この「試合の見どころ解説シリーズ」では、ファン(管理人)の目線から試合の見どころを分かりやすく解説しています。

さらに、記事の動画バージョンYouTubeで配信しています。記事を読むのが面倒なら、そちらを視聴してみるのがいいと思います。

今回話す12月17日(木)の2戦目は、
渋谷ABEMAS松本吉弘さん
TEAM雷電萩原聖人さん
セガサミーフェニックス茅森早香さん
EX風林火山勝又健志さん、という対戦メンバーでした。

では、さっそく試合の見どころを解説していきます。

見どころ①チームを引っ張るのは俺!若きエース松本!

実は12月、なかなかポイントを増やせないでいるABEMAS!一時期は首位に立つも、風林火山にまくられてしまいます。
そして、しばらくは現状を維持するだけの時間が続いていました。

そんな中チームのムードを変えたのはこの人です!卓上のヒットマンこと、唯一の20代男性Mリーガー松本吉弘

今シーズン唯一、役満をアガった選手です。そして、いつもチームが停滞したころにトップを持ち帰るというキーマンになっている選手

そんな松本さんの見どころは、南場の親番でした!南1局。トップへの執念を燃やす萩原さんに先を行かれていた中での親です。
この場面はめっちゃ痺れるめくり合いになりました…

ただ、先手をとった勝又さんがこっそりと8萬単騎のヤミテンをしかけていました。そんな中、松本さんが鳴いた瞬間に勝又さんがリーチしかけます。

松本さんが鳴いて守りにくくなった状況でリーチしてきたということです。策士ですね。

さらに、茅森さんまで鳴いてホンイツのテンパイを入れてきました。そこへ対抗する松本さんの手は、喰いタンヤオ

決して分がいい勝負とは言えません。しかし、点数的には押したい状況!そして気合を入れて危険牌の1筒を押しました!

この1回の押しが勝負の決め手となりました。リーチをかけてきた勝又さんとのめくり合いに勝利
タンヤオ・ドラ3、12000点の直撃

もはやチームのエースともいえる松本さんの強さを感じる1局でした。ぜひ、この局面をご覧になってみてください。

見どころ②トップを目指す姿勢でみんなに勇気を与える萩原

もう一つの見どころは雷電の萩原さんです。松本さんがトップを取ったということは、萩原さんはトップを取り損ねたということです。

萩原さんは、ここまで悔しいシーズンを送ってきました。シーズン序盤は4着多めの苦しい立ち上がり。そして未だにトップなし

それでも戦い続け、ここ数戦はかなり充実した試合が増えてきました。いいところまで行くけど、トップじゃなくて2着になる、みたいな試合が続いてました。

ご本人は悔しいでしょうが、私はその戦いぶりから勇気をもらっていました。この日の試合もかなり充実した内容でした。

見ごたえがあったのは、南場の萩原さんの親番、南2局です。
この局では、めちゃくちゃ絶妙な選択を迫られるシーンがありました。

局の終盤に、ペン3筒かペン7筒かどちらの受けを残すのか??という選択に迫られたのです。非常に難しい場面。ここで萩原さんは、ペン3筒を残しました。

この選択があまりに見事でした!結果的にこの選択が大正解となりリーチへたどり着いた!もし間違えていたら、勝又さんにこの局をアガられていたはずです。
こういうギリギリの選択を迫られて正解を選んだ場面って、見ていてとても痺れます。

そして最後のオーラスも見どころ満点でした。トップの松本さんと18000点差の2着でむかえたオーラスです。

かなり逆転は厳しいけど、3着落ちのリスクがほぼありません。なんとかトップを狙いたいっていう状況。

トップ逆転のためには8役以上の倍満をアガる必要がある。そんな厳しい状況の中、最後の最後までトップを狙い続けました!

そして試合のクライマックスは、萩原さんのアガりで決着!

しかし、8役の条件を満たせず惜しくも2着。ただ、本当にアツくて勇気をもらえる戦いぶりでした。