中国ローカル料理
2022/02/17
日本で食べていた中華料理と中国に来てから食べた料理、はっきり言って全然違いました。
中国では地方によって味付けや食材が大きく変わりますし、日本人向けに改良されていないローカル料理は初めて食べる味や見た目(良くも悪くも)でした。
日本でも最近はビャンビャン麺(biangbiang面)やタニシ麺(螺狮粉)が話題になりましたね。
今回は日本でも流行ってほしい中国料理を9つ紹介します。
流行ってほしい中国料理
- 葱油拌面
- 生煎
- 烧饼
- 串串と钵钵鸡
- 冒菜
- 甜皮鸭
- 凉皮
- 冰粉
- 手抓饭
葱油拌面
葱油拌面(cong you ban mian)はネギ油のタレがかかった汁なし麺です。一番上の写真がこの葱油拌面です。
上海を代表する麺料理の一つ。安くて美味しいのですが、たまに麺同士がくっついて塊になったものに出会うのが難点。
上海の食べ物は日本人の口に合いやすいと思います。
生煎
生煎(sheng jian)は日本語で焼き小籠包とも呼ばれる、上海周辺で良く食べられる小吃(軽食)です。
肉まんの様な生地で餡を包んで蒸し焼きにしたもので、餡は豚肉以外にエビやカニなど。良く知られている小籠包と違って生地は厚め。
下の鍋に接していた面はカリカリして、生地はもちもち、中の餡からは肉汁が飛び出してくる(本当に飛んできます)のが特徴です。
チェーン店の「小杨生煎」の虾生煎を食べた時は美味しすぎてびっくりしました。上海市内には地元民が通うお店も多くあります。
烧饼
烧饼(shao bing)は小麦粉の生地を釜で焼いた小吃です。
甘いもの、しょっぱいもの、中に具の入ったものなど様々。大饼と呼ばれるものもあります。
私は梅干菜(高菜みたいなしょうゆ味の漬物みたいなもの)の缙云烧饼が一番好き。
串串と钵钵鸡
串串(chuan chuan)と钵钵鸡(bo bo ji)は四川省の串料理です。
串串は肉や内臓、野菜などの具材と味付けを選んで食べます。日本のような焼いた串ではなく、イメージは火鍋(辛い油の鍋)の串版。
成都では钵钵鸡の屋台のようなお店があり、外で座って食べるのが楽しいです。1串1元(17円)以下からあり、安くて美味しい。
冒菜
冒菜(mao cai)は言わば一人用の火鍋です。
似た料理で麻辣烫や麻辣香锅(汁なし)があります。どれも美味しい。
火鍋は自宅でも鍋の素を買って作ることができます。我が家は「海底捞」の火鍋の素や香锅の素を良く買います。
甜皮鸭
甜皮鸭(tian pi ya)は四川省楽山の、甘い味付けの鴨料理。楽山は大きな大仏があることで有名な観光地です。
表面のパリパリと、肉のしっとり感、甘くややジャンキーな味で、私は北京ダックよりも好きです。
凉皮
凉皮(liang pi)は陝西省発祥の麺料理で、よく夏に常温で食べられます。
麺は小麦粉や米粉からつくられ、太さもビャンビャン麵のように幅広かったり様々。
私は辛いゴマダレ(麻酱)のものが一番好きで夏はほぼ毎日食べていました。夏はお店の軒先で売っていることも多く、だいたい10元(170円)くらい。
冰粉
冰粉(bing fen)は四川地方で食べられるデザート。
透明なゼリーに黒蜜、サンザシ、レーズンなどをトッピングして食べます。
火鍋や冒菜などの辛い料理を食べる時の箸休めにもなります。無料で自由に取って食べられる火鍋店や冒菜店も多いです。
手抓饭
手抓饭(shou zhua fan)は中国の西部、新疆や雲南で食べられるチャーハンやピラフの様な米料理です。
スパイスの香りと甘すぎず辛すぎず食べやすい味付けで、羊肉を入れることが多いです。
写真は傣族(dai zu)のお兄さんが握ってくれた手抓饭。
番外編
個人的には好きだけれど、絶対に流行らなさそうなのは甜水面、脑花、酥油茶です。
甜水面はとにかく甘くて辛い奇怪な味付けの麺、脑花は脳みそ(麻婆豆腐に入れるとすごく美味しい)です。2つとも四川省の料理。
酥油茶はバター茶です。チベット周辺で良く飲まれている飲み物で、甘い味付けとしょっぱい味付けがあります。
まとめ
以上、日本でも流行ってほしい中国料理を9つ紹介しました。
日本でも良く食べられる広州料理や点心の他にも、中国国内だけでも様々な料理があります。
今回は四川料理が多くなってしまったのですが、それでも9つに絞るのは大変なくらい。是非チャレンジしてみてください。