札幌-建物

再閉店した「キングムー」理由あかさず 外観も内観も奇抜なデザインの建物

再び閉店したキングムー理由あかさず

南7西4にある「キングムー」が2023年5月27日に突如閉店となりました。

札幌テーマパーク型ダンスクラブ「KING∞XMHU」(キングムー)は、1990年代に札幌のディスコ・クラブシーンをけん引し、40代以上の札幌っ子には懐かしさを感じる施設。

外観は、中南米の古代文明を思わせる奇抜なデザインなので、インパクトはかなりあります。

キングムー

バブル期を経て2008年に一旦閉鎖したものの所有者が変わって再びオープンしたのが2016年4月のこと。

再オープンの時は早い時間に懐かしさを求めて40代、50代以上が入店し、夜遅くなると若者がやってくる状態でにぎわっていた模様。

コロナ禍を乗り越えてやっとこれからと思った矢先に急に閉店。

実は閉店月の初旬にキングムーに行きましたが、その時は閉店なんて店内のどこにも表示がなくて・・

だからとても戸惑いも大きかったです。

再オープンから7年でのべ100万人が来店したようですが、運営のケイエムプロジェクトは閉店理由を語らずとのこと。

キングムー(KING∞XMHU)とは

キングムーは、すすきの駅と中島公園駅の間くらいにあり、周辺は商業ビルやビジネスホテルが立ち並ぶ場所。

突如現れる建物テーマパーク型ダンスクラブ「キングムー」。

1991年にオープンした時は、サーチライトが夜空に伸び長蛇の列ができたそうですよ。

バブル経済の崩壊は始まっていたもののまだ華やかな時代。

当時の建設費が35億といいますから、かなり大々的なオープニングイベントだったと思われます。

大規模なディスコ、クラブとして脚光を浴びましたが、数年後、客足は次第に遠のき、バブル崩壊後の2008年に閉店。

所有者が変わり、8年後の2016年4月30日に”テーマパーク型ダンスクラブ”として再オープンしました。

古代

2023年5月27日に再閉店となりましたが、公式ページがまだそのまま残っているのもちょっと不思議。

またすぐ復活する準備??(な訳ないですね💦)

改めて見て見ると、結婚式2次会やレンタルスペースとかもやっていた模様。

まったくそんなイメージはありませんでした。

レンタルルーム

コロナ禍での密になる状況ではレンタルする人もあまりいなかったかもしれませんが、箱も少し大きすぎたのかもしれないですね。

個人的には入場料や飲み代を、無料にしすぎたのでは?!とも思ってしまいます。

無料

女性が来たら男性も来るだろうは、あっていると思いますが無料でお酒を何杯かいただいた私はどこで利益を得ているのかと不思議でした。

その日によるのかもしれませんが、男女比も半々だったように思います。

キングムーの内観も奇抜

外観は目にしたことはあっても内観は、ご存じない方も多いはず。

クラブに行くというよりも、建物を見に行くという感覚で行った私👍

1階で身分証明書等を見せて入館O.K.になるとロッカーへ荷物をいれて、2階へ上がります。

その時の階段がこちら。

ちょっと怖い感じもありますが、どうなっているんだろうというワクワク感もありますね。

階段

キングムーの説明の中には、「ゲストは探検家気分で新たな「発見」と無限大の「楽しさ」を堪能」とあります、まさに探検家気分?!

階段をのぼりきるとメインフロアを見渡せる2階に到着。

メインのダンスフロアは、昔の店舗と変わらない古代文明のようなオブジェがある吹き抜けのフロア。

ハワイの神像、Tikiみたいですね。

下の歯も面白い。

kodai フロア

2階からこの様子を眺められるのですが、皆さん結構ひしめいて踊っていましたよ。

フロアがペタペタ?フワフワ?した床材で本格的に踊る方には踊りにくく不向きで、初心者向けとはそういうことなのかなと思いました。

そして2階のカウンターは、アステカ文明(メキシコ)の鷲の戦士。

鷹

たぶん、これだけでもウン千万とかじゃない?!

また、キングムーの特徴的なのが分煙っていうところです。

クラブで分煙ってあまりないですよね?!

私はたばこを吸わないのでうれしかったですが、どちらの方にも気持ちよくすごしてほしいというお店の配慮の様です。

喫煙ができるダンスフロア”gloss”のVIPシート。

aka

フロアマップを見るとトイレ部分がギザギザになっていて不思議だったので行ってみました。

トイレ トイレっと

トイレの便器が色々な方向を向いていました。

造りにくかったでしょうねぇ💦

また、2016年に改装オープンする時に、Pioneerによる最新鋭の音響・照明システムが導入されています。

歯型のDJブースが特徴的。

歯
キングムー
すすきのバブル遺産 変わった建物で営業中すすきのにはバブル遺産の建物があります。どれも特徴的で当時は莫大な費用でつくられていいます。 異形で特徴的なゆえに今も店舗が入り愛されている建物をあげてみました。...

まとめ

1991年にできている建物なので築32年ということになります。

建築知識はないので素材などはわかりませんが再オープンの時はまだ利用できると踏んでの購入ですからコンクリートの寿命を考えるともう少し使用できると思います。

※法令では鉄筋コンクリート造(RC)が47年

現在ですと、様々な条例や規制が入って建てられないですし、35億という異常な金額をかけて建てられた建築物です。

札幌どころか、もしかすると今の日本じゃ二度と造れないのではないでしょうか・・・。

この後、建物が解体されるのか、また放置されてしまうのかはわかりません。

再々の利活用を期待します。