ベルトの長さを確認されたそうです。
2月に入リました。
革は半裁が届いた時、一番最初に切り出した背中の部位です。
緊張感を持って、ひたすら縫います。
長さ120cm、糸の分割は3箇所。
縫い終わりました。
2月中旬です。
依頼主様にからベルト定革もつけて欲しいとの要望があり、固定方法に苦慮しました。
この箇所、何度も仮組みして確認しました。
どうでしょうか。
綺麗に固定できました。
本体のコバ磨きも終わりました。

今年最初の投稿です。

ビジネスバッグの前胴・後胴・マチを縫い合わせる工程です。

縫い穴の数は何度も確認しながら開けていますが、マチ(ファスナー部・底部・両脇2)の4つのパーツを縫い合わせる時、更に確認しました。
1穴ズレると歪みます。
底部の前に根革を先に取り付け。
マチの完成です。
マグネットポケット胴の方から縫います。
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この工程、大変でした🥵

ここで高さを確認し、数枚の革を貼り重ねて底鋲を制作。硬化剤と蜜蝋で硬く仕上げています。
底鋲の厚み6mm、底は5mm。糸の長さは通常の10倍以上。
いよいよ反対側塞ぎますが、難儀な工程になりそうです。

ビジネスバッグの途中経過2です。


マグネットポケット仕様の前胴とファスナーポケット仕様の後胴に、持ち手を縫い付けました。

ファスナーポケット側にはインナーポケットが付きます。
リアルサドルレザーの持ち手、かなりの剛性感です。
当然縫い付け作業も大変です。


テーマ:
ビジネスバッグのオーダーを頂きました。革は、依頼主様にご指定のリアルサドルレザーのブラック。
革が届くまで日数が掛かりましたが、11月初旬から制作に着手しました。
まずショルダーベルトと本体用のパーツを切り出しておきました。
さて、この革の特徴が掴みたくて、取っ手から作ります。
Rをつけておくと、本体に取り付けたときに具体が良いんです。
ピット槽鞣しのフルタンニン革だけに、コバ処理はとても楽でした。

次は、このバッグで一番難しそうだと思っていた開口部のマチを作りました。
短いファスナーで試作してみましたが、本作は約50cmあるので、さらに不安が増します。
ファスナー位置治具は、バルサシートをストラップカッターで幅6mmに切り出しました。
裏地は豚革です。
長いヘリ返しも上手くできました。
出来上がりました。
次はサイドパネルを作ります。