こんにちは。

長らくブログをお休みしていた

放課後児童支援員の「しんごうき」です。

お盆休みも終わり、夏休みの後半戦。
朝から子どもたちのいる一日勤務にも
慣れてきたとはいえ、そろそろ疲れが
溜まるころ。
そんな状況なのに仕事を抱えこんでいる
支援員の方はいませんか。
今日はそんなアタナの肩の力を
抜けるようになるお話です。

私の勤務する70名規模の学童保育所で
おやつのラッシュが終わって、
一通り片付いた4時ごろの出来事。

子どもたちの間で熱が高まるオセロで
大会を開催しようと、私はその景品の
メダルを金色の折り紙でつくっていました。

すると、2年生女子のリカさんがすぅ~と
私の座る白いローテーブルに近寄ってきて
すとん、と目の前に座った。

「先生、なにやっているの?」と
長い髪を傾けてリカさんが尋ねたので
「オセロ大会の景品をつくっているよ」と答えた。

断られることを予想して、冗談気味に
「手伝ってくれるの?」とリカさんに尋ねると
「私もつくりたい!!」と机から上半身を
乗り出してのもうアピール。これは予想外。

「これは景品だから、大人がつくったほうが
 出来栄えが良くて、喜ばれるのだけどな」と
 思いつつ、リカさんの熱意に負けて承諾。
「う、うん、わかった。手伝いをお願いします」


リカさんは外遊びが大好きで、工作や
折り紙をしている姿はほとんどみかけない。
そして、ちょっとうまくいかないと

すぐにふてくされけど、責任感のある女の子。

「リカさん。まずは折り紙を半分に折ろうか」

「先生、これでいい?これで合っている?」

何度も何度も確認するリカさん。

う~ん、前途多難。これでメダルまで
たどりつけるのだろうか。正直不安。

「リカさんは景品のメダルだから
きれいに折ろうとしてくれたんだね。」
と一つ人る丁寧にホメて先に進んだ。

すると今度は、折り紙を開いて四角に
つぶすところが上手くいかない。

「あー、うまくできない」と今にも

文字通りにメダルを投げ出しそうなリカさん。

「まあまあ。大丈夫だよ」となだめつつ、
私が1つ手本を見せるとリカさんはすぐに
それを再現することができていた。
リカさんが折り紙に慣れていないことがわかる。

どうにかメダルの形になったのに、リカさんの
表情は曇り空。眉根を寄せ、口をとがらせて
「先生みたいに、キレイにじゃないー」とぼやく。

ただ単に暇つぶしで折り紙をしたのではなく
「上手に折りたい」という気持ちが伝わり
私は胸が熱くなった。


どうにかして、リカさんの折り紙を
立派に見えるようにしたい。

そこで私は一つの秘策を提案してみる。

「リカさん、下敷きでつぶしてみたらどう?」
「折り紙を下敷きと机で挟むとキレイになるよ」

すぐに自分のロッカーの中にある

ピンクのリュックから、夏休みの宿題を

引っ張りだす。そこから透明とピンクの

下敷きを抜き取り、机の上にメダルをおいて

その上に下敷きを置いて、両手を載せる。

 

その真剣な眼差しは、応急救護研修にて

心臓マッサージをする救急隊員のようだ。

 

プレスされたことで、リカさんのメダルは
折筋がパリッとしてカタチがはっきりし

私のに引けを取らないメダルに仕上がった。

完成したメダルを私に差し出したときに
リカさんの顔は、夕立の後の夏空のように
晴れやかな表情でした。

その表情をみて私は、リカさんの手伝い

たいという申し出に対してひどいことを

考えたことを後悔しました。

そしてリカさんに教えてもらいました。
子どもは大人の役に立ちたい。
それは、信頼してお願いされることが
嬉しいから。

これは子どもだけでなく、大人にも
支援員にも当てはまりますよね。

尊敬する主任から資料作りの手伝いの依頼。
憧れの先輩からイベントのフォローを頼まれる。
友人から悩み事があるから助けてと相談される。

これら全部、嬉しいですよね。
そう実は、お願いごとは迷惑ではなく、
プレゼントになるんです。

今、誰かにお願いすることに引け目を感じて

仕事を抱えこんでいる方がいたらぜひ、

同僚や相手を信じて、信じて、信じ抜いて

その仕事をお願いして(任せて)みましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今日もワクワクする1日を!

 

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