早期退職FIREするために必要な老後の生活費と年齢別計算方法

「老後資金に2000万円が必要」と言われるようになってから、資産運用に対する関心が徐々に高まっています。

でも本当に2000万円で足りるのか!?

またFIRE(早期退職)するためには老後も見据えてどの程度の貯金が必要なのか?

1億円貯めて「億り人」になればFIREできるという考え方が多いようですが、貯金の取り崩し方や運用の仕方によっては必ずしも1億円なくてもFIREできそうです。

今回の記事では、老後の生活に必要な貯金とFIREするために必要な資金を年齢別に計算してみました。

本当に計算通りになるとは限らないよね?
そうだね。でもシミュレーションしておくことで将来への不安も減るし、目標額も決まってやる気もアップするよ

ふーじー

老後に必要な生活費

老後資金は2000万円必要、と言われていますがライフスタイルや生活する場所などによって「それでは足りない」という人もいれば「十分すぎる!」という人もいることでしょう。

個人的には、年金を受給開始する年齢である70歳時点で2500万円程度はほしいかな、と思っています。さらに欲を言えば70歳時点で3250万円残すことが出来ていれば、かなり安心かなと考えています。

70歳時点で2500万円、または3250万という数字の根拠は・・・

70歳時点で2000万円の貯金だと…

例えば、70歳時点で2000万円の貯金を確保していたとします。

老後の平均的な生活費は24万円から27万円程度がモデルケースとして出てくる場合が多いですが、ここでは少し多めに月30万円必要と仮定します。(年金受給額が減る可能性もあるし、物価が上昇する可能性もあるため)

年金受給額が22万円だとすると毎月8万円が必要になります。

この8万円を貯金2000万円から取り崩していきますが、ただ取り崩すのではなく年利4%で運用しながら取り崩します。

MEMO
過去のデータでは国内外の株や債券など4資産に長期分散投資すると年利7%のリターンが得られています。またFIREに関する本では年利4%の運用を目標としているケースが多いです

💡参考にした本

 

70歳のときから2000万円を平均年利4%で運用しながら毎月8万円取り崩すと100歳時点で残金986万円、113歳で底をつく計算になります。

100歳時点で約1000万円残っていれば安心だね
でも年利4%ではなく年利3%に運用成績が下がってしまったらちょっと景色が変わってくるよ

ふーじー

さきほどのケース、平均年利が3%に下がってしまうと…

100歳時点で残金213万円、102歳で底をつく計算になります。

ちょっと心もとないなあ
だから70歳時点で2500万円あるといいなあと思っているよ

ふーじー

2500万円を3%で運用しながら取り崩せば100歳時点の残金は1427万円、119歳くらいまで大丈夫な計算になります。

そして3250万円あれば、運用益で月8万取崩し可能になり3250万円はいつまでも減らないまま!計算上は150歳、200歳、さらにまだまだ長生きしても大丈夫!ということになります。

ふーじー

ここからは70歳時点で2500万円は貯金を残しておくという前提でFIREするために必要な資金を考えていくよ

40歳でFIREするために必要な資金と取崩し方

40歳でFIREするために必要な資金は、ずばり5122万円です。

注意
あくまで計算上の必要資金です。それぞれの必要とする生活費やリスクの取り方によって違ってくるので一つの例として参考程度に!

毎月の生活費は30万円とし、年金をもらい始める70歳までは毎月30万円を取り崩すと仮定します。

目標とする運用利回りは年利7%

5122万円のうち、2622万円で年利10%をめざし、残りの2500万円は年利4%を目指します。70歳時点で必要とする2500万円はリスクの低い運用を心がけます。

すると当初はトータルで約7%の年利となり、70歳が近づくにつれてリスク(リターン)も下がっていきます。70歳時点で2500万円程度が残る計算です。

50歳でFIREするために必要な資金

つづいて50歳でFIREするためには?

40歳のときと同じ考え方で計算すると、必要資金は4868万円

意外と40歳と50歳では必要資金の差がありませんでした。

60歳でFIREするために必要な資金

つづいて60歳でFIREするためには?

考え方はこれまでと同じです。退職金は考慮していません。

必要資金は4210万

65歳まで働かず、60歳で退職するのであればこれくらいの額を貯めておくと比較的安心です。

運用益だけで生活するために必要な資金

最後に運用益だけで生活するために必要な資金を計算してみました。

下の表は、元本を取り崩さずに1カ月に必要とする資金を捻出するために必要な資金を、年利7%と年利4%で運用した場合について計算したものです。

1カ月に必要な資金 年利7% 年利4%
10万円 1780万円 3065万円
18万円 3200万円 5520万円
24万円 4270万円 7360万円
30万円 5340万円 9200万円
36万円 6400万円 11030万円

※運用益に対する税金は考慮していません

この計算によると、億り人になれば年利4%程度の運用である程度の生活費を運用益から捻出できることがわかります。

また億り人にならずとも月10万円程度の収入を確保できるなら3000~5000万円程度の資金を貯めることでセミリタイア可能です。

注意
この記事はFIRE(早期退職)を推進するものではありません。また算出した必要資金は机上の空論に過ぎませんので参考程度にとどめてください。管理人の妄想から作成した記事ですのでご注意を!

便利な計算ツールやその使い方、年金受給開始年齢に関する詳細はこちらの記事も参考にしてみてください。

年金受給開始繰り下げの損得年金受給70歳繰り下げは損か得か?運用しながら取り崩すケースで65歳・75歳支給開始と比較 ライフプランニングや資産運用に役立つ計算ツールまとめ

ふーじー

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