医学に差別されてきたのは、そしてされていくのは、「標準より劣っている」とされるひとたち(4/5)

◆今回わかったこと

 以上、今回わかったのはこういうことです。


 医学は健康を正常であること、病気を異常であることと独自に定義づけてやってきたということでしたよね。だけど、この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ない。言うなれば、ひとはみな正常である。にもかかわらず、医学は一部のひとたちを不当にも異常と決めつけ、差別してきた。で、そのように差別されてきたのは誰かというと、「標準的なひとたちより劣っていると医学に見られるひとたちである、ということでしたね。


 すなわち、「悪い意味で普通じゃない*1と医学に見られるひとたちである、って。


 たとえば、いましきりに、「発達障害キャンペーン」をやっているのが目に付きます。現にそこでは、発達が「標準のひとたちより劣っている」と医学に見られたひとたちが、あらたに次から次へと、不当にも異常と決めつけられ、差別されていっているのではありませんか。


 世の中には、発達障害キャンペーンに嫌悪感を示すひとが少なからずいるようですけど、そのひとたちは、鋭い嗅覚で、それが差別に他ならないことに薄々感づいているのではないかと俺、思います。




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今回の最初の記事(1/5)はこちら。

 

*1:繰り返しますが、俺はひとのことをそんなふうに呼ぶことを決してしません。