こんにちは!旅人サイファです!
今回は私もよく旅先で立ち寄らせて頂く『神社』の話。
※ここでは宗教学的な話やイデオロギー的な話はひとまず置きます。
お寺は仏教
教会はキリスト教
モスクはイスラム教
これらは、それぞれの宗教の祈りの場です。
それでは神社は?宗教的には『神道』の祈りの場、そして神への感謝の場です。
神道と言うと、戦前の国家神道に直結させてしまう方も多いですが、それは少し違います。
神道とは、日本人が醸成させた "日本文化" そのもの。
- 縁起をかつぐ
- 初詣をする
- 七五三参りをする
- 柏手を打つ
- 手を清める
これらは全て神道による宗教的行為です。
ですが、我々日本人の大部分は、この "神道による行為" を意識していません。
それくらい、生活と行動に染み込んだ、まさにDNAに刻まれた文化こそが神道の本髄です。
日本の神道は、 "神は唯一無二" とする一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)とは異なる、多神教の世界。いわゆる『八百万(やおよろず)の神』の世界です。
山や木、滝などの自然物から、天皇家の祖先神をはじめとした神話世界の登場人物、さらに菅原道真や徳川家康といった歴史上の実在の人物まで、ありとあらゆるものを『神』として祀る世界観を持っています。
何から何まで『神』にすることができる。
これはある意味で世界でも類を見ない長所ともいえます。
つまり、ありとあらゆる全ての物を受け入れられる。
12/25にクリスマスパーティーをして、その1週間後に初詣ができてしまうのは、この日本人らしい特性です。
逆に一神教を信奉する方々からみると "節操がない" と理解されにくい点でもあります。
また古くから、日本中の集落という集落、村という村に必ず1つは神社がありました。
そういった神社は地域の公共の場。
誰しもが境内へ入り神様へご挨拶できる場所でした。
ですから、基本的に神社は入場料や参拝料がかかりません。
全ての参拝者を無条件に受け入れる…そんな寛容さが神社にはあります。
【神社の境内設備】
神社にはいくつか共通する設備があります。
① 鳥居
外界と神域を区別する門・結界
② 参道
鳥居から拝殿・本殿へ続く通路
③ 手水舎(ちょうずや)
御祓の場 神様と対面するにあたり体を清める場所
④ 狛犬
神の僕 神域を守る神獣
⑤ 拝殿
人々が祈りを捧げる場
⑥ 本殿
神の御霊のおわす場
【参拝方法】
それでは、基本的な参拝方法を記しておきます。
中にはこと細かく注意を書き連ねて指導しているページもありますが…あくまで基本的な方法と注意点だけを記しますね。
① 鳥居・門の手前で一礼
鳥居から先は神域です。
神域へお邪魔する最初のご挨拶をこちらで。
② 参道の歩き方
鳥居や参道の中央部は神様の通り道。
左右少しだけで良いので中央部を空けて歩きましょう。
③ 手水舎でお浄め
少々動作が複雑なのがここ手水舎。動作を細かく記しますね。
- 右手で柄杓を持ち水を汲みます
- 汲んだ水の1/4 で左手を浄めます
- 柄杓を左手に持ち替えます
- 柄杓の水の1/4で右手を浄めます
- 柄杓を右手に持ち替えます
- さらに1/4 で左手に水をため口をゆすぎます
- 残った1/4 の水は柄杓を縦に立てて水を流し、持ち手を浄めます
④ 拝殿でお詣り
拝殿の正面も神様の通り道。
左右どちらかに寄ってお詣りします。
お詣りにも手順があります。
- 拝礼をニ回
- 柏手をニ回
- 最後に拝礼を一回
※例外として出雲大社や宇佐神宮では、ニ礼四拍手一礼が正式とされています。
⑤ 鳥居・門で本殿に向かって一礼
神域から出る際も一度振り返り一礼して退出しましょう。
一般的な参拝方法は以上です。
伊勢神宮や出雲大社といった大きな神社でも、地元の小さな神社でも、基本的なところは共通です。
神社は神様のおわす場所。
礼儀正しくお参りして、ご挨拶しましょうね!