独学で電験三種合格ブログ

電気業界やビルメン業界で必要な資格、電験三種について。 かなり難しいとか、持っていれば一生安泰だとか、独立できるなど、色々言われていますが、 電験三種を受験するためには、まず参考書が必要になります。 私が購入した参考書や、今おすすめの参考書を紹介します。

電験三種 科目別の勉強法 (独学)

今回は電験の勉強法について触れてみたいと思います。

電験の勉強といっても電験は4科目あるので、科目ごとに勉強方法が少し違います。 

 

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理論科目は計算問題がメインで

電力は記述問題が多く

機械は計算問題と記述問題が半々という感じです。

法規科目は 法律関係の問題だけかと思いきや、なぜか計算問題も出題されます。

以上のことを踏まえて、私なりの科目別の勉強法について書いてみます。

 

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■科目別の勉強法

・理論 

まずは公式を覚えることから始めました。
理論では電気回路、電子回路、磁気回路などの計算問題が出題されるため、当たり前ですが、公式を覚えていないと解答すらできませんので、基本中の基本となります。
あとは精神論のようになりますが、問題をたくさん解くことで、計算力や集中力を身に着けていくことになります。
試験本番では、時間制限の中で問題を解いていくため、どうしても慌てて計算することになりますので、日ごろから時間を図りながら問題を解くようにするとよいでしょう。

 

・電力 

発電所や送変電設備の機能や性能に関する問題が主体となるため、参考書を読んで理解することが大切になります。
一夜漬けでは対応できないため、毎日少しずつ読んで記憶として定着させていくことが大切です。
通勤通学の電車内で読むなど空き時間を活用して勉強するとよいでしょう。

 

・機械 

機械は苦手と感じる人が多い科目です。
合格するためには出題範囲をまんべんなく勉強することが望ましいですが、私の場合、出題範囲のうち得意不得意の差が大きかったことから、範囲を絞って勉強しました。
機械の出題範囲は、発電電動機(直流機、誘導機、同期機)、変圧器、パワーエレクトロニクスに分けることができます。
このうち、直流機、誘導機、変圧器は等価回路を用いた問題が出題されますが、ある程度パターン化されていることから、この3つを優先的に勉強しました。
なお、同期機は過去問や参考書の記述が少なかったため、あまり勉強できず苦手意識を持ちましたし、パワエレもパターンを絞ることができず勉強が後回しになってしまい、試験本番では捨て問題としました。

 

・法規 

電力と同様、参考書を読んで理解することが大切になります。一夜漬けでは対応できないため、毎日少しずつ読んで覚えていくことが大切です。
通勤通学の電車内など空き時間を活用して勉強するとよいです。

 

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■科目別の勉強量(勉強量の順に記載)


・機械 

4科目の中で一番勉強時間をとりました。
理論の勉強日と被らないようにスケジュールを立てつつ、計算問題、知識問題ともに頭に入るよう、できる限り時間を割いて勉強しました。
具体的な勉強方法は、前回勉強した項目の復習から始め、当日勉強する項目の参考書読み、計算問題を解くという順に行いました。
1日当たりの必要勉強量をあらかじめ決めておき、予定通り勉強できなかった場合は進捗管理を見直し、土日で挽回するよう心掛けました。

 

・理論 

理論は機械の次に時間をかけて勉強した科目です。
理論を勉強する日を作り、その日は徹底的に計算問題を解くよう心掛けました。
前述のとおり、集中力を鍛える意味で、参考書の項目を集中的に勉強したり、時間を図って過去問を解いたりしました。この科目で勉強したことは、電力や機械で活かすことができるため、しっかり理解したうえで暗記しました。

 

・電力 

理論で勉強した知識を生かせる問題は、送変電設備の力率の問題や三相交流のY-△変換などがあります。このことから、計算問題については理論で勉強した知識がベースになります。
電力特有の電力[kW]、熱量[J]、照明問題[lx]、[cd]などは、新たに勉強が必要になりますが、理論ほど計算が複雑ではないため、2、3周程度参考書を回すことで定着を図りました。

 

・法規 

法規の勉強は、電車内で参考書を読む程度だったため、1日30分程度の勉強時間で、4科目の中で最も少なかったです。一夜漬けをせず少しずつ進めいていくことを心掛けていました。

 

 

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■科目別の難易度

私の場合、「機械科目」が一番難しく、
機械>理論>法規>電力の順に難易度は下がっていくと感じました。

難易度の感じ方は人によって異なると思います。発電機や変圧器のメンテナンスをやられている方は、それらの実物を目にしているため、機械科目の方が身近に感じるかもしれません。
その人自身が身近に接している分野が得意科目になると思います。