富山県の富の源泉は4000mの標高差にあり!
富山県民って…日本でも指折りのお金持ちが多い県ってご存じでしたか?
・富山県民は1世帯あたりの実収入全国1位!
・富山県民は持ち家住宅率全国1位!
・富山県民は住宅延べ面積全国1位!
・富山県民の自家用車普及台数全国2位!
これらは、過去に富山県民がランキング上位を占めた項目をピックアップしたものです。
少々地味に思われる富山県ですが、実は全国的にも富裕層が多いお金持ち県なんです!
そんな、お金持ち富山県の秘密は…その県土にありました。
筆者紹介
こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。
旅人サイファ
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・スマートニュース/Yahoo!ニュースほかメディア掲載実績多数
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富山県が誇る山岳!3000m級の立山連峰は資源の宝庫!
富山県は、海に向かって広大な富山平野が広がり、その背後には3000m級の立山連峰が屏風のように聳えたっている風光明媚な土地です。
富山平野は、日本でも有数の米どころで、農業国としても知られています。また立山連峰の深い山で育った木々を使った林業も国内屈指の規模を誇っています。
さらに、実は富山県は国内でも有数の工業地帯でもあります。「YKK」「立山アルミ」などは国内のみならず海外でも屈指のシェアを誇る世界的企業としても知られています。
そんな工業力を下支えしているのが、あまり実感されていないあるモノなんですが、みなさんお分かりですか?
富山県の富の源、それは立山連峰から流れ落ちる『豊富な水』にあるのです!
富山県の富の源は急勾配を流れ落ちる河川と水量にあり!
富山県の象徴でもある「立山連峰」の最高所は大汝山の3015m。そんな3000mクラスの山々には、冬季に莫大な量の雪を降らせます。多い年には10m近く積もることもある積雪。そんな立山連峰からの雪解け水は、河川となって富山湾に向けて一気に流れ落ちます。この流れ落ちる豊富な水こそが、富山県民の富の源泉なのです!
・黒部川
・常願寺川
・神通川
・早月川
これらは、富山県の背後に屏風のようにそびえる「立山連峰」から流れる川たちです。
この中でも「常願寺川」は、実は世界屈指の急勾配の川なんです。かつてヨーロッパから招いた河川工事の技師は、常願寺川の流れを見てこういったと言われています。
「これは川ではない!滝だ!」
ヨーロッパのような広い平野部を悠々と流れる大河とは異なり、常願寺川は、水源から海岸線までわずか56kmしかありません。その勾配は山地部ではなんと1/30!これは、わずか30m進むごとに1mも高度を下げるという、世界屈指の急勾配の川なんです。
この超急勾配の河川は、その豊富な水量で富山平野の田を満たすと共に、もうひとつの副産物をもたらしました。
それが…水力発電です。まるで滝のように勢いよく流れ落ちる河川は、水力発電に最適でした。世紀の難工事といわれた「黒部川第4ダム(通称黒部ダム)」のような水力発電で産み出された多大な電力は、「立山アルミ」や「YKK」に代表される軽金属工業都市としての富山県の恵みにも寄与しているのです。
富山湾は日本屈指の深さ1000m!
そしてもうひとつ。
豊富な漁場としても知られる富山湾は、実は日本近海では指折りの深さを持っています。最深部では、およそ1000mにもなるというから驚き!
富山湾へは、立山連峰から流れ落ちる冷たい真水が常に供給されています。そして、海岸線から一気に深くなる富山湾は、他では獲れないような数々のブランドを産み出しました。
このような豊富な海産物もまた、富山県民の大きな財産になっているのです!
まとめ 豊かな山と海そして川こそが…富山の宝!
富山県は、かつて加賀藩前田家の分家が治めていたという歴史があります。そのせいか、大人しく、自己主張をしたがらないという県民性があると言われています。
そのため、富山県がどれだけ恵まれた県なのかを、他県民はおろか富山県民ですらもあまり認識していません。
しかし実は富山県は、標高3000mの高山と1000mの深海…合わせて4000mにも及ぶ高低差という、日本国内でも類を見ないとんでもなく貴重な財産を有しているんです!
この4000mの高低差とその県土を滝のように流れ落ちる『豊富な水』こそが、富山県の富の源泉!農業、林業、漁業だけでなく工業にも多大な恵みをもたらしている命の泉なのです!
わずか100km足らずの極めて短い距離で海抜3000m~深海1000mもの標高差がある地形は、実は世界的にも非常に珍しいものです。そして富山県民は、この世界的に稀有な地形の恵みを存分に享受して…今もひっそりと繁栄を続けているのです。
豊かな山と川、そして両者を繋ぐ川こそが…富山の宝なのです。